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第四話 水川弓月とエセ占い師
5 腹の中をこの男の体温で汚されてイく *R18
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劉浩然は、高校入学とともに、両親の仕事の都合で日本に引っ越してきた。
当時はほとんど中国語しか喋れず、日本の学校では孤立していた。
一人ぼっちの学生生活を送っていたある日、一人のクラスメイトが劉に声をかけた。
「中国語を教えてくれないか?」
学年で一番頭が良くて、学級委員長を務めていたその男は、若かりし頃の水川弓月であった。
「……なんで」
「俺、将来起業するんだ。だから、中国語は強い武器になる。学校の授業じゃ教えてくれないし」
「……」
「独学で勉強しているんだが、いまいちよくわからない。だから、ネイティブのお前なら教師に適任だ」
「……いいよ」
それから、二人は毎日放課後教室に残って劉は中国語を、弓月は日本語を教えあうようになった。
言葉が拙いがゆえに、打算や駆け引きは必要なく、お互いに他愛もない話を気負わずにしていた。
当時から人の心を察する力や、観察眼に優れていた劉は、弓月の境遇をなんとなく察していた。
家族が皆死に、唯一の弟とは離れ離れに、養父母から虐待を受けていることも。
そんな限界の状態でも、強く気高く、野心的で努力する弓月に刺激され、応援すると共に憧れと好意を抱くようになった。
それに、利害の一致とはいえ孤立していた自分に声をかけ、時間を共有してくれることに喜びと感謝もあった。
この男が幸せになればいいなと、心の底から願うようになった。
それとともに、友情を超えた感情も確かに芽生えていた。しかし劉はそれを弓月には悟られないようにした。
この心地よい関係を、絶対に壊したくなかったからだ。
時は過ぎ、劉はその人間に対する観察眼を生かして占い師を始めることとなる。
弓月のおかげもあってか、卒業するころには日本語もほとんど不自由なくしゃべれるようになっていた。
卒業後、弓月と離れてからもずっとその行く末は気になっていた。
よくあることだ、昔の同級生が今何をやっているか、ネットで名前を検索した。
社長となった弓月のことは容易に調べられた。夢を叶えたんだなと劉も幸せな気持ちになった。
今の弓月の顔を見ると、久しぶりに会って話がしたい、昔みたいに他愛のない世間話をして、一緒に笑いたい、という気持ちが頭をもたげた。
それと同時に、自分みたいなのが会っていいのかな、でも会いたいなという気持ちのまま、劉はふと弓月の会社の前に張って様子を伺うことにした。
直接その顔を見たかったからだ。
するとネットで見た時とはかなり雰囲気の違うぼろぼろな弓月を目にすることになる。
何があったのか、助けてあげられないか、あわよくばもう一度自分と時間を共有してくれないか、そんな考えが頭をよぎる。
そして、弓月を尾行、様子を観察、そして帰り道を待ち伏せし、声をかけた。
「オニイサン、今、幸せカ?」
「ごめんね、ごめんね、傷つけるつもりじゃなかった」
劉は何度も何度も謝罪の言葉をつぶやきながら、震える指で弓月の両腕を掴んだ。
一方、事の顛末を全て聞いた弓月は半ば放心状態となっていた。
そのまま劉は弓月の顔に、自身の顔を寄せた。唇と唇が重なり合う。
唾液がとろけ混ざって一つになってしまいそうなほど濃くて深いキス。舌を絡め取られ逃げられなくて、力が抜ける。
「んぁんぐっんぅうっはっんなっ……恋人みたいなキス…するな、あ"…!…ん"ぅ"うんっ♡」
逃がさないとでも言うように顎を掴み、無理矢理舌を絡ませ、空いた手は恋人繋ぎでシーツに縫い付け、暴れる指の股に食い込ませる。
そのまま劉は、再び自身のペニスをひくひくと痙攣する弓月の後孔にずぶずぶずぶ♡と埋め込んだ。
「んぐぅっ♡んぅぅうう”っ~~♡♡」
体の間に挟まった両脚は持ち上がったまま肩に乗せられているせいで、膝は自身の胸につき体を折り曲げられる。屈曲位でぐっぽしと繋がったまま、口はキスで塞がれ手はシーツに押さえつけられる。
征服されてる感覚が強くて、弓月は心臓をばくばくと高鳴らせながら屈辱に唇を噛んだ。
その状態のまま、ゆさゆさと腰を打ち付けると結合部からぐちゅっずちゅっと生々しい水音と共に喉の奥からくぐもった苦悶の呻きが漏れる。
「ぅ"っ♡う"……♡う"ぅ"~~♡♡」
「ふー……」
あ"あ"う"っ……ぐ、るじい"……頭、おかしぐな"る"……!♡♡
口をふさがれているせいで呼吸が乱れる。酸素不足で自然と涙が零れる。
占い師の正体が明らかになっただけで、苦しみが幾分か紛れて、その分快感に集中せざるを得なくなる。
ゆさっ♡ゆさっ♡ゆさっ♡と揺する腰の動きがだんだん早くなってきて、腹の中に埋め込まれているペニスもビクッビクッと痙攣を始める。
「ふぐぅうう~ッ!?♡ひゃめ…ぇ”っ♡♡」
激しい…っ♡イクっ…イぐううぅぅぅうッ~~~っ!?♡♡
皮膚と皮膚が擦れる感覚でイク。脳味噌で絶頂を迎える。
ひとしきり激しく腰を突き入れられ、最後にどちゅんっ♡と奥まで侵入した音が頭に響いた。
