あばずれローニャ

黒神譚

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第3話

女子風呂での決闘 3

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二人の契約が締結されたところでアルバートは俺を連れて安全な宿を取ってくれた。
もちろん、二人の部屋は別々に。
「アルバート様はこんな宿ではなくて教会をお頼りになったらいいのでは?」
と言う俺の問いはアルバートの
「忘れたかい? 私は君の護衛でもあるんだよ。
 君のそばで君を守る義務がある。だからこれでいいんだよ。」という有無を言わせぬ強い意志で却下され、俺とアルバートは隣り合う部屋に泊まることになってしまった。

(ううっ・・・。こんなのプライベートを縛られてるも同然じゃないか。
 こ、これで俺はいよいよ逃げ場がない。)
(そうね。ローニャ。あの男は体よく貴女を監視することができる。
 逃げることは出来ないけど、危ないことからは守ってもらえる。複雑な状況だけど、いいように考えないと疲れちゃうわよ。)
(・・・う、うん。)

・・・本当はちょっとだけラッキーなんだけどなぁ。
と、アルバートと共に過ごす時間が長いことを心のどこかで喜ぶ俺がいた。

「では、荷物をおろしたら、公衆浴場に行こう。
 我々は旅の汚れもある。
 そして浴場から出たら一緒に食事に行こう。いいね?」

アルバートは宿で互いの部屋に入る前にそう言ってきた。

「な、ななな、なんで一緒に行動しないといけないんだよっ!?
 彼氏気取りかっ!?」

まるでデートに誘われたみたいな気分になってすっかり狼狽えてしまった俺を見てアルバートはクスリとキザな笑顔を見せてから

「ローニャ。とりあえずこれから共に冒険する身になるわけだし、互いの手の内をある程度把握していないと旅先での戦闘に支障が出る可能性が高いからね。
 だから、食事をしながら話し合おう。教会がステキな飲食店を紹介してくれたんだ。
 まずは一息ついたら、大衆浴場に一緒に行こう。・・・半時後でいいかな?」

「・・・はっ・・はいっ!!」

自分で考える前に反射的に合意の返事をしてしまった。それも嬉しそうに・・・。当然、チャームは俺の対応に慌てた。
(あ、あんたっ!! 何を嬉しそうに返事してるのよっ!!
 アルバートが脈ありって思ったら、話がややこしくなるじゃないっ!!)
(だ、だってっ・・・)
(だってじゃないのっ!! 気をしっかり持ちなさいっ!!
 相手はあんたのにっくきライバル。忌み嫌ってたアルバートなのよっ!?
 そんな相手に口説き落とされたら、あんたの家名にも傷がつくわよっ!!)
(うっ!!)

・・・そ、そうだった。我がデイズ家とアルバートのガルシア家は3代に渡る宿敵っ!!
そのガルシア家の次期当主にデイズ家の俺が手籠めにされるなんて許されるわけがないっ!!
俺は目が覚めた。そうだよ、このままでいいわけがないっ!!

そう決心してから、部屋に荷物をおろして俺はしばらく考えた。

(なぁ・・・チャーム。)
(・・・なに?)

(・・・着替えは、どの下着にした方が可愛いかな?)
(・・・駄目だ、こりゃ・・・。)
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