9 / 10
求愛
しおりを挟む
「変なの連れて来ちゃダメじゃない。」
「ごめんなさい、お姉様。」
こういう時だけ、可愛くお姉様と呼ぶようになった妹を叱るふりをする。
これでさえ、イジメているになるらしい。
不思議な現象だわ。
「お姉様は圧が強いですから。」
遠慮がない妹とも言う。この腹黒属性になった妹の今後が心配だ。
甘やかし過ぎたかと思うが
「変な男に絡まれやすいのも確かで、心配よ?」
そういう星の下に生まれたのかと問いたいくらいには、
近づいてくる男が怪しいし、ない。
「ちゃんと始末しますから。」
有言実行しているが、心配は尽きない。
「誰か紹介するわ」
「脳筋じゃない男はいますか?」
騎士団員と仲が良く、よく話しているのを見かける。
確かに、ない男はすでに調きょ…躾けたあとだけど。
話題は、鍛錬の話だけ。恋のこの字も見られない。
サーシャお姉様が領地経営を頑張る形にすれば、まあ問題はないのか。
「やっぱり、どここかに落ちていないかしら?」
思考に耽っている。
わたしも探しているけど、この国に碌な男なんていないんじゃないかってくらい、いない。
行動力は隠しつつ、過ごしているわたしに本質を知る人は少ない。
それが受け入れられている状況が奇跡的なのですけど。
擬態力が上がっていた。
王家も目につけている人材ではないかと噂される姉妹。
婚約者のいない、狙い目な令嬢と認識されていた。
トラブルを起こす、渦中にいる、けして手折れることのない花。
そんな社交界で目立つ存在になっていた2人が、
王家も関わるある事件の聴取を受ける。
「なぜあたしが、担ぎ出されたのかしら?」
「嵌められましたね。皆さん準備が良いようで。」
近くにあった宝石。王家所有の美術品がテーブルの下に。
そこにいたのは、サーシャ・コンフォルト侯爵令嬢と
その妹、アリスティン。
2人は慌てることなく、調査官が来るのを待っていた。
高位文官らしき格好の男と、騎士が近づいてくる。
「「好み」」
それぞれ狙いが決まる。
宝石なんて興味はなく、2人の男に狙いをつけた。
結果発表。
「武骨だけど真っ直ぐ、少し言葉遊びをするだけで真っ赤にするのが楽しい!」
「優しそうな腹黒タイプですね。趣味は読書と言ってますが、薬関係、美術にも言及したましたし
研究気質でしょうか。近づいてくる男女誰でも使う手腕が素晴らしいです。」
姉妹の好みは違ったが、情熱は同じくらい燃え上がっている。
暗躍許可を出し、受け。
「狩りの時間よ」
恋の狩人に狙われ、2人の男が捕まるのはすぐそこだった。
「ごめんなさい、お姉様。」
こういう時だけ、可愛くお姉様と呼ぶようになった妹を叱るふりをする。
これでさえ、イジメているになるらしい。
不思議な現象だわ。
「お姉様は圧が強いですから。」
遠慮がない妹とも言う。この腹黒属性になった妹の今後が心配だ。
甘やかし過ぎたかと思うが
「変な男に絡まれやすいのも確かで、心配よ?」
そういう星の下に生まれたのかと問いたいくらいには、
近づいてくる男が怪しいし、ない。
「ちゃんと始末しますから。」
有言実行しているが、心配は尽きない。
「誰か紹介するわ」
「脳筋じゃない男はいますか?」
騎士団員と仲が良く、よく話しているのを見かける。
確かに、ない男はすでに調きょ…躾けたあとだけど。
話題は、鍛錬の話だけ。恋のこの字も見られない。
サーシャお姉様が領地経営を頑張る形にすれば、まあ問題はないのか。
「やっぱり、どここかに落ちていないかしら?」
思考に耽っている。
わたしも探しているけど、この国に碌な男なんていないんじゃないかってくらい、いない。
行動力は隠しつつ、過ごしているわたしに本質を知る人は少ない。
それが受け入れられている状況が奇跡的なのですけど。
擬態力が上がっていた。
