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第六章

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「んっ」
「はぁ……ごめん、今日は優しくできないかも」

先端がぶちゅっと音を立てて私の中にめり込む。彼を受け入れる準備は整っていた。避妊具を付けていないせいか滑りがよく、あっという間に彼の欲望を呑み込んだ。

「あっ、あぁっ……」

待ちわびていたモノを咥え込んだ感触に膣襞が淫らに蠢く。

「くっ……すごっ、締め付けられる……」

彼はせり上がってくる快感を耐えきれないのか、珍しく苦し気な声を漏らした。

「っあっ……んっ……ぁぁっ!」

私の腰を両手で掴み、抽挿を開始した。
固く太い亀頭の先端が、恥骨の裏側を削るように擦りあげる。

「あぁっ、ああっ……!」

どうしようもない喜悦が下半身から全身に広がる。

「結乃、俺を見て」
「あっ……あぁっ……ああっ」

彼の切なげな声も余裕のない表情も、そのすべてが愛おしい。彼に求められていることにじわじわと幸福感が沸き上がる。

「はぁっ……結乃、愛してる……」

甘く囁きながら私の唇にキスを落とす。

「っ……はぁっ、私も……愛してる……っ」

唇を舐められ、食まれ、脳が幸せでぐちゃぐちゃに蕩ける。彼に強く求められ、心も体も深く満たされる。
これ以上の幸せはないというほどに愛され、私はその思いにこたえるように彼の逞しい背中に腕を回して、強く掻き抱いた。
理性が焼き切れる。
快感を貪るように胸を彼に押し付けてはしたなく腰を揺らす。

「あっ……んんっ、ああっああっ!」

舌を吸われながら深く穿たれると、意識が飛びそうなほどに感じてしまう。

「ナカ、締めんな……っ。気持ち良すぎておかしくなる……」
「だってっ……」

彼はさらに私を追い立てるように、激しく腰を揺さぶってくる。
ぐちゅぐちゅと愛液と先走りの混じった粘液が攪拌されて、結合部からとろとろと溢れてソファを汚す。

「はぁっ……たまんない」

普段は余裕な表情を崩さない彼がギュッと眉を寄せて、腰を深く突き上げる。

「あっ……、だ、ダメッ、それ……やぁ……ダメっ、いっちゃう」

もはや乱れた姿を恥ずかしがる余裕はなかった。

「いいよ、イけ」

自分の下で快感に喘ぐ私を満足げに見下ろして、彼はなお一層私を深く突き上げる。
ぢゅぷぢゅぷっという卑猥な音が室内に響き渡る。

「ダメッ……イく……っいっちゃう……あぁぁあ!!」

瞼の奥で光が飛ぶ。激しい快感の高波になにもかもが焼き切れる。私は腰をのたうたせて、息も絶え絶えに喘ぐ。

「はぁっ……もう……ッダメ、おかしくなっちゃう……!」

私が絶頂を迎えたのと同時に、射精の兆しを告げるように、ずぷずぷと深い部分を抉る肉槍が腹の奥で硬度を増した。

「結乃っ……はぁっ」

低く名前を呼ばれる。濡れ襞がきゅうきゅうと収縮を繰り返して、膨れ上がった屹立をきりきりと締め付ける。

「くっ……」

ひときわ強い突き上げが繰り返された後、彼が低く咆哮し、最奥でどろっと熱い精を放った。
彼はほんの少しだけ腰を引き、もう一度奥深くまで肉棒をぐっぐっと押し込み、残った精液を余すことなく膣奥に注ぎ込む。
絶頂の余韻に、膣襞はいまだにひくひくと収縮を繰り返して、欲望を吐きだしてもまだ勢いを失わない彼の屹立を締め付ける。

愉悦に震える私の身体を彼はきつく抱きしめた。
息が上がる。ぴったり重なり合ったまま忙しない呼吸を繰り返す。
しばらくそのまま抱き合っていると、彼が私の額にそっと口づけた。

「愛してるよ、結乃」

彼の腕の中に包まれた私は、これ以上ない幸福を噛みしめた。
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