145 / 190
〜第5章〜
140.『シロサキの刺客』
しおりを挟む外の空気を吸うため店の外に出たリン。
リン「はぁ……」
リンは店の邪魔にならないよう、少し歩いた。
すると男が声をかけてきた。
「お姉さん!元気無いじゃん!どうしたの?」
ナンパだろうと思いリンは無視した。
だがしつこく付き纏う男にイラッとした。
リン「アンタには関係ない。ナンパなら他所でやりな。」
リンは立ち去ろうとするが男が阻む。
リン「なに?しつこいなぁ。」
すると後ろから男が5人来てリンを囲んだ。
リン「・・・お前らなに?私今すごく気が立ってんだけど。」
男達はニヤニヤ笑っていた。
リン「どいて。邪魔。」
すると最初に絡んできた男がリンの腕を掴もうとした。
それをリンは振り払う。
リン「触るな。」
男達はケラケラ笑っていた。
リン「はぁ……不愉快。」
リンはその場を去ろうとする。
すると後ろの男が手を伸ばしてきた。
リンはそれに気付き、手を掴んだ。
リン「なにする気?あまりしつこいとしょっぴくよ。」
リンは警察手帳を見せた。
「けどいくら警察でも6人相手に出来るかなぁ?」
男達はリンに躙り寄る。
「サツのわりにいい身体してるよなぁ。」
「あぁ。終わったら全員でまわそうぜ。」
「こんなんで金貰えるなんて最高だなぁ。」
リンは聞き逃さなかった。
リン「金?」
「ほら!こっち来いよ!」
男はリンの腕を掴む。
リン「だから触るな!…ッ!?」
リンは男の手首に刺青があるのが見えた。
リン「お前らッ!!」
男達は一斉にリンに襲いかかる。
リンは交わし、路地裏に逃げていく。
「待てコラぁ!!」
男達はリンを追いかけた。
路地裏の角を曲がるとリンは立ち止まった。
そこは行き止まりだった。
「もう逃げられないぜ?めちゃくちゃに犯してやるよ。」
リンはふっと笑った。
「なに笑ってやがる。怖くて頭おかしくなったか?」
リン「・・・ふふふ……そっちから来てくれるなんてね…ついてるよ。」
リンは上着を脱ぎはじめた。
リン「お前らの雇い主…吐いてもらうよ。」
リンは男達にむかって走り出した。
リンは前方にいた男の顔に飛び膝蹴りをする。
そして横にいた男の顔を殴った。
怯んだスキを見て、リンは後方にいた男の腹に蹴りを入れた。
「こ、このアマぁ!!」
男達は反撃を開始するが、リンは反撃のヒマを与えなかった。
リン「言っただろ。私は今気が立ってるって。」
男達全員をボコボコにするリン。
全員ダウンさせた後、リンは初めに絡んできた男の胸ぐらを掴む。
リン「誰の指示なの?答えて。」
「うぅ……このクソ女……」
リンは悪態をつく男の顔を殴った。
リン「誰の指示なの?言葉わかる?」
「ぐ……誰が喋るかよ……ばーか…」
リン「・・・あっそ。」
リンは男の指をへし折った。
男の悲痛な叫び声が響く。
リン「全部へし折ってもいいけどどうする?教えてくれる?」
「け、警察がこんなことしていいのかよ!!やり過ぎだろ!」
リン「笑わせないでよ。6人がかりで襲ってきといてどの口が言ってんの。私が聞きたいのはそれじゃない。」
リンはもう1本男の指をへし折った。
「や、やめてくれ……言う…言うから………」
リンは次々と指をへし折る。
男は涙を流しながら失禁していた。
リン「早く言え。誰なの?…私、嘘は嫌いだからね?」
リンは4本目の指に手をかける。
「シ、シロサキ!!シロサキって女だ!!!」
男はシロサキの名前を出した。
リンはやっぱりかと思った。
リン「その女にどんな風に指示されたの?」
「リ、リンって刑事を痛めつけろって…好きなように犯せって指示だよ!」
男は洗いざらい話す。
リン「その女からはどうやって連絡来たの?電話番号は?」
リンは手にかけた指をへし折った。
「ぎゃああああ!!!……お、俺のスマホに番号がある……痛ってぇ……」
リンは男からスマホを取り上げる。
リンはその番号に電話を掛けた。
シロ「・・・私だ。上手くいったか?」
リン「残念だったねシロサキ。お前の作戦は失敗だよ。」
シロ「・・・これはこれはリン刑事。アンタ意外とやるねぇ。」
シロサキは笑っていた。
リン「お前は絶対許さない!!ハナちゃんは返してもらう!!」
リンはシロサキに怒声を浴びせる。
シロ「ふっ…ふふふ……あははははは!」
シロサキは高笑いした。
シロ「ハナはもう私のモノだよ。今ハナがなにしてるか教えてやろうか?私の足を気持ち良さそうに舐めてるよ。恍惚な顔をして『シロサキ様ァ♡』ってなぁ!!あっははははははは!!」
リン「シロサキぃぃぃ!!!」
シロサキは電話を切った。
リン「・・・」
リンは男の顔を見た。
リン「お前らを署に連行する。」
リンは男に手錠をかけた。
リンは応援を呼んですぐに警察が到着した。
リン「連れていって。」
男達は警察に連行されていった。
リンは自分のスマホを見るとみつれから何件も着信があった。
リンはみつれに電話を掛ける。
みつ「リン!今どこだ!?」
リン「みっちゃん、ひとつ手がかりを掴めたよ。そっちに戻るね。」
リンは男のスマホをポケットに入れて路地裏を後にした。。。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる