あばずれローニャ

黒神譚

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第3話

女子風呂での決闘 2

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アルバートに浮気をしても文句を言うなと言われ俺はつい反射的に反対した。それを聞いたアルバートもチャームも全く同時に
「何を言ってるんだ? 君は。」
(はぁっ? あんた何言ってんのよっ!? バカじゃないのっ!!)
と、ツッコミを入れて来た。

「だって、俺にキスしてくれたじゃないかっ!!」

俺は怒りで顔を真っ赤にしてアルバートに抗議した。アルバートは俺の剣幕に呆気に取られていた。
しかし、チャームは俺と一蓮托生いちれんたくしょうの身。俺がミスれば彼女も死ぬ可能性があったので必死で俺を止める。
(ローニャっ! アルバートが好きなのはわかるけど、これ以上アルバートの事好きになっちゃったり、アルバートに嫌われるのが嫌だから、アルバートと距離をとる話を貴女がしたんでしょ?
 しかも更に自分が他の男を口説く宣言した上でアルバートが貴女を口説く権利を禁止するというんでしょ?
 だったら、貴女はそんなこと反対しちゃ駄目っ!)
(・・・だって・・・)

・・・だって。アルバートが他の女を口説く姿を見たら、俺、泣いちゃうかもしれない。哀しくて死んじゃうかもしれない・・・と、思ってから、改めて俺はアルバートに嫌われることを恐れるようになった。
・・・こんなに好きなアルバートに嫌われたくない。それだけは避けなければ・・・。
そう思った俺は頭を再高速で回転させて誤魔化す作戦を考えつく。

「・・・ほ、ほらねっ!?
 俺ってこんなに嫉妬深くて面倒くさい女だから、口説かない方がアルバート様の為ってもんです。
 だから・・・。以上の約束を必ず守って下さいや。破ればお互い後悔することは目に見えてるんですからっ!!」

俺は必死で茶化す素振りを見せる。アルバートはそんな俺を見て何故か悲しそうに笑うと

「わかった。その条件を飲もう。
 ただし・・・。君が私の方に言い寄ってきた場合。私は容赦なく君の全てを奪う。
 わかっているだろうけど、全てだ。あんな子供だましの口づけだけじゃない、大人の恋愛を君と君の体に教えこむ。
 いいね?」

「・・・お、おおおお、大人の恋愛ですってっ!?」


頭の中でなんかアルバートと俺が繰り広げる卑猥ひわいな映像が走馬灯のように駆け巡って・・・俺は顔を真っ赤にしたまま失神してしまうのだった・・・。


それから小半時後、俺は失神から目を覚ました。
アルバートは俺を自分の馬に乗せたまま、俺の馬の手綱を巧みに操って昨日の町まで引き返してくれていた。
そして目を覚ました俺を連れて教会まで行って、約束通り告訴を破棄してくれた。
教会も最高峰の神官騎士が俺の純潔と人格を保証した以上、異議も言えず、多少強引な手段であっても渋々合意してくれた。
その後、アルバートが用意した契約書に教会の司祭の目の前で二人でサインをして互いに持ち合い、その契約書の控え(複製)を教会に提出した。この書類は更に複製されて神殿に保管されるだろう・・・。

こうして、俺の旅にアルバートが同行することが確定してしまった。
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