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第3章「海と大地の箱庭」
63話 漆黒の翼
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「エンゲルの奴……足止めしとけって言っただろ。全然できてねぇじゃねぇか」
洞窟の瓦礫を魔法で弾き飛ばしたクレーが、こちらにふらふら近づいてくる。岩で身体を潰されたはずなのに動けているなんて、しぶといにも程がある。
「あいつも、あんたの仲間なの?」
「仲間だなんて認めたくねぇな。しっかしまあ、ひでぇもんだ。この姿見られるの嫌だから、暑苦しいローブ着てたのにな……」
ローブはすっかり焼ききれ、仮面も粉々に破壊されていた。その下には当然、彼の真の姿が隠されていたわけだが……。
「なっ……え……?」
短く黒い髪、左頬にできたバツの形の傷跡、黒いベルトの装飾がいくつも施された黒い服。ここまでは、何ら普通の人間と変わりない。
問題はここからだ。大きな背中には、真っ黒な翼が生えていた。セルジュさんとは違い、ちゃんと両翼である。
そして、仮面で隠されていた目元は鋭く……右目が青、左目が赤のオッドアイだ。
「なっ……オッドアイって、どういうことですか!? それにあんな翼まで生えてるなんて……!!」
「え? 何か問題があるの?」
「大ありですよ!! それに加えて翼を持つ者なんてほとんど……!」
アスタは現代神の事情をよく知らない、というようなことを前に言っていたので、ピンと来ていないかもしれない。
オッドアイの神は、神の中でも希少な存在だ。私たち一般神よりも能力が高性能で、それゆえに上に立つ資格があり、一般神たちから慕われている。翼を持つ神もまた結構希少で、珍しがられることが多い。
つまり、オッドアイかつ翼を持っている神は、相当数が限られてくるということだ。
「ぼくの記憶が正しければ、彼も自分だけの『称号』を与えられているはずです。あなたの称号は『黒鉄の死神』……そうですよね?」
「ふっ……そこまでわかるなら、オレが誰なのかわかるんじゃねぇのか」
セルジュさんの問い詰めに対し、奴は嘲笑うように言った。
オッドアイに加え、持っている者がごく限られるらしい特別な称号を持っている。キャッセリアで生まれ育った私たちは、ここまでわかってようやく男の正体に気づいた。
間違いない────この男は。
「あんた……アーケンシェンなの!?」
「…………」
忌々しそうに私たちを見つめた後、目を伏せる。
しかし、突然、狂ったように高笑いし始める。現実とは思えないくらい、度の強い狂気に染まっていた。
「────ふふッ、はははッ!! ああそうさ! オレは元アーケンシェンのクロウリー・シュヴァルツだ!!」
クロウリー────それが、クレーの本当の名らしい。
神々の上に立っていたはずの者が、今ここで私たちに対峙している。混沌を極めた状況であることに変わりはなかった。
「かつてはアーケンシェン最強とも謳われたこのオレが、今や神々の敵として暗躍しているわけよ!! なんつー皮肉だろうなぁ? なぁ!?」
「っ、何が目的なのよ、あんた!? たくさんの神をさらって、神隠し事件なんか起こして!! いい加減吐いたらどうなの!?」
私の怒鳴り声とともに、笑い声がしぼむように小さくなっている。ひとしきり笑った後、クロウリーは虚空を見上げて、乾いた声で吐き出した。
「オレの目的は、ただ一つ。この世界に復讐すること。ただ、それだけだった」
「……神をさらうことと何の関係があるの? それだけが目的じゃないでしょ」
「神をさらったのは『あのお方』の命令だ。オレが復讐を果たすのに、『あのお方』の力が必要だった。オレ自身は、一般神の奴らなんかどうでもよかったんだ」
「じゃあ、『あのお方』っつー奴の目的は何だよ!?」
「オマエらもいずれ出くわすことになるだろうさ。そこにいるクソガキが共にいる限りは、な」
クロウリーが指をさしたのは、アスタだった。当の本人はピンとこない様子だったが、徐々に焦り始める。
「ちょっと待って。キミの言う『あのお方』って誰のこと!? ボクの知ってる人なの!?」
