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温泉と故郷と泣き叫ぶ豆
再会と 6
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さて、マルティナさんも含めて話を仕切り直しになりました。災厄については頭の片隅に置いておきましょう。すぐにどうこう出来る話ではありませんし。
その前に子供たちの教育に良くないとがっつり離されている我々です……。何考えてるのとガチで説教されました。あ、あたしは悪くない。そう言いだすと延長されそうなので、しょんぼりして聞いてました。
お隣で同じようにお説教を食らっていたエリックも神妙な表情で黙って聞いて謝罪までしてましたね。
それ、ステラ師かリリーさん以外で見たことがありません。それでも稀で。
あたし相手でもそんな顔して話を聞いてもらったことないですよ。まあ、そこまでのお説教したことないんですけど。
もしかしたら、因果関係は逆かもしれませんが。
それはともかくその結果、マルティナさんは周囲から驚愕と尊敬のまなざしを集めていましたね。
「それでなんの話だっけ。ああ、依頼してきた人? ロブは断ったって聞いたけど、あれ教会で使いをしている人だったわよ。
……もしかして、断ってなかったの?」
マルティナさんはぎろりとロブさんを睨んでますね。彼は余裕の表情で肩をすくめていますが、なかなかのつわものです。
「ああもうっ! 教会にはかかわらないって言ったじゃない」
「世の中、金がかかるんだよ」
ロブさんの言葉にマルティナさんもぐっと言葉に詰まってますね。
貨幣文化がある以上、生活にはお金がかかりますね。町などでは特に。田舎だと物々交換になりがちですが、そもそも交換するものを持っていないと成り立たないっていう……。
そこから別の方向へと揉めそうになったので、あたしが仲裁する羽目になりました。話題が渋滞してますよ……。
「その件は、教会の本部と掛け合ってみますので後日でよいですかね?
今は、なぜ襲われたという演出が必要で、それに失敗したからって逃げ出す必要があったのかという話です。
そもそもマルティナさんはこれを知らないのに逃げ出そうとしてたんですか?」
「教会の護衛に見つかったから住処を変えるって聞いたね。
それも嘘だったわけ?」
「まあ、それほど間違いでもない。護衛にはすでに見つかっていたようだ」
「それで、どうするの?」
「ここを出ていくしかないだろ。上手くやれる自信はないが、ここも知られている」
「教会の治療師がきたこともあったわね。周囲にはばれていなくても、教会には知られてるからここも危ないってこと?」
ロブさんは重々しく頷いています。なかなかの詰み具合ですね。金なし、伝手なし、病人けが人あり、ついでに追われそうな理由あり。
さらにわけありシスターと孤児を抱えている。
エリックを見れば苦笑いをしていますね。
あたしが言いだしそうなことの推測でもついたんでしょうか。まあ、そこにあるものは利用するのが良いのです。相互に利益があれば、悪くはないでしょう。
「ロブさんは、あたしたちに危機があることを教えてくれるために受けたふりをしてあの場にいた」
「は?」
「それで、一緒に逃げた。
で、いいですよね?」
「情け深いことだな」
「うーん。これは取引ですね。あたしが外でこの出来事をそのままいえば、大変血なまぐさいことになりますよ。
あたしもそういうのはご遠慮したいんですけど、他の人達が許さない」
