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エウダイモニア
85話 一瞬の幸せ
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「そんな・・・」
レアは狼狽する。
「どうしてあの子には過酷な選択しか用意されていないの」
「大丈夫です」
何処からか声が聞こえた。振り向くとラズリがいた。
「明日からでも」
「ラズリ、お願い嫌なものは嫌だっと言って!」
レアはラズリの肩を掴む。
「いいえ、仰せのままに」
ラズリは頭を下げる。その行動にレアは心を痛めることしかできない。
「お願い生きて・・・」
「ふむ、レア必ず守る。どうか信用してくれ」
ホルスがレアを抱き寄せる。
「ああ、死なせねから」
パーチミも言う。
翌日、訓練が始まる。
「まずは、実力を試す。全力でかかってきてくれ」
ホルス、ラズリはお互い木刀を持ち、距離を取る。パーチミが合図を出す。
勝負は一瞬で決まった。ホルスが木刀を振り下ろす前にラズリがホルスの喉仏に木刀が当たる。
「なっ・・・」
パーチミは唖然とした。
ホルスは魔法こそ攻撃系魔法ではなかったものの魔力操作に長けており、その実力で今は英雄と言われている程だった。そのホルスが手も足も出ないままに敗北する。
「参った」
ラズリは木刀を納める。
「やはり、私の目に狂いなかった」
またあの声を聞く。
「大佐・・・」
「(何でこうもタイミングがいいんだ」
そう思いながらパーチミは敬礼する。ホルスは慌てて立ち上がり敬礼する。
「お前、明日から戦場に出ろ」
2人は一瞬思考が停止する。その一瞬でラズリは、
「仰せのままに」
快諾する。
「ホルス、パーチミの班に入れる。では」
身を翻して去る。
そこには沈黙だけが残った。
翌日、ラズリはホルス、パーチミと兵士達と共に戦場に移動する。車に乗っていた。兵士達は囁き合う。
「子供?」
「あれが例の」
ただ2人を除いて、それを哀れむ者達いなかった。
戦場に着くとすぐここに来る前に言われた持ち場に着く。だがラズリだけが車を降りて動かず、真っ直ぐに戦場を見ていた。
「おい、お前何をしている。ボソ」
兵士の1人が言う。ラズリは消える。
「ラズ・・・」
ラズリが見ていた方向を見るとラズリが走って行くのが見えた。
「(まずい)」
ホルスは追いかけようする。が、パーチミが腕を掴む。
「危険だ」
「あの子1人には出来ない」
掴んでいる手を振り払いラズリを追いかける。
「ラズリ!ラズリ!!どこだ・・・」
ホルスは自身の目を疑う。そこのは死体が山になり、上にラズリがいた。
「ラズ・・・リ」
「他にやるべきことはありますか?」
それは瞬く間に軍の中で話題となる。ラズリが道を歩けば誰もが好奇な目で見る。
だがラズリは何も感じない。
「ラ、ラズリ!」
ラズリは声をかけられる。振り向く。
その後ろにはいつもの3人もいた。
「俺達に戦い方を教えてくれない?」
「お断りします」
ラズリは断る。
「どうして?」
「戦う必要があるなら戦います。誰を倒したいんですか、教えて下さい」
「いや、そう言うわけじゃ・・・」
ラズリは再び歩き出す。
「いいんじゃない?」
右通路の壁にホルスが寄りかかっていた。
「いけません」
「何故?」
「これは人を殺すためのものです。これを教えたら彼らは人殺しにしてしまう」
「それでいい」
ホルスはしゃがみ、ラズリに視線を合わせる。
「それを子供達教えてくれ、人殺し道具ではなく人を助けるための道具として。君も多くを学ぶチャンスだ。やってみなさい」
ホルスに言われ、ホルス、レア、パーチミの監視の元、訓練が行われる。
だが、ラズリは人に教えたことがなかったため、研究場で行っていた実践形式となる。
「も、もう無理・・・」
4人ともばてる。
「すごいな。いろんな意味で」
「あはは・・・」
ホルスは笑うが目は笑っていない。
「レア、心なしか嬉しそうだね」
ホルスがレアの横顔を覗き込む。
「弱点がない子だと思っていたから、なんか教えるのが下手なのを見ていると嬉しくて」
嬉しそうにラズリを見る。久しぶりにレアの笑顔を見て安心する2人。
「ふむ、4人はまずは基礎からかな」
ホルス、パーチミは近づく。ラズリには引き続き4人の先生になってもらうが、ラズリは教え方を4人は基礎を学ぶ。
ラズリ、ホルス、パーチミは戦場に行く。その合間を縫って子供達と訓練する。
ラズリは戦場に行くたびに戦果上げ、今ではホルスと共に一目置かれる存在となった。子供だ何だなと言う囁きは消えっていた。
これが続けばラズリは感情を手に入れられたかもしれない。
ホルス、ラズリは曹長に呼ばれる。
「最終決戦だ」
「何故、僕達だけなんでしょうか?」
「お前達には特別な任務頼みたい」
「どこ様な?」
レアは狼狽する。
「どうしてあの子には過酷な選択しか用意されていないの」
「大丈夫です」
何処からか声が聞こえた。振り向くとラズリがいた。
「明日からでも」
「ラズリ、お願い嫌なものは嫌だっと言って!」
レアはラズリの肩を掴む。
「いいえ、仰せのままに」
ラズリは頭を下げる。その行動にレアは心を痛めることしかできない。
「お願い生きて・・・」
「ふむ、レア必ず守る。どうか信用してくれ」
ホルスがレアを抱き寄せる。
「ああ、死なせねから」
パーチミも言う。
翌日、訓練が始まる。
「まずは、実力を試す。全力でかかってきてくれ」
ホルス、ラズリはお互い木刀を持ち、距離を取る。パーチミが合図を出す。
勝負は一瞬で決まった。ホルスが木刀を振り下ろす前にラズリがホルスの喉仏に木刀が当たる。
「なっ・・・」
パーチミは唖然とした。
ホルスは魔法こそ攻撃系魔法ではなかったものの魔力操作に長けており、その実力で今は英雄と言われている程だった。そのホルスが手も足も出ないままに敗北する。
「参った」
ラズリは木刀を納める。
「やはり、私の目に狂いなかった」
またあの声を聞く。
「大佐・・・」
「(何でこうもタイミングがいいんだ」
そう思いながらパーチミは敬礼する。ホルスは慌てて立ち上がり敬礼する。
「お前、明日から戦場に出ろ」
2人は一瞬思考が停止する。その一瞬でラズリは、
「仰せのままに」
快諾する。
「ホルス、パーチミの班に入れる。では」
身を翻して去る。
そこには沈黙だけが残った。
翌日、ラズリはホルス、パーチミと兵士達と共に戦場に移動する。車に乗っていた。兵士達は囁き合う。
「子供?」
「あれが例の」
ただ2人を除いて、それを哀れむ者達いなかった。
戦場に着くとすぐここに来る前に言われた持ち場に着く。だがラズリだけが車を降りて動かず、真っ直ぐに戦場を見ていた。
「おい、お前何をしている。ボソ」
兵士の1人が言う。ラズリは消える。
「ラズ・・・」
ラズリが見ていた方向を見るとラズリが走って行くのが見えた。
「(まずい)」
ホルスは追いかけようする。が、パーチミが腕を掴む。
「危険だ」
「あの子1人には出来ない」
掴んでいる手を振り払いラズリを追いかける。
「ラズリ!ラズリ!!どこだ・・・」
ホルスは自身の目を疑う。そこのは死体が山になり、上にラズリがいた。
「ラズ・・・リ」
「他にやるべきことはありますか?」
それは瞬く間に軍の中で話題となる。ラズリが道を歩けば誰もが好奇な目で見る。
だがラズリは何も感じない。
「ラ、ラズリ!」
ラズリは声をかけられる。振り向く。
その後ろにはいつもの3人もいた。
「俺達に戦い方を教えてくれない?」
「お断りします」
ラズリは断る。
「どうして?」
「戦う必要があるなら戦います。誰を倒したいんですか、教えて下さい」
「いや、そう言うわけじゃ・・・」
ラズリは再び歩き出す。
「いいんじゃない?」
右通路の壁にホルスが寄りかかっていた。
「いけません」
「何故?」
「これは人を殺すためのものです。これを教えたら彼らは人殺しにしてしまう」
「それでいい」
ホルスはしゃがみ、ラズリに視線を合わせる。
「それを子供達教えてくれ、人殺し道具ではなく人を助けるための道具として。君も多くを学ぶチャンスだ。やってみなさい」
ホルスに言われ、ホルス、レア、パーチミの監視の元、訓練が行われる。
だが、ラズリは人に教えたことがなかったため、研究場で行っていた実践形式となる。
「も、もう無理・・・」
4人ともばてる。
「すごいな。いろんな意味で」
「あはは・・・」
ホルスは笑うが目は笑っていない。
「レア、心なしか嬉しそうだね」
ホルスがレアの横顔を覗き込む。
「弱点がない子だと思っていたから、なんか教えるのが下手なのを見ていると嬉しくて」
嬉しそうにラズリを見る。久しぶりにレアの笑顔を見て安心する2人。
「ふむ、4人はまずは基礎からかな」
ホルス、パーチミは近づく。ラズリには引き続き4人の先生になってもらうが、ラズリは教え方を4人は基礎を学ぶ。
ラズリ、ホルス、パーチミは戦場に行く。その合間を縫って子供達と訓練する。
ラズリは戦場に行くたびに戦果上げ、今ではホルスと共に一目置かれる存在となった。子供だ何だなと言う囁きは消えっていた。
これが続けばラズリは感情を手に入れられたかもしれない。
ホルス、ラズリは曹長に呼ばれる。
「最終決戦だ」
「何故、僕達だけなんでしょうか?」
「お前達には特別な任務頼みたい」
「どこ様な?」
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