5 / 39
第五話 フクシア、信頼
しおりを挟む
「ルノ、大丈夫か?」
「……っるせぇ、触んな」
馬車から下りたオレはアレクシスの伸ばした手を振り払い、よろよろと歩き出した。
「それにしても君が乗り物酔いに弱いとはな」
「お貴族様みたいに馬車に乗り慣れてねぇんだよ」
アレクシスがしつこくオレの背中を摩ろうとするのを、再び振り払う。
「ルノ、もう町に着いたから大丈夫だ」
「ああ……」
自分の足で地面を踏みしめ、空気を肺に吸い込むといくらか気分が良くなった。
「ここがシスルの町だ」
アレクシスが前方を示す。
そこが町の中心となる広場だった。
オレンジ色の屋根の家々が円形に立ち並び、広場の中心には噴水がある。
噴水の中心に、古ぼけた石像が立っているのが見える。
目鼻立ちは風化していて分かりづらいが、翅の生えた子供のようだ。
もしかして精霊を模しているのか?
「シスルと言えば古代エルフ語で、泉……」
「おお。よく覚えてるな、その通りだ」
言い当てると、アレクシスが我が事のように顔を綻ばせる。
やっぱりムカつく。苦労して単語を覚えたのはオレなのに。
「ここ数日で一気に単語を頭に詰め込んで、ずっと頭の中で古代語がぐるぐるしてんだ……地獄だ」
「ははは、そこを乗り越えたら母語のように古代語を操れるようになるさ」
まるでオレと朗らかな会話を交わしているかのように笑う彼に苛つく。
流石に笑うのを止めろとは口に出さないけれど。
「そう、泉の町シスルだ。エルフの集落と近い場所にあったからか、古代エルフ語の名が付いている。その名の通り泉の精霊の加護を受けた土地で、町のあらゆるところに噴水がある」
アレクシスは穏やかに解説してくれる。
じゃああの石像は、町と同じ名前を冠した泉の精霊シスルなのだろう。
「……精霊っていうのは本当にあんな姿をしているのか?」
あの石像を指さして尋ねる。
「ああ、あれは人々の想像さ。精霊というのは形を持たない」
「ふうん」
精霊というのは風のようなものなのだろうか。
未だによく分からない。
「さあ、行こう。この広場にある酒場が昼もやっているんだ」
その言葉にぴたりと足を止める。
「待った。一緒に飯を食うつもりか?」
「ああ、そうだ。お腹がすいてるだろう? お代ならオレが出す」
腹がしくしくと寂しさを訴えてるのが分かる。
ここで飯を食わねば、晩飯まで我慢することになるだろう。
しかし外食すれば出費がかさむ。
もし彼に奢ってもらえるならば、それは非常に助かる……。
「……昼飯代の見返りにナニかさせる気じゃねぇだろうな?」
「?」
警戒しながら彼を睨むと、彼はポカンとした顔になる。
どうやらお貴族様にとって昼飯代を出す程度は借りだとすら思わないようだ。
「なんでもねぇ。その酒場とやらにさっさと連れてけ」
オレは汚い世界に住んでいて、彼は綺麗な世界に住んでいる。
その違いを突き付けられたようで、オレはぶっきらぼうに答えた。
*
「さ、何がいい? 何が食べたい?」
「……」
アレクシスがメニューに目を落とすこともなくニコニコとオレを見つめ、オレはじっと俯いている。
店内には結構魔術学校の生徒が多い。
彼らも同じように馬車で町に繰り出してきて、すぐ近くのこの酒場で昼食を摂るのだろう。
「遠慮しなくてもいいんだぞ?」
奢りにつられて来てしまったが、やはりアレクシスと対面で食事はキツい。
目の前で食事するところを見られて、食事の作法を内心で嘲られたりしないだろうか。
お貴族様と比べれば、どうしたってオレの食べ方は汚く見えるに決まってる。
「……なんでもいい」
「そうか。ならオレが決めるぞ?」
彼の念押しにこくりと頷く。
「じゃあ、ルノは育ち盛りだしな。ステーキを頼もうか」
さっきメニューの文字を物欲しげに見つめていたのがバレたのだろうか。
一番食べたかったものを言い当てられた。
「ん……」
「ふふ」
それでいいと示すようにコクリと頷くと、アレクシスは何故か微笑んだのだった。