その瞬間、体内に熱い飛沫が飛び散る感覚がした。
腹の中をこの男の体温で汚されてイく。
当時はほとんど中国語しか喋れず、日本の学校では孤立していた。
一人ぼっちの学生生活を送っていたある日、一人のクラスメイトが劉に声をかけた。
「中国語を教えてくれないか?」
学年で一番頭が良くて、学級委員長を務めていたその男は、若かりし頃の水川弓月であった。
「……なんで」
「俺、将来起業するんだ。だから、中国語は強い武器になる。学校の授業じゃ教えてくれないし」
「……」
「独学で勉強しているんだが、いまいちよくわからない。だから、ネイティブのお前なら教師に適任だ」
「……いいよ」
それから、二人は毎日放課後教室に残って劉は中国語を、弓月は日本語を教えあうようになった。
言葉が拙いがゆえに、打算や駆け引きは必要なく、お互いに他愛もない話を気負わずにしていた。
当時から人の心を察する力や、観察眼に優れていた劉は、弓月の境遇をなんとなく察していた。
家族が皆死に、唯一の弟とは離れ離れに、養父母から虐待を受けていることも。
そんな限界の状態でも、強く気高く、野心的で努力する弓月に刺激され、応援すると共に憧れと好意を抱くようになった。
それに、利害の一致とはいえ孤立していた自分に声をかけ、時間を共有してくれることに喜びと感謝もあった。
この男が幸せになればいいなと、心の底から願うようになった。
それとともに、友情を超えた感情も確かに芽生えていた。しかし劉はそれを弓月には悟られないようにした。
この心地よい関係を、絶対に壊したくなかったからだ。
時は過ぎ、劉はその人間に対する観察眼を生かして占い師を始めることとなる。
弓月のおかげもあってか、卒業するころには日本語もほとんど不自由なくしゃべれるようになっていた。
卒業後、弓月と離れてからもずっとその行く末は気になっていた。
よくあることだ、昔の同級生が今何をやっているか、ネットで名前を検索した。
社長となった弓月のことは容易に調べられた。夢を叶えたんだなと劉も幸せな気持ちになった。
今の弓月の顔を見ると、久しぶりに会って話がしたい、昔みたいに他愛のない世間話をして、一緒に笑いたい、という気持ちが頭をもたげた。
それと同時に、自分みたいなのが会っていいのかな、でも会いたいなという気持ちのまま、劉はふと弓月の会社の前に張って様子を伺うことにした。
直接その顔を見たかったからだ。
するとネットで見た時とはかなり雰囲気の違うぼろぼろな弓月を目にすることになる。
何があったのか、助けてあげられないか、あわよくばもう一度自分と時間を共有してくれないか、そんな考えが頭をよぎる。
そして、弓月を尾行、様子を観察、そして帰り道を待ち伏せし、声をかけた。
「オニイサン、今、幸せカ?」
「ごめんね、ごめんね、傷つけるつもりじゃなかった」
劉は何度も何度も謝罪の言葉をつぶやきながら、震える指で弓月の両腕を掴んだ。
一方、事の顛末を全て聞いた弓月は半ば放心状態となっていた。
そのまま劉は弓月の顔に、自身の顔を寄せた。唇と唇が重なり合う。
唾液がとろけ混ざって一つになってしまいそうなほど濃くて深いキス。舌を絡め取られ逃げられなくて、力が抜ける。
「んぁんぐっんぅうっはっんなっ……恋人みたいなキス…するな、あ"…!…ん"ぅ"うんっ♡」
逃がさないとでも言うように顎を掴み、無理矢理舌を絡ませ、空いた手は恋人繋ぎでシーツに縫い付け、暴れる指の股に食い込ませる。
そのまま劉は、再び自身のペニスをひくひくと痙攣する弓月の後孔にずぶずぶずぶ♡と埋め込んだ。
「んぐぅっ♡んぅぅうう”っ~~♡♡」
体の間に挟まった両脚は持ち上がったまま肩に乗せられているせいで、膝は自身の胸につき体を折り曲げられる。屈曲位でぐっぽしと繋がったまま、口はキスで塞がれ手はシーツに押さえつけられる。
征服されてる感覚が強くて、弓月は心臓をばくばくと高鳴らせながら屈辱に唇を噛んだ。
その状態のまま、ゆさゆさと腰を打ち付けると結合部からぐちゅっずちゅっと生々しい水音と共に喉の奥からくぐもった苦悶の呻きが漏れる。
「ぅ"っ♡う"……♡う"ぅ"~~♡♡」
「ふー……」
あ"あ"う"っ……ぐ、るじい"……頭、おかしぐな"る"……!♡♡
口をふさがれているせいで呼吸が乱れる。酸素不足で自然と涙が零れる。
占い師の正体が明らかになっただけで、苦しみが幾分か紛れて、その分快感に集中せざるを得なくなる。
ゆさっ♡ゆさっ♡ゆさっ♡と揺する腰の動きがだんだん早くなってきて、腹の中に埋め込まれているペニスもビクッビクッと痙攣を始める。
「ふぐぅうう~ッ!?♡ひゃめ…ぇ”っ♡♡」
激しい…っ♡イクっ…イぐううぅぅぅうッ~~~っ!?♡♡
皮膚と皮膚が擦れる感覚でイク。脳味噌で絶頂を迎える。
ひとしきり激しく腰を突き入れられ、最後にどちゅんっ♡と奥まで侵入した音が頭に響いた。
その瞬間、体内に熱い飛沫が飛び散る感覚がした。
腹の中をこの男の体温で汚されてイく。
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