ロブさんはその指摘に顔をしかめています。マルティナさんにも視線を向けていたようですが、彼女もこわばったような表情で頷いています。
全く、厄介な立場にたったものです。過保護もいいところですね。
「後ろ盾とか権力があればまた違うでしょうけど。
さて、引き続きちょっとお手伝いしてもらいましょう。そんなに難しいことではありませんよ」
営業スマイルをびしっと決めてやりました。恐喝じゃないですよ。武力威圧でもないですよ。ちゃんとしたお話合い。イエスとはいしか選択がないとかそういう話です。
「なにをすればいいんだよっ」
「まず、町の地図、教会及び墓地周辺の詳しい地図が欲しいんですよ。
この町に住んでいたのだからわかるでしょう?」
「なにに使うんだ?」
「強襲です。ふざけた真似されたんですから、襲い返してやりますよ」
軽く伝えた言葉に絶句されましたね。やだなぁ、黒幕放置するとかありえないじゃないですか。
「……なるほど。迂闊に近寄るなってこういう」
マルティナさんが納得したように呟いています。なんですか、危険人物みたいじゃないですか。
「ほどほどにな」
「止めないのかよっ!?」
ロブさんのツッコミにちらりとエリックを見上げます。少し困ったように眉が下がってますね。
「生殺与奪を握られているというのを自覚したほうがいいぞ」
「ひどい言い方ですねっ!」
間違ってないのも嫌ですけど。
ロブさんは頭を抱えて唸ってます。わからなくもないです。
「わかったよ。好きなだけ使えよ。ただし、俺と二人ぐらいまで。護衛も世話役も残す。マルティナは残ってろ」
「私も行きますよ。教会の中の仕掛けは認証があったりしますから」
「ダメだ。子供たちの世話あるだろ」
「いえ、心配です」
「なにが」
雲行きが怪しくなってきてますよ? なんかこうなにかあるんですか。お二人さん。
こほんとあたしは咳ばらいをしました。
「あー、お二人さん。求めているのは地図だけです。強襲参加は求めておりません。人質とられると困るんでいりません」
へ? と言いたげに二人に見られましたね。それから自分の言動を思い返したのか、マルティナさんが赤くなっております。さらにロブさんもそれに気がついて驚いていましたね。結果、マルティナさんは照れ隠しなのか無意味にばしばしとロブさんを叩いております。叩かれるロブさんが迷惑そうな顔をしていますが、それもまんざらではなさそうで。
あー、そーゆー。生ぬるい視線を向けたくなるのを我慢しました。冷やかして拗れては大問題です。
「……紙」
ロブさんはぶっきらぼうに要求してきます。はいはいと数枚の紙とペンを提供しました。その間、エリックはひっそり肩を震わせていましたね。がみがみシスターの失態に爆笑をこらえていたようです。照れ隠しの八つ当たり説教を聞きたくなかったのでしょう。
「ディレイは子供たちに手ほどきしてきたらどうですか? 最低限、教えておいたほうがいいこともあるでしょ」
「そうだな。
……変なこと聞くなよ?」
ぎくっ。この機会にマルティナさんに子供のころのエリック情報をもらっておこうと思っていたことがばれて!?
「アーテルは、俺のことになると見境なくなるから」
「否定はしませんが言われるともにょっとします」
「代わりにツイ様に子供のころの話聞くぞ」
「……はい。我慢します」
でも、漏れて聞こえたことは仕方ないですよねっ!
あたしの表情を確認してエリックはため息をついてます。
あ、なんで、マルティナさんに釘さしていくんですかっ! おそらく可愛かったであろう子供時代ですよっ! 他に聞く人いないんですからいいじゃないですか、ねぇっ!