一体何が面白いのだろう。
アレクシスが店員に料理を注文し、やがてそれが運ばれてきた。
オレの前にはステーキ。彼のところには魚介類と米を一緒に炊き込んだ料理、それに一杯のワインだ。
「本当に酒は頼まなくて良かったのか?」
「いい」
「下戸なのか?」
「ちげぇ」
違うとは言ったものの、酒はあまり好きじゃない。
何より彼の前で酔う気にはなれなかった。
それにしても必要最低限しかアレクシスと関わるつもりはなかったのに、気がついたらこうして二人で町に来て、一緒に食事を摂る羽目になっている。一体全体何なんだ。
気を許すつもりなんてなかった。いや、実際今も気を許してなんかない。こんなにも居心地が悪いのだから。
それもこれも、彼が図々しいせいだ。いい迷惑だ。
住んでる世界が違い過ぎるのに。
何故関わってこようとするんだ。
オレは心の中で彼に悪態を吐きながら、ナイフとフォークを手に取った。
もういい、彼にどう思われようが知ったことか。
お貴族様は食前の祈りとかするのかもしれないが、どうでもいい。
オレはフォークを肉にぶっ刺し、ナイフで切り込みを入れた。
そして肉を口の中に放り込む。
「ん……」
肉汁が口の中に広がる。旨い。
アレクシスとの対面での食事を我慢するだけの価値はある。
その味に頬が緩んでしまう。
「ふっ」
顔を上げると、彼がワインに口を付けながらじっとこちらを見て笑っていた。
「何が可笑しい」
敵意剥き出しにして彼を睨みつける。
何だ、やっぱり食事作法を嘲笑う気か。
何を言われてもショックを受けないように、心を鋭く尖らせた。
「すまんな。君の笑顔は初めて見たものだから」
彼はオレの予想を裏切り、嘲笑ではなく本当に嬉しそうな微笑みを浮かべたのだった。
彼のその顔を見た途端、胸の内に暖かいものが込み上げてくるのを感じた。
「……笑ってなんかない」
なんだ、今のは。
今の感覚は一体なんだ?
「ふふっ、そうか」
アレクシスは気にせず食事に手を付け始める。
何だか悔しくなって、オレは猛烈な勢いでステーキを切り刻み始めた。
*
文房具を売っている店、教科書を売っている店、ローブ、衣類、その他諸々……魔術学校で生活していく上で必要な物を売っている店の場所を次々と案内してもらった。多分次からは一人で来れるだろう。
「この店の果物は美味いぞ。一つ、どうだ?」
オレが何か答える前に、彼は小ぶりの木の実を一つ投げて寄越す。
そして拒否するより先に彼は銅貨を店員に渡して代金を支払ってしまった。
オレは仕方がなく手の中の赤い実をじっと見つめる。
「オレの好物なんだ」
そう言ったアレクシスも同じ実を一つ手にしている。もう一個買ったようだ。
そして彼は木の実の表面をローブで拭くと、そのまま齧り付いた。
その姿が意外だった。
「ナイフとフォークで食わなくていいのか?」
彼のイメージにそぐわぬ庶民的な所作を揶揄する。
すると、彼は肩を竦めて答える。
「君が思ってるほどオレはお行儀良くない」
「ふん……」
どうだか、と思うもののその返答は気に入った。
つられてオレもニヤリと笑いながら、木の実に齧り付いたのだった。
新鮮な果実は甘くて、美味しかった。
「……っるせぇ、触んな」
馬車から下りたオレはアレクシスの伸ばした手を振り払い、よろよろと歩き出した。
「それにしても君が乗り物酔いに弱いとはな」
「お貴族様みたいに馬車に乗り慣れてねぇんだよ」
アレクシスがしつこくオレの背中を摩ろうとするのを、再び振り払う。
「ルノ、もう町に着いたから大丈夫だ」
「ああ……」
自分の足で地面を踏みしめ、空気を肺に吸い込むといくらか気分が良くなった。
「ここがシスルの町だ」
アレクシスが前方を示す。
そこが町の中心となる広場だった。
オレンジ色の屋根の家々が円形に立ち並び、広場の中心には噴水がある。
噴水の中心に、古ぼけた石像が立っているのが見える。
目鼻立ちは風化していて分かりづらいが、翅の生えた子供のようだ。
もしかして精霊を模しているのか?
