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⑦『姉の大事な友だち』
しおりを挟む委員長のかがりが不良少女のかんなに
イジメられている疑惑から数日。
ゆきはずっと考えていた。
ゆ「いちご。やっぱり直接かんなに聞いてみるよ!」
い「え?本気!?」
ゆ「本気だよ。大丈夫。話するだけだから。」
い「き、気をつけてね。」
心配そうないちご。
ゆ「もし、私になにかあったら…」
い「や、やめてよぉ…」
ゆ「私のクローゼットの奥に、昔いちごがお気に入りだったクマのパンツ隠してるからそれを棺に入れといてね。。。」
い「・・・今なんて?」
いちごがゆきにゲンコツをくらわす。
い「お姉ちゃんのバカッ!!!」
いちごはプンプンと怒り、学校へむかった。
ゆ「ま、待ってよぉいちごぉー」
その日の放課後。
ゆきはかんなを呼び出した。
かん「どうしたんだ。アタシになにか用か?」
ゆ「単刀直入に聞くね。図書館でかがりんと居たみたいだけどなにしてたの?。いや、かがりんになにしたの?」
ゆきは質問した。
かん「は?どういう意味だ?」
ゆ「言った通りの意味だよ。答えて。」
ゆきがかんなを睨む。
かん「お前には関係ない。」
ゆ「いや、ある!かがりんは大事な友だちだから!」
ゆきは拳を握り締め、少し震えていた。
それをすぐに察知したかんな。
かん「…やめとけ。」
かんなは続けた。
かん「かがりには毎日図書館で勉強を教えてもらってるんだ。それだけだよ。」
ゆ「はぁ?勉強?……本当に?」
かん「本当だ。なんならお前も来るか?」
お互い睨み合う。
ゆ「…わかった。アンタを信じるよ。けど、私の友だちを傷つけたら許さないから!」
かん「あぁ、わかった。」
かんなは歩いて行った。
ゆ「…ふぅー…」
その時、ロッカーが勢いよく開いた。
ゆ「ひぇぁ!?」
ゆきが驚く。
い「お姉ちゃん!!!大丈夫!?」
いちごがロッカーから出てきた。
片手には金属バットを持っていた。
ゆ「い、いちご!?なにしてんの!?」
い「心配だったから…怪我はない!?」
ゆ「大丈夫だよ。ありがと♡」
姉妹は手を繋いでロッカールームを出た。
かんなの疑いはとりあえず晴れた。
とりあえずは一件落着・・・!?
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