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終章『転生×オメガ=幸せになる』

03※

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ちりん、ちりん、と動く度に鈴の音が鳴る。

「はぁ、あぅ…ん、んぁぁ…」
「可愛い…。何か猫みたいで良いね。今度耳と尻尾、用意しようか」
「ゃだぁ…ぁあ、ン!」

一方的に開催されたカワボ対決とやらに負けてしまった私は、カラーに鈴を着けられ、在昌さんの上に乗り大きなモノを貪っていた。
下から突かれる度に、鈴が鳴る。在昌さんが満足げに下から見上げる表情は満足げだ。

「気持ち良いでしゅねー?真緒にゃんは気持ち良いですかー?」
「な、何ですかそ…ぁあんっ…!」

ペットに話掛けるような口調で私を責める在昌さんを睨もうとするが、ぐぅっと腰を押しつけられ、背中が仰け反る。在昌さんは私のイイところをわかりきっているようで、毎回的確に私の頭を真っ白にさせた。

「ぁう、は、あぁ…、ありま、ささ…おっきぃ…っ!きもちぃの…っ!」
「うん、蕩けた表情してる。こうやってグリグリされるのが良いの?それともぐちゅぐちゅって出し入れされるのが良い?」
「はぁ…はぁ、ン…ぜんぶ、ぜんぶきもちぃ…在昌さんの、ぜんぶすき…!」

背中から力が抜け、覆い被さるように在昌さんに抱きつけば、肉付きの良いお尻を鷲掴みにされ揉みしだかれる。

「柔らかくて気持ち良いなぁ…俺も真緒の全部、好きだよ」
「ん、んぁ、あぁっ…あぅ…はぁ、ぁ…!」
「涎出ちゃうくらい良いんだ、ほら、これも気持ち良いよね」

私の唇から垂れる唾液を舐めながら、ずん、と子宮口を嬲る。そのまま腰をグラインドさせれば、私は呆気なく絶頂を迎えた。が、止めてくれる在昌さんでは無い。そのまま腰を突き進め、子宮を潰す勢いで腰を押しつけた。

「あぁぁ!!やぁ!それ、やだぁぁ…!」
「やだ、じゃないの。気持ち良いくせに。さっきからイきまくりだよね?」
「あ!あ!やぁ、くるし、ぁあ!も、らめ、やぁっ!!」

イきすぎた快楽は苦しさに変わる。今までにない程の苦しさに髪を振り乱しながら悲鳴に近い声をあげた。

「きゅうきゅう締め付けてくるね、そんなに好き?俺のコレ…」

ぐじゅぐじゅと膣内を犯されながら、耳を舐られる。下から、鼓膜からダイレクトに水音が響いて、気が狂いそうになった。否、もう狂っているのかもしれない。与えられる快楽にズブズブに。

「すき、すきなの…っ!はぅ…!また、おっきく、やぁんっ…!」
「真緒のここは俺だけのモノ、ね。俺のコレも真緒しか愛さないから、約束」

徐々に早まる動きと互いの鼓動。涙で、唾液でぐちゃぐちゃになりながら口付けを交わす。貪るように、慈しむように。

お互いの名前を、愛を囁きながら迫り来る絶頂に身を任せる。トドメ、と言うように在昌さんのモノが子宮へと精を吐き出すと同時に私の身体が何度も痙攣して、意識を失った。

「はぁ…、俺だけの奥さん。愛してるよ」

まだ足りない、と言うように在昌さんが腰を揺らしながら私が気を失った後も何度か精を放った事を私は知らない――…。



*****



「え、何か展開早くない?」

次の日、私達は結婚の報告の為に有沢さんをご飯に誘った。有沢さんは何となく察したようで、何故か全国チェーン店の居酒屋を指定したのだ。普通はお高いところでは?と思ったけれど、有沢さんらしいな。

「ちょっとまでさ、真緒ちゃんってば俺にふぇぇ…番がぁぁ…って泣いてたじゃん」
「言ってない!言ったけど言ってない!」

私は顔を真っ赤にしながら、有沢さんに突っ込みを入れる。確かに相談はしたけれど、そんな風に言ってない!在昌さんも嫉妬全開の目でこっちを見ない!!

「そうかぁ…在昌と真緒ちゃんが結婚か…」

しみじみと独りごちながら有沢さんがビールジョッキに口を付ける。私も久しぶりのお酒に舌鼓を打ちながら在昌さんが頼んでくれた漬物を頬張る。
本当は呑む予定は無かったのだけれど、有沢さんが一人で呑むのは寂しいと言った為付き合う事にした。因みに在昌さんは運転手さんだ。

「お世話になりましたぁ」
「娘を嫁にやるお父さんってこんな感じなのかな…」

うぅ、と鳴き真似をしながらおしぼりで目尻を拭う有沢さんにキャッキャ笑う私。久しぶりのアルコールは回るのが早い。そして楽しい。

「有沢しゃんはぁ、結婚しないんですかぁー」
「有沢しゃんは予定無いですねー、僕が結婚したら泣いちゃう人が多いんですよー」
「あはっ!そんな馬鹿な!」
「え、酷い」

ケタケタと笑う私達に忙しなく追加の品を頼む在昌さん。しれっと私のお酒を水に変えた事に気付かない私ではない。

「在昌しゃん!なんれ!みず!違う!」
「真緒?ちょっとお水飲もうか、ね?朝グルグルしちゃうよ?」
「ママかよ」

私の手に水を持たせながら真っ赤になった頬に触れる在昌さん。心配そうに私を見つめる在昌さん、本当に格好良いなぁ。

「在昌しゃんはほんとーにかっこいーですねぇ」
「ん?どうしたの、真緒…ちょ、真緒?」

もっと近くで在昌さんの顔が見たくて、首に腕を絡ませ至近距離で見つめる。薄茶色の綺麗な瞳に真っ赤になった私の顔が映る。

「真緒、落ち着こう?ね」
「有沢さぁん、この格好良い人が私の旦那さまなんですよー!えへへ」
「え、可愛い」

鼻を押さえながら私の頬に肉付きの薄い頬をすり寄せる在昌さんの肌はとてもツルツルして気持ちが良かった。

そんな私達を白い目で見ている有沢さんが咳払いをする。

「個室のあるところで良かったね。流石に公開プレイは俺でもどうかなって思うよ」
「誰が真緒の可愛いところを見せるか」

私の腕を解き、胸に閉じ込めるようにぎゅうと抱きしめる。いつもの温もりに気が抜けきってしまった私は一瞬で眠りについてしまった。



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