「シスルと言えば古代エルフ語で、泉……」
「おお。よく覚えてるな、その通りだ」
言い当てると、アレクシスが我が事のように顔を綻ばせる。
やっぱりムカつく。苦労して単語を覚えたのはオレなのに。
「ここ数日で一気に単語を頭に詰め込んで、ずっと頭の中で古代語がぐるぐるしてんだ……地獄だ」
「ははは、そこを乗り越えたら母語のように古代語を操れるようになるさ」
まるでオレと朗らかな会話を交わしているかのように笑う彼に苛つく。
流石に笑うのを止めろとは口に出さないけれど。
「そう、泉の町シスルだ。エルフの集落と近い場所にあったからか、古代エルフ語の名が付いている。その名の通り泉の精霊の加護を受けた土地で、町のあらゆるところに噴水がある」
アレクシスは穏やかに解説してくれる。
じゃああの石像は、町と同じ名前を冠した泉の精霊シスルなのだろう。
「……精霊っていうのは本当にあんな姿をしているのか?」
あの石像を指さして尋ねる。
「ああ、あれは人々の想像さ。精霊というのは形を持たない」
「ふうん」
精霊というのは風のようなものなのだろうか。
未だによく分からない。
「さあ、行こう。この広場にある酒場が昼もやっているんだ」
その言葉にぴたりと足を止める。
「待った。一緒に飯を食うつもりか?」
「ああ、そうだ。お腹がすいてるだろう? お代ならオレが出す」
腹がしくしくと寂しさを訴えてるのが分かる。
ここで飯を食わねば、晩飯まで我慢することになるだろう。
しかし外食すれば出費がかさむ。
もし彼に奢ってもらえるならば、それは非常に助かる……。
「……昼飯代の見返りにナニかさせる気じゃねぇだろうな?」
「?」
警戒しながら彼を睨むと、彼はポカンとした顔になる。
どうやらお貴族様にとって昼飯代を出す程度は借りだとすら思わないようだ。
「なんでもねぇ。その酒場とやらにさっさと連れてけ」
オレは汚い世界に住んでいて、彼は綺麗な世界に住んでいる。
その違いを突き付けられたようで、オレはぶっきらぼうに答えた。
*
「さ、何がいい? 何が食べたい?」
「……」
アレクシスがメニューに目を落とすこともなくニコニコとオレを見つめ、オレはじっと俯いている。
店内には結構魔術学校の生徒が多い。
彼らも同じように馬車で町に繰り出してきて、すぐ近くのこの酒場で昼食を摂るのだろう。
「遠慮しなくてもいいんだぞ?」
奢りにつられて来てしまったが、やはりアレクシスと対面で食事はキツい。
目の前で食事するところを見られて、食事の作法を内心で嘲られたりしないだろうか。
お貴族様と比べれば、どうしたってオレの食べ方は汚く見えるに決まってる。
「……なんでもいい」
「そうか。ならオレが決めるぞ?」
彼の念押しにこくりと頷く。
「じゃあ、ルノは育ち盛りだしな。ステーキを頼もうか」
さっきメニューの文字を物欲しげに見つめていたのがバレたのだろうか。
一番食べたかったものを言い当てられた。
「ん……」
「ふふ」
それでいいと示すようにコクリと頷くと、アレクシスは何故か微笑んだのだった。
一体何が面白いのだろう。
アレクシスが店員に料理を注文し、やがてそれが運ばれてきた。
オレの前にはステーキ。彼のところには魚介類と米を一緒に炊き込んだ料理、それに一杯のワインだ。
「本当に酒は頼まなくて良かったのか?」
「いい」
「下戸なのか?」
「ちげぇ」
違うとは言ったものの、酒はあまり好きじゃない。
何より彼の前で酔う気にはなれなかった。
それにしても必要最低限しかアレクシスと関わるつもりはなかったのに、気がついたらこうして二人で町に来て、一緒に食事を摂る羽目になっている。一体全体何なんだ。
気を許すつもりなんてなかった。いや、実際今も気を許してなんかない。こんなにも居心地が悪いのだから。
それもこれも、彼が図々しいせいだ。いい迷惑だ。
住んでる世界が違い過ぎるのに。
何故関わってこようとするんだ。
オレは心の中で彼に悪態を吐きながら、ナイフとフォークを手に取った。
もういい、彼にどう思われようが知ったことか。
お貴族様は食前の祈りとかするのかもしれないが、どうでもいい。
オレはフォークを肉にぶっ刺し、ナイフで切り込みを入れた。
そして肉を口の中に放り込む。
「ん……」
肉汁が口の中に広がる。旨い。
アレクシスとの対面での食事を我慢するだけの価値はある。
その味に頬が緩んでしまう。
「ふっ」
顔を上げると、彼がワインに口を付けながらじっとこちらを見て笑っていた。
「何が可笑しい」
敵意剥き出しにして彼を睨みつける。
何だ、やっぱり食事作法を嘲笑う気か。
何を言われてもショックを受けないように、心を鋭く尖らせた。
「すまんな。君の笑顔は初めて見たものだから」
彼はオレの予想を裏切り、嘲笑ではなく本当に嬉しそうな微笑みを浮かべたのだった。
彼のその顔を見た途端、胸の内に暖かいものが込み上げてくるのを感じた。
「……笑ってなんかない」
なんだ、今のは。
今の感覚は一体なんだ?
