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〜第5章〜
141.『シロサキの潜伏地』
しおりを挟むシロサキの刺客を返り討ちにし、全員逮捕したリン。
リンは男からスマホを奪い、シロサキに繋がる番号を手に入れた。
みつれが店の前でリンを待っていると、リンが歩いてきた。
リン「みっちゃん…」
みつれはリンに気がついた。
みつれはリンのもとに走った。
そしてみつれはリンを抱きしめた。
みつ「リン!お前どこ行ってた!?心配したんだからな!」
みつれは少し怒りつつも安堵の表情をうかべていた。
みつれはリンにハナの話をして、リンが自暴自棄になってなにかよからぬ事をするんじゃないかと心配していた。
リン「だ、大丈夫だよ!心配させてごめん。それよりみっちゃん…」
リンは男から奪ったスマホを取り出した。
みつ「?誰のだ?お前のじゃないだろ。」
リン「さっき半グレ達に襲われた。その中の男から押収したスマホだよ。」
リンは先程の出来事を話した。
リン「私を襲った6人は全員返り討ちにして逮捕した。……みっちゃんとしおん君が言った通り、シロサキの指示で動いていたよ。」
みつ「ッ!?本当か!?」
リン「うん。シロサキの番号も入手した。このスマホに入ってる。しおん君に追跡してもらおう。」
リンとみつれは店に入ってしおんに説明をした。
しお「まさかそんなことが……。」
リン「だから前にやったようにこの番号を追跡して欲しいの。頼める?」
しお「わかりました。やってみます!」
しおんは席を立った。
リン「・・・シロサキと電話したけど……ハナちゃんはシロサキのそばにいる。シロサキの居場所さえ分かればハナちゃんを助け出せる!!」
みつ「・・・とりあえずリンはその半グレ達を尋問して、なにか分かったらしおんに知らせてくれ。」
リン「わかった。じゃあ私は署に戻るよ。」
しお「僕たちも戻ろうみつれさん。」
みつ「あぁ。」
3人は解散した。
みつれとしおんは事務所に戻り、シロサキの番号の追跡を始めた。
みつ「前の事件の要領でやるんだな。」
しおんはタブレットで作業をしていた。
しお「うん。万が一父さんに逆ハッキングされてウイルスを送られてもこれなら大丈夫だしね。」
しおんは以前にユウゼンからウイルスを送りつけられたことから、しっかりユウゼン対策をしていた。
しお「・・・場所が分かったよ。ここは……工場だね。」
しおんはシロサキの番号の発信源を辿り、居場所を突き止めた。
みつ「そこはここからどれくらいだ?」
しお「だいぶ距離があるよ。とてもスグ行ける距離じゃない。この街から50km以上はあるよ。」
みつ「遠いな。とりあえずリンに連絡する。」
みつれはリンに電話を掛ける。
みつ「・・・リン、ヤツの居場所がわかったぞ。この街から50km離れた工場だ。今住所を送った。」
リン「わかった。今すぐ向かう。みっちゃん達は?」
みつ「待てリン。まだ発信源を突き止めただけで、まだ中はわからないんだ。詳しくはしおんに聞いてくれ。」
みつれは通話をスピーカーモードに切り替えた。
しお「リンさん。番号の発信源は掴めましたが、工場のどこにいるかはまだわからないんです。それにそこがアジトなら人数も多いはず。もう少し調べてからにしましょう!」
しおんはリンに説明する。
リン「・・・確かにその通りだね。それはしおん君に任せるよ。…こっちも少し掴んだよ」
みつ「お前を襲った半グレグループのヤツらか。どうだった?」
リン「まずシロサキが指示を出したのは間違いない。『リンという刑事を痛めつけて犯せば金をやる。』って言われたそうだよ。前金も貰ったそうだよ。」
リンは尋問で聞き出した情報を2人に話した。
みつ「ユウゼンを監視していたのは何故だ?」
リン「それはこれから。多分すぐゲロるよ。」
みつ「わかった。また分かったら教えてくれ。」
しお「じゃあリンさん。工場の詳細がわかるまで行動はしないでくださいね。」
リン「わかってるよ少年。…じゃあね。」
リンは電話を切った。
しおんは急いで工場の詳細を確認する。
しお「ああ言ってるけど、多分動くよね…リンさん。」
みつ「お前も分かってきたな。…私はとりあえずそこに向かう。しおん、お前は調べておいてくれ。」
みつれは支度する。
しお「わかったよ。気をつけて。」
みつ「あぁ。」
みつれはバイクに乗り、目的地へ走り出した。。。
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