口に出したら完全にアウトなのはわかっておりますので、心で血涙を流しながら、表だっては悲しみの表情でやり過ごしました。食い下がったら警戒度は上がります。一時的撤退です。
いつか、聞いてやる。
「では、仕事してください」
ツライ。その気持ちを隠さずに地図作成作業を監督することにしました。
ロブさんはなにか触れてはならないものだと思っているのか黙って作業を始めています。他の人たちも集まってきていているので大丈夫でしょう。
マルティナさんのほうはと言えば……。
「そんなにショックなの?」
マルティナさんはドン引きしているなら聞いてこないでほしいんですけど……。怖いもの見たさみたいな表情で心が削げます。わかってますよ、重いですよね。エリックは仕方ないなと言いたげで済ませてますけど、普通、ドン引きですよ……。
「証言を聞ける人が全滅状態でわかんないんですよ。本人、話しませんし。きっと可愛かったはずなのに」
「手こずって可愛いどころじゃなかったわよ。ああ、でも、不思議と人の側にはいたわね。それから子供同士は仲良かったし。年下の子のお世話はしなきゃならないって思ってたみたいよ。そうじゃないと怒られるのもあったけど……」
そこでなにかに気がついたようにマルティナさんは黙りました。エリックに少し視線を向けてこちらに注意が向いていないのを確認しています。
「そう言えば、お兄ちゃんとは呼ばせなかったわ。よく懐いた子でもそう呼ぶのは拒否した。孤児院なんて家族を失ってからくるところだから疑似的家族が発生しやすいの。年上の子を兄と呼ぶのはわりと普通だったんだけど」
「関わり合いを拒否したってことではないんですか?」
「そうじゃなかったから、変だなと思って覚えていたんだと思うわ。
家族に拒否感があるのかも? 突然亡くなったから、怖いんじゃないかしら」
そうなんですねと軽く流しておきましたがなかなかに有益な情報でした。
「……なんですか」
じーっとマルティナさんに見られました。な、なんでしょう。この精査されてる感じ。他の人にも感じたこれ。
「このくらいじゃないと任せられないかもしれないわね。手のかかる子だけど、よろしくね」
「任せてくださいっ」
今回も任されますが、思ったよりもいろんな人に任されてますよ? いい加減エリックは自分が大事にされてたということに気がつくといいと思いますね。俺なんか、じゃないって。いなくなってもいいなんてことないって。
あたしだけのエリックではないのはちょっと惜しいですけど、それだけじゃ満たされないものもありますから。
それからは無言で地図作成を進める人々を眺めていました。ちょっと暇と思って話しかけたら、思い出すのに邪魔って言われたんですよ……。
エリックのほうに行こうとすれば、ダメとあっさり拒否されましたし。
あれ? 今、一番役立たずはあたしでは? そう気がついてふらふらと厨房に逃げ込んだのは無意識でしょうね。鍋でも磨いて心を落ち着けたい。
からの、なぜか夕食を作っていました。夜ですし。気がつけば真っ暗ですし。お腹すきましたし。
結果、ありがたやと拝まれました。
なんなんでしょうね?
その前に子供たちの教育に良くないとがっつり離されている我々です……。何考えてるのとガチで説教されました。あ、あたしは悪くない。そう言いだすと延長されそうなので、しょんぼりして聞いてました。
お隣で同じようにお説教を食らっていたエリックも神妙な表情で黙って聞いて謝罪までしてましたね。
それ、ステラ師かリリーさん以外で見たことがありません。それでも稀で。
あたし相手でもそんな顔して話を聞いてもらったことないですよ。まあ、そこまでのお説教したことないんですけど。
もしかしたら、因果関係は逆かもしれませんが。
それはともかくその結果、マルティナさんは周囲から驚愕と尊敬のまなざしを集めていましたね。
「それでなんの話だっけ。ああ、依頼してきた人? ロブは断ったって聞いたけど、あれ教会で使いをしている人だったわよ。
……もしかして、断ってなかったの?」
マルティナさんはぎろりとロブさんを睨んでますね。彼は余裕の表情で肩をすくめていますが、なかなかのつわものです。
「ああもうっ! 教会にはかかわらないって言ったじゃない」
「世の中、金がかかるんだよ」
ロブさんの言葉にマルティナさんもぐっと言葉に詰まってますね。
貨幣文化がある以上、生活にはお金がかかりますね。町などでは特に。田舎だと物々交換になりがちですが、そもそも交換するものを持っていないと成り立たないっていう……。
そこから別の方向へと揉めそうになったので、あたしが仲裁する羽目になりました。話題が渋滞してますよ……。
「その件は、教会の本部と掛け合ってみますので後日でよいですかね?