「ふふっ、そうか」
アレクシスは気にせず食事に手を付け始める。
何だか悔しくなって、オレは猛烈な勢いでステーキを切り刻み始めた。
*
文房具を売っている店、教科書を売っている店、ローブ、衣類、その他諸々……魔術学校で生活していく上で必要な物を売っている店の場所を次々と案内してもらった。多分次からは一人で来れるだろう。
「この店の果物は美味いぞ。一つ、どうだ?」
オレが何か答える前に、彼は小ぶりの木の実を一つ投げて寄越す。
そして拒否するより先に彼は銅貨を店員に渡して代金を支払ってしまった。
オレは仕方がなく手の中の赤い実をじっと見つめる。
「オレの好物なんだ」
そう言ったアレクシスも同じ実を一つ手にしている。もう一個買ったようだ。
そして彼は木の実の表面をローブで拭くと、そのまま齧り付いた。
その姿が意外だった。
「ナイフとフォークで食わなくていいのか?」
彼のイメージにそぐわぬ庶民的な所作を揶揄する。
すると、彼は肩を竦めて答える。
「君が思ってるほどオレはお行儀良くない」
「ふん……」
どうだか、と思うもののその返答は気に入った。
つられてオレもニヤリと笑いながら、木の実に齧り付いたのだった。
新鮮な果実は甘くて、美味しかった。
32
お気に入りに追加
442
あなたにおすすめの小説
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
傾国の美青年
春山ひろ
BL
僕は、ガブリエル・ローミオ二世・グランフォルド、グランフォルド公爵の嫡男7歳です。オメガの母(元王子)とアルファで公爵の父との政略結婚で生まれました。周りは「運命の番」ではないからと、美貌の父上に姦しくオメガの令嬢令息がうるさいです。僕は両親が大好きなので守って見せます!なんちゃって中世風の異世界です。設定はゆるふわ、本文中にオメガバースの説明はありません。明るい母と美貌だけど感情表現が劣化した父を持つ息子の健気な奮闘記?です。他のサイトにも掲載しています。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
絶滅危惧種の俺様王子に婚約を突きつけられた小物ですが
古森きり
BL
前世、腐男子サラリーマンである俺、ホノカ・ルトソーは”女は王族だけ”という特殊な異世界『ゼブンス・デェ・フェ』に転生した。
女と結婚し、女と子どもを残せるのは伯爵家以上の男だけ。
平民と伯爵家以下の男は、同家格の男と結婚してうなじを噛まれた側が子宮を体内で生成して子どもを産むように進化する。
そんな常識を聞いた時は「は?」と宇宙猫になった。
いや、だって、そんなことある?
あぶれたモブの運命が過酷すぎん?
――言いたいことはたくさんあるが、どうせモブなので流れに身を任せようと思っていたところ王女殿下の誕生日お披露目パーティーで第二王子エルン殿下にキスされてしまい――!
BLoveさん、カクヨム、アルファポリス、小説家になろうに掲載。
マジで婚約破棄される5秒前〜婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ悪役令息は一体どうしろと?〜
明太子
BL
公爵令息ジェーン・アンテノールは初恋の人である婚約者のウィリアム王太子から冷遇されている。
その理由は彼が侯爵令息のリア・グラマシーと恋仲であるため。
ジェーンは婚約者の心が離れていることを寂しく思いながらも卒業パーティーに出席する。
しかし、その場で彼はひょんなことから自身がリアを主人公とした物語(BLゲーム)の悪役だと気付く。
そしてこの後すぐにウィリアムから婚約破棄されることも。
婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ一体どうしろと?
シナリオから外れたジェーンの行動は登場人物たちに思わぬ影響を与えていくことに。
※小説家になろうにも掲載しております。
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる