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2-㊻ 不老不死?
しおりを挟む「い~ち、に~い、さ~ん…」
え?何をしているかって?
僕は今身体強化の為に体力と筋力をアップさせるための運動を頑張っています。
今日はこれだけど、昨日は精神を鍛えるために出ると噂の廃屋に行って肝試しをしたし、その前は東洋の国に伝わる正座をして痛みに耐える訓練もしたんだ。
自分で言うのも何だけど順調だと思うんだよね。
鍛えてからブラディーボールを使うと効果が抜群なんだよね。これは今まで何回か試してみてわかった結果です。
ブラディーボールの能力を使うのはいつでも大丈夫なんだけど身体系統の能力を使うと後で物凄い筋肉痛がやってくるんだよ。身体を鍛えてなかったからなんだけどね…。
そう考えると魅了の力を使うにはもっとイケメン力を鍛えないとダメなのかな?
どうやって?
これは悩み始めると沼になりそうなので考えるのを止めた。
そういえば昨日獣人のパルさんから手紙がきたんだよ。
手紙の内容はヴァン様が予想していた通りの感じだった。
気配を消すことができる獣人さんが地下に潜り込めたみたいだけど、その奥の鍵がかかった部屋に入ることが出来ないからもう少し調査を続行してみるらしい。
教会の地下はかなりヤバイらしいとも書かれていた。
一体何を見たんだろうか…。
気になるけど今の僕にできることはないので引き続き取り敢えず能力アップを頑張るよ。
あっ、そういえばまだ両親にヴァン様の結婚の話をしてなかったな。忘れそうだし今なら二人とも家にいるはずだから話してみようかな。
僕は筋トレを中断して両親の所に向かった。
ココン…。
「どうぞ」
部屋の中から父の声が聞こえる。たぶん母さんもいるはずだよね。
扉を開けると両親が仲良くソファーに座っていた。相変わらず仲良しだ。
「フルドがこの時間に訪ねて来るなんて珍しいな、どうしたんだ?」
父さんの隣で母さんも頷いている。
「実はヴァン様の事で報告がありまして」
「ヴァン様がどうかされたの?」
母さんが心配そうに聞いてきた。
「実は…結婚されるそうです」
「「え!?ヴァン様が結婚!?」」
仲良し夫婦は声まで揃って驚いている。
そんなに驚くことかな?
「お相手はどんな女性なの?同じヴァンパイア?それともエルフ?」
母さん…どうしてその二択なのかな?
「いえ…たぶん普通の人間です」
「まあ…」
夫婦で顔を見合わせて黙り込んだ。あれ?もっと喜ぶと思ってたんだけど…反応が違うぞ。
「相手の人間はヴァン様の年齢とかの事をご存じなのかしら?寿命のことも…」
あ!そうか…すっかり忘れてたけどヴァン様って何百年と生きてたんだった!
寿命…って聞いたことなかったな。
ヴァン様って不老不死なのかな?
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