今は、なぜ襲われたという演出が必要で、それに失敗したからって逃げ出す必要があったのかという話です。
そもそもマルティナさんはこれを知らないのに逃げ出そうとしてたんですか?」
「教会の護衛に見つかったから住処を変えるって聞いたね。
それも嘘だったわけ?」
「まあ、それほど間違いでもない。護衛にはすでに見つかっていたようだ」
「それで、どうするの?」
「ここを出ていくしかないだろ。上手くやれる自信はないが、ここも知られている」
「教会の治療師がきたこともあったわね。周囲にはばれていなくても、教会には知られてるからここも危ないってこと?」
ロブさんは重々しく頷いています。なかなかの詰み具合ですね。金なし、伝手なし、病人けが人あり、ついでに追われそうな理由あり。
さらにわけありシスターと孤児を抱えている。
エリックを見れば苦笑いをしていますね。
あたしが言いだしそうなことの推測でもついたんでしょうか。まあ、そこにあるものは利用するのが良いのです。相互に利益があれば、悪くはないでしょう。
「ロブさんは、あたしたちに危機があることを教えてくれるために受けたふりをしてあの場にいた」
「は?」
「それで、一緒に逃げた。
で、いいですよね?」
「情け深いことだな」
「うーん。これは取引ですね。あたしが外でこの出来事をそのままいえば、大変血なまぐさいことになりますよ。
あたしもそういうのはご遠慮したいんですけど、他の人達が許さない」
ロブさんはその指摘に顔をしかめています。マルティナさんにも視線を向けていたようですが、彼女もこわばったような表情で頷いています。
全く、厄介な立場にたったものです。過保護もいいところですね。
「後ろ盾とか権力があればまた違うでしょうけど。
さて、引き続きちょっとお手伝いしてもらいましょう。そんなに難しいことではありませんよ」
営業スマイルをびしっと決めてやりました。恐喝じゃないですよ。武力威圧でもないですよ。ちゃんとしたお話合い。イエスとはいしか選択がないとかそういう話です。
「なにをすればいいんだよっ」
「まず、町の地図、教会及び墓地周辺の詳しい地図が欲しいんですよ。
この町に住んでいたのだからわかるでしょう?」
「なにに使うんだ?」
「強襲です。ふざけた真似されたんですから、襲い返してやりますよ」
軽く伝えた言葉に絶句されましたね。やだなぁ、黒幕放置するとかありえないじゃないですか。
「……なるほど。迂闊に近寄るなってこういう」
マルティナさんが納得したように呟いています。なんですか、危険人物みたいじゃないですか。
「ほどほどにな」
「止めないのかよっ!?」
ロブさんのツッコミにちらりとエリックを見上げます。少し困ったように眉が下がってますね。
「生殺与奪を握られているというのを自覚したほうがいいぞ」
「ひどい言い方ですねっ!」
間違ってないのも嫌ですけど。
ロブさんは頭を抱えて唸ってます。わからなくもないです。
「わかったよ。好きなだけ使えよ。ただし、俺と二人ぐらいまで。護衛も世話役も残す。マルティナは残ってろ」
「私も行きますよ。教会の中の仕掛けは認証があったりしますから」
「ダメだ。子供たちの世話あるだろ」
「いえ、心配です」
「なにが」
雲行きが怪しくなってきてますよ? なんかこうなにかあるんですか。お二人さん。
こほんとあたしは咳ばらいをしました。
「あー、お二人さん。求めているのは地図だけです。強襲参加は求めておりません。人質とられると困るんでいりません」
へ? と言いたげに二人に見られましたね。それから自分の言動を思い返したのか、マルティナさんが赤くなっております。さらにロブさんもそれに気がついて驚いていましたね。結果、マルティナさんは照れ隠しなのか無意味にばしばしとロブさんを叩いております。叩かれるロブさんが迷惑そうな顔をしていますが、それもまんざらではなさそうで。
あー、そーゆー。生ぬるい視線を向けたくなるのを我慢しました。冷やかして拗れては大問題です。
「……紙」
ロブさんはぶっきらぼうに要求してきます。はいはいと数枚の紙とペンを提供しました。その間、エリックはひっそり肩を震わせていましたね。がみがみシスターの失態に爆笑をこらえていたようです。照れ隠しの八つ当たり説教を聞きたくなかったのでしょう。
「ディレイは子供たちに手ほどきしてきたらどうですか? 最低限、教えておいたほうがいいこともあるでしょ」
「そうだな。
……変なこと聞くなよ?」
ぎくっ。この機会にマルティナさんに子供のころのエリック情報をもらっておこうと思っていたことがばれて!?
「アーテルは、俺のことになると見境なくなるから」
「否定はしませんが言われるともにょっとします」
「代わりにツイ様に子供のころの話聞くぞ」
「……はい。我慢します」
でも、漏れて聞こえたことは仕方ないですよねっ!
あたしの表情を確認してエリックはため息をついてます。
あ、なんで、マルティナさんに釘さしていくんですかっ! おそらく可愛かったであろう子供時代ですよっ! 他に聞く人いないんですからいいじゃないですか、ねぇっ!
口に出したら完全にアウトなのはわかっておりますので、心で血涙を流しながら、表だっては悲しみの表情でやり過ごしました。食い下がったら警戒度は上がります。一時的撤退です。
いつか、聞いてやる。
「では、仕事してください」
ツライ。その気持ちを隠さずに地図作成作業を監督することにしました。
ロブさんはなにか触れてはならないものだと思っているのか黙って作業を始めています。他の人たちも集まってきていているので大丈夫でしょう。
マルティナさんのほうはと言えば……。
「そんなにショックなの?」
マルティナさんはドン引きしているなら聞いてこないでほしいんですけど……。怖いもの見たさみたいな表情で心が削げます。わかってますよ、重いですよね。エリックは仕方ないなと言いたげで済ませてますけど、普通、ドン引きですよ……。
「証言を聞ける人が全滅状態でわかんないんですよ。本人、話しませんし。きっと可愛かったはずなのに」
「手こずって可愛いどころじゃなかったわよ。ああ、でも、不思議と人の側にはいたわね。それから子供同士は仲良かったし。年下の子のお世話はしなきゃならないって思ってたみたいよ。そうじゃないと怒られるのもあったけど……」
そこでなにかに気がついたようにマルティナさんは黙りました。エリックに少し視線を向けてこちらに注意が向いていないのを確認しています。
「そう言えば、お兄ちゃんとは呼ばせなかったわ。よく懐いた子でもそう呼ぶのは拒否した。孤児院なんて家族を失ってからくるところだから疑似的家族が発生しやすいの。年上の子を兄と呼ぶのはわりと普通だったんだけど」
「関わり合いを拒否したってことではないんですか?」
「そうじゃなかったから、変だなと思って覚えていたんだと思うわ。
家族に拒否感があるのかも? 突然亡くなったから、怖いんじゃないかしら」
そうなんですねと軽く流しておきましたがなかなかに有益な情報でした。
「……なんですか」
じーっとマルティナさんに見られました。な、なんでしょう。この精査されてる感じ。他の人にも感じたこれ。
「このくらいじゃないと任せられないかもしれないわね。手のかかる子だけど、よろしくね」
「任せてくださいっ」
今回も任されますが、思ったよりもいろんな人に任されてますよ? いい加減エリックは自分が大事にされてたということに気がつくといいと思いますね。俺なんか、じゃないって。いなくなってもいいなんてことないって。
あたしだけのエリックではないのはちょっと惜しいですけど、それだけじゃ満たされないものもありますから。
それからは無言で地図作成を進める人々を眺めていました。ちょっと暇と思って話しかけたら、思い出すのに邪魔って言われたんですよ……。
エリックのほうに行こうとすれば、ダメとあっさり拒否されましたし。
あれ? 今、一番役立たずはあたしでは? そう気がついてふらふらと厨房に逃げ込んだのは無意識でしょうね。鍋でも磨いて心を落ち着けたい。
からの、なぜか夕食を作っていました。夜ですし。気がつけば真っ暗ですし。お腹すきましたし。
結果、ありがたやと拝まれました。
なんなんでしょうね?
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