「名を知られてしまった以上、この命も残り僅か。オマエらを最上級の餌食として、『あのお方』に捧げてやる!!」
アスタの問いに答えることもせず、満身創痍の状態で高らかに叫ぶ。漆黒の翼をはためかせ、私たちでは到底届かない高さまで飛び上がる。そして、血まみれで傷ついた右腕に黒い鎌を持ち、天に突き上げた。
「さあ、出てこい! オレの最期を華々しく飾れよ、『グラウンクラック』!!」
刃からどす黒いエネルギーがものすごい勢いで溢れ出す。洞窟のあった山が黒に包まれ、夜の闇と一体化していく。
危険を感じた私たちは、すぐにその場から離れた。
それから間もなく、ゴゴゴゴゴと地響きが鳴り響く。鳥の群れが夜空へ舞い上がり、動物たちの悲鳴が僅かに聞こえてきた。地響きはどんどんうるさくなり、クロウリーがエネルギーの供給を止めるまで続きそうだった。
「まずいです……止めないと!」
「しかし、あそこまでどうやって飛ぶんだ? 私たちでは────」
「『アダマンタイト・マニピュレーター』!」
セルジュさんの詠唱により、片翼に巻かれていた鎖がどろどろと溶けだした。液体と化した鎖はやがて、右肩に生える銀白色の金属製の翼へと形を変える。
両翼を得たことにより、クロウリーを追って空に飛びあがった。普段は飛べないらしいが、有事はああやって片方の翼を補うことができるみたいだ。
「往生際が悪いです!! これ以上の真似は────っ!?」
突然、遠くで爆音が聞こえた。同時に空へ飛び上がろうとしたセルジュさんの動きも止まった。痙攣したようにびくりと身体が跳ね、頭上から生温かく……赤い雫が落ちてきた。
そして、力を失くした身体が墜落してきた。落下してきた身体を、シオンが受け止める。
「セルジュ、しっかりしろ!!」
「どうしたのだ、セル!?」
元から生えていた白銀の翼から、血が滲み出ていた。ある一点から赤く染み出しているような形で出血している。
「うっ……撃たれた、です……」
「撃たれた? 誰に?」
「わかりません……うわぁっ!?」
地響きが一際強くなり、地面が大きく縦に揺れる。もはや立っていられず、尻餅をつく。
空を見上げた先で、私は巨大な影を目にした。表面は、洞窟の跡の岩をそのまま取り込んだかのようにごつごつしている。森よりも遙かに高く、山脈の背すら軽く超して、私たちに自らの影を重ねてきた。
「なに……あれ……」
紫の宝石のような目を歪に光らせながら、私たちを高くから見下ろす影。それは、山の一部を取り込んだ岩の巨人だった。
洞窟の瓦礫を魔法で弾き飛ばしたクレーが、こちらにふらふら近づいてくる。岩で身体を潰されたはずなのに動けているなんて、しぶといにも程がある。
「あいつも、あんたの仲間なの?」
「仲間だなんて認めたくねぇな。しっかしまあ、ひでぇもんだ。この姿見られるの嫌だから、暑苦しいローブ着てたのにな……」
ローブはすっかり焼ききれ、仮面も粉々に破壊されていた。その下には当然、彼の真の姿が隠されていたわけだが……。
「なっ……え……?」
短く黒い髪、左頬にできたバツの形の傷跡、黒いベルトの装飾がいくつも施された黒い服。ここまでは、何ら普通の人間と変わりない。
問題はここからだ。大きな背中には、真っ黒な翼が生えていた。セルジュさんとは違い、ちゃんと両翼である。
そして、仮面で隠されていた目元は鋭く……右目が青、左目が赤のオッドアイだ。
「なっ……オッドアイって、どういうことですか!? それにあんな翼まで生えてるなんて……!!」
「え? 何か問題があるの?」
「大ありですよ!! それに加えて翼を持つ者なんてほとんど……!」
アスタは現代神の事情をよく知らない、というようなことを前に言っていたので、ピンと来ていないかもしれない。
オッドアイの神は、神の中でも希少な存在だ。私たち一般神よりも能力が高性能で、それゆえに上に立つ資格があり、一般神たちから慕われている。翼を持つ神もまた結構希少で、珍しがられることが多い。
つまり、オッドアイかつ翼を持っている神は、相当数が限られてくるということだ。
「ぼくの記憶が正しければ、彼も自分だけの『称号』を与えられているはずです。あなたの称号は『黒鉄の死神』……そうですよね?」
「ふっ……そこまでわかるなら、オレが誰なのかわかるんじゃねぇのか」
セルジュさんの問い詰めに対し、奴は嘲笑うように言った。
オッドアイに加え、持っている者がごく限られるらしい特別な称号を持っている。キャッセリアで生まれ育った私たちは、ここまでわかってようやく男の正体に気づいた。
間違いない────この男は。
「あんた……アーケンシェンなの!?」
「…………」
忌々しそうに私たちを見つめた後、目を伏せる。
しかし、突然、狂ったように高笑いし始める。現実とは思えないくらい、度の強い狂気に染まっていた。
「────ふふッ、はははッ!! ああそうさ! オレは元アーケンシェンのクロウリー・シュヴァルツだ!!」
クロウリー────それが、クレーの本当の名らしい。
神々の上に立っていたはずの者が、今ここで私たちに対峙している。混沌を極めた状況であることに変わりはなかった。
「かつてはアーケンシェン最強とも謳われたこのオレが、今や神々の敵として暗躍しているわけよ!! なんつー皮肉だろうなぁ? なぁ!?」
「っ、何が目的なのよ、あんた!? たくさんの神をさらって、神隠し事件なんか起こして!! いい加減吐いたらどうなの!?」
私の怒鳴り声とともに、笑い声がしぼむように小さくなっている。ひとしきり笑った後、クロウリーは虚空を見上げて、乾いた声で吐き出した。
「オレの目的は、ただ一つ。この世界に復讐すること。ただ、それだけだった」
「……神をさらうことと何の関係があるの? それだけが目的じゃないでしょ」
「神をさらったのは『あのお方』の命令だ。オレが復讐を果たすのに、『あのお方』の力が必要だった。オレ自身は、一般神の奴らなんかどうでもよかったんだ」
「じゃあ、『あのお方』っつー奴の目的は何だよ!?」
「オマエらもいずれ出くわすことになるだろうさ。そこにいるクソガキが共にいる限りは、な」
クロウリーが指をさしたのは、アスタだった。当の本人はピンとこない様子だったが、徐々に焦り始める。
「ちょっと待って。キミの言う『あのお方』って誰のこと!? ボクの知ってる人なの!?」
「名を知られてしまった以上、この命も残り僅か。オマエらを最上級の餌食として、『あのお方』に捧げてやる!!」
アスタの問いに答えることもせず、満身創痍の状態で高らかに叫ぶ。漆黒の翼をはためかせ、私たちでは到底届かない高さまで飛び上がる。そして、血まみれで傷ついた右腕に黒い鎌を持ち、天に突き上げた。
「さあ、出てこい! オレの最期を華々しく飾れよ、『グラウンクラック』!!」
刃からどす黒いエネルギーがものすごい勢いで溢れ出す。洞窟のあった山が黒に包まれ、夜の闇と一体化していく。
危険を感じた私たちは、すぐにその場から離れた。
それから間もなく、ゴゴゴゴゴと地響きが鳴り響く。鳥の群れが夜空へ舞い上がり、動物たちの悲鳴が僅かに聞こえてきた。地響きはどんどんうるさくなり、クロウリーがエネルギーの供給を止めるまで続きそうだった。
「まずいです……止めないと!」
「しかし、あそこまでどうやって飛ぶんだ? 私たちでは────」
「『アダマンタイト・マニピュレーター』!」
セルジュさんの詠唱により、片翼に巻かれていた鎖がどろどろと溶けだした。液体と化した鎖はやがて、右肩に生える銀白色の金属製の翼へと形を変える。
両翼を得たことにより、クロウリーを追って空に飛びあがった。普段は飛べないらしいが、有事はああやって片方の翼を補うことができるみたいだ。
「往生際が悪いです!! これ以上の真似は────っ!?」
突然、遠くで爆音が聞こえた。同時に空へ飛び上がろうとしたセルジュさんの動きも止まった。痙攣したようにびくりと身体が跳ね、頭上から生温かく……赤い雫が落ちてきた。
そして、力を失くした身体が墜落してきた。落下してきた身体を、シオンが受け止める。
「セルジュ、しっかりしろ!!」
「どうしたのだ、セル!?」
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「うっ……撃たれた、です……」
「撃たれた? 誰に?」
「わかりません……うわぁっ!?」
地響きが一際強くなり、地面が大きく縦に揺れる。もはや立っていられず、尻餅をつく。
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