あばずれローニャ

黒神譚

文字の大きさ
上 下
38 / 150
第3話

女子風呂での決闘 4

しおりを挟む
ベッドの上には先の州で買い求めた新品の下着が並べられ、半裸姿の俺がそれを選別する。

(ね、ねっ! やっぱり清楚な感じのする百合の花のこのブラの方がいいかな?
 それともこっちのバラの方がゴージャスな感じがしていいかな? アルバートは貴族だし、豪華な方が喜ぶかも・・・。
 ああ。だめっ!!
 やっぱり、こっちのレース生地が多い方がエッチな感じがしないっ!? ね? チャームっ!?
 聞いてるの? チャームっ!?)

姿見の鏡の前で踊るようにして下着を選ぶ俺をチャームが相手にしなくなって、どれくらい時間が経っただろうか?
不意に俺の部屋の扉がノックされた。

「ローニャ? そろそろ出かけないか?
 あまり遅くなると食事も風呂も混雑してしまうぞ?」
「ひゃっっ!! ひゃいっ!!」

どうやら俺はまたトリップしていたらしい・・・。アルバートがしびれを切らす程度の時間集中してしまっていたらしい。下着の魅力、恐るべしっ!!
俺は慌てながらすぐに下着と服を選別した。

結局、白のレース生地が多いブラが目立つようにと、胸元が大きく開いた黒のワンピースの上にマントを羽織り、腰に長剣を差した姿でアルバートの前に現れた。
扉を開けて姿を見せた俺を見て、アルバートはしばらく穴が開くほど見つめていたが、
「全く、君は魔女だな・・・。」と呟くと俺の前を歩き出した。

「あんっ!! もうっ、なんで何も言わずに行っちゃうのっ!!」

折角、勝負服で姿を見せたのに塩対応を受けたことに俺は不満の声を上げるが、アルバートは何も言ってくれなかった。

さて大衆浴場は宿を出てからほんの少し歩いたところにある。宿場町なのだからそういう立地にあるのは当然の話なのだけれども・・・。二人が一緒に歩いた距離はほんの僅かだった。
大衆浴場につくとアルバートは味気なく
「では、一旦ここで・・・。」
そういって男湯の方へ行ってしまった。
アルバートを見送ってから俺も女湯に進み、入り口で料金と剣を預け、預かり証と個人ロッカーのカギを受け取ると脱衣場に入る。
そこはまだ昼だというのに、数人の女性が既に入っていた。見る限りは俺と同じ冒険者のようだった。
女性らしい細さはあるが鍛えられた引き締まった体をしている。
そんな女性たちを横目で見ながら、俺は着替えを始める。

(・・・あの戦士風の女。やたら胸がデカいな。
 やっぱりアルバートもあれぐらいでかい方が好きなのかな?)

などと嫉妬しながら手のひらサイズの自分の胸に手を当てて落ち込む。
(・・・いやっ!! 俺の体はまだ成長中だっ!!
 今だって平均値より大きい方だし、全然、期待できるはずっ!!)
(・・・あんた。何を期待しているのよ・・・。ナニを・・・)

俺のガッツポーズにチャームが釘をさす。
自分が再び無意識のにうちにアルバートとの淫らな妄想をしていたことを指摘されてから初めて気が付き、俺は頭を抱えて座り込んでしまうのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

奇妙な日常

廣瀬純一
大衆娯楽
新婚夫婦の体が入れ替わる話

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...