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~フィリス王妃視点~
彼の希望でわたくしは王太子殿下と卒業後すぐに婚姻しましたの。
これでライラとは義理の姉妹に・・・毎日が天国だったわ。
ライラが学院に行っている間は王太子妃としての執務をこなし、ライラが帰ってくるとお茶をして晩餐も共にし、食後は団欒室で何故か夫の王太子殿下も交えてのその日の出来事の報告など情報交換。
本当に毎日が楽しかったわ。
でもライラはあの男との馴れ初めどころか存在さえもわたくしに話してはくれなかった・・・
だからライラに『結婚したい相手がいる』と告げられたのは彼女が卒業してからだった。
貴族として生まれ、政略結婚をするものだとずっと思って生きてきましたから恋愛感情など無くとも割り切った関係になると思っておりました。
それが思いのほか彼はわたくしを大切にして下さり、毎日愛の言葉を囁かれ少しずつ彼に対して以前の憎しみの感情よりも情というものが芽生え始めた頃には、第一子のカイルが5歳になっていましたわ。
カイルも随分ライラに懐いていましたわ。
その頃になって義父の国王がライラとあの男との結婚を認めてしまった。
婚姻を認められたライラは当然王宮から去ってしまった。それも幸せいっぱいの顔をして・・・
王宮を出てから一度もわたくしに会いに来てくれることはなく、すぐにライラは妊娠したわ。
女の子の赤ちゃんを生んでお披露目に王宮に見せに来てくれた。
ライラに似たとても可愛らしい子だったわ。
その頃にはわたくしにも第二子のオズワルドが生まれていた。
ライラを我が子の婚約者にすれば、ライラと更に繋がりができる。
それに年齢的にはカイルよりもオズワルドがいいわ。
大抵のことはわたくしに甘い陛下は叶えてくれる。ミラとオズワルドの婚約を願えばいい・・・そう思っていたわ。
でもよちよち歩きの2人を婚約させるのに陛下にもライラにも反対されてしまいましたの。
もう少し大きくなって2人の相性を見てからだと・・・
数年前からずっとライラが王宮に来なくなってしまったの。
ライラに何かあったような・・・
何故か覚えてないわ。
ある日カイルがデュークとミラを呼び出したと聞いて会いに行ってみればミラと名乗る者がいたの。
それにどうもカイルはデュークからミラを奪うつもりだと言うことが分かったわ。
でもね、あれはミラじゃないライラだわ。
カイルが欲しいのはミラ。
わたくしが欲しいのはライラ。
だからね、ライラはわたくしがいただくわ。
もう二度と誰にも邪魔されないように・・・ライラと2人きりで過ごせるように・・・わたくし専属の影たちに情報を流し、陛下たちの裏をかいてやっとの事でライラを手に入れましたの。
もう、手放さないわ。
でもね、わたくしの反対を振り切ってあの男と結婚したライラを少し、そう少しだけ信用しきれなかったわ。
だから、宝物庫で見つけた"隷属の首輪"を使いましたの。
わたくしが部屋を空けている時に騒がれても困りますものね。
それに・・・拒絶されたらと思うと怖かったもの。
ミラが攫われたのはわたくしの耳にも入ってきましたわ。
早く見つかるといいですわね。
その間もわたくしはライラとの生活を楽しみますわね。
毎日食事を食べさせて、ドレスもわたくし好みに着替えさせ、入浴だってさせたわ。
わたくしはライラさえいてくれれば、王妃の地位も、陛下も、お腹を痛めて産んだ子供たちも捨てられますわ。
だから・・・ずっと一緒にいましょうね。
ずっと、ずっと・・・。
わたくしはライラから離れませんわ。
彼の希望でわたくしは王太子殿下と卒業後すぐに婚姻しましたの。
これでライラとは義理の姉妹に・・・毎日が天国だったわ。
ライラが学院に行っている間は王太子妃としての執務をこなし、ライラが帰ってくるとお茶をして晩餐も共にし、食後は団欒室で何故か夫の王太子殿下も交えてのその日の出来事の報告など情報交換。
本当に毎日が楽しかったわ。
でもライラはあの男との馴れ初めどころか存在さえもわたくしに話してはくれなかった・・・
だからライラに『結婚したい相手がいる』と告げられたのは彼女が卒業してからだった。
貴族として生まれ、政略結婚をするものだとずっと思って生きてきましたから恋愛感情など無くとも割り切った関係になると思っておりました。
それが思いのほか彼はわたくしを大切にして下さり、毎日愛の言葉を囁かれ少しずつ彼に対して以前の憎しみの感情よりも情というものが芽生え始めた頃には、第一子のカイルが5歳になっていましたわ。
カイルも随分ライラに懐いていましたわ。
その頃になって義父の国王がライラとあの男との結婚を認めてしまった。
婚姻を認められたライラは当然王宮から去ってしまった。それも幸せいっぱいの顔をして・・・
王宮を出てから一度もわたくしに会いに来てくれることはなく、すぐにライラは妊娠したわ。
女の子の赤ちゃんを生んでお披露目に王宮に見せに来てくれた。
ライラに似たとても可愛らしい子だったわ。
その頃にはわたくしにも第二子のオズワルドが生まれていた。
ライラを我が子の婚約者にすれば、ライラと更に繋がりができる。
それに年齢的にはカイルよりもオズワルドがいいわ。
大抵のことはわたくしに甘い陛下は叶えてくれる。ミラとオズワルドの婚約を願えばいい・・・そう思っていたわ。
でもよちよち歩きの2人を婚約させるのに陛下にもライラにも反対されてしまいましたの。
もう少し大きくなって2人の相性を見てからだと・・・
数年前からずっとライラが王宮に来なくなってしまったの。
ライラに何かあったような・・・
何故か覚えてないわ。
ある日カイルがデュークとミラを呼び出したと聞いて会いに行ってみればミラと名乗る者がいたの。
それにどうもカイルはデュークからミラを奪うつもりだと言うことが分かったわ。
でもね、あれはミラじゃないライラだわ。
カイルが欲しいのはミラ。
わたくしが欲しいのはライラ。
だからね、ライラはわたくしがいただくわ。
もう二度と誰にも邪魔されないように・・・ライラと2人きりで過ごせるように・・・わたくし専属の影たちに情報を流し、陛下たちの裏をかいてやっとの事でライラを手に入れましたの。
もう、手放さないわ。
でもね、わたくしの反対を振り切ってあの男と結婚したライラを少し、そう少しだけ信用しきれなかったわ。
だから、宝物庫で見つけた"隷属の首輪"を使いましたの。
わたくしが部屋を空けている時に騒がれても困りますものね。
それに・・・拒絶されたらと思うと怖かったもの。
ミラが攫われたのはわたくしの耳にも入ってきましたわ。
早く見つかるといいですわね。
その間もわたくしはライラとの生活を楽しみますわね。
毎日食事を食べさせて、ドレスもわたくし好みに着替えさせ、入浴だってさせたわ。
わたくしはライラさえいてくれれば、王妃の地位も、陛下も、お腹を痛めて産んだ子供たちも捨てられますわ。
だから・・・ずっと一緒にいましょうね。
ずっと、ずっと・・・。
わたくしはライラから離れませんわ。
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