王家も目につけている人材ではないかと噂される姉妹。
婚約者のいない、狙い目な令嬢と認識されていた。
トラブルを起こす、渦中にいる、けして手折れることのない花。
そんな社交界で目立つ存在になっていた2人が、
王家も関わるある事件の聴取を受ける。
「なぜあたしが、担ぎ出されたのかしら?」
「嵌められましたね。皆さん準備が良いようで。」
近くにあった宝石。王家所有の美術品がテーブルの下に。
そこにいたのは、サーシャ・コンフォルト侯爵令嬢と
その妹、アリスティン。
2人は慌てることなく、調査官が来るのを待っていた。
高位文官らしき格好の男と、騎士が近づいてくる。
「「好み」」
それぞれ狙いが決まる。
宝石なんて興味はなく、2人の男に狙いをつけた。
結果発表。
「武骨だけど真っ直ぐ、少し言葉遊びをするだけで真っ赤にするのが楽しい!」
「優しそうな腹黒タイプですね。趣味は読書と言ってますが、薬関係、美術にも言及したましたし
研究気質でしょうか。近づいてくる男女誰でも使う手腕が素晴らしいです。」
姉妹の好みは違ったが、情熱は同じくらい燃え上がっている。
暗躍許可を出し、受け。
「狩りの時間よ」
恋の狩人に狙われ、2人の男が捕まるのはすぐそこだった。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
王太子に婚約破棄され塔に幽閉されてしまい、守護神に祈れません。このままでは国が滅んでしまいます。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
リドス公爵家の長女ダイアナは、ラステ王国の守護神に選ばれた聖女だった。
守護神との契約で、穢れない乙女が毎日祈りを行うことになっていた。
だがダイアナの婚約者チャールズ王太子は守護神を蔑ろにして、ダイアナに婚前交渉を迫り平手打ちを喰らった。
それを逆恨みしたチャールズ王太子は、ダイアナの妹で愛人のカミラと謀り、ダイアナが守護神との契約を蔑ろにして、リドス公爵家で入りの庭師と不義密通したと罪を捏造し、何の罪もない庭師を殺害して反論を封じたうえで、ダイアナを塔に幽閉してしまった。
義母の秘密、ばらしてしまいます!
四季
恋愛
私の母は、私がまだ小さい頃に、病気によって亡くなってしまった。
それによって落ち込んでいた父の前に現れた一人の女性は、父を励まし、いつしか親しくなっていて。気づけば彼女は、私の義母になっていた。
けれど、彼女には、秘密があって……?
【完結】そう。異母姉妹ですか。 元凶はアレです、やっつけましょう。
BBやっこ
恋愛
教会に連れられ、遊んでいなさいとお母さんに言われた。
大事なお話があるって。
同じように待っている女の子。ちょっと似ている。
そうしていっしょに、お母さんを泣かせた髭の男を退治したのです。
そんな頃がありましたとお茶をしている異母姉妹。
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
【完結】婚約破棄からの絆
岡崎 剛柔
恋愛
アデリーナ=ヴァレンティーナ公爵令嬢は、王太子アルベールとの婚約者だった。
しかし、彼女には王太子の傍にはいつも可愛がる従妹のリリアがいた。
アデリーナは王太子との絆を深める一方で、従妹リリアとも強い絆を築いていた。
ある日、アデリーナは王太子から呼び出され、彼から婚約破棄を告げられる。
彼の隣にはリリアがおり、次の婚約者はリリアになると言われる。
驚きと絶望に包まれながらも、アデリーナは微笑みを絶やさずに二人の幸せを願い、従者とともに部屋を後にする。
しかし、アデリーナは勘当されるのではないか、他の貴族の後妻にされるのではないかと不安に駆られる。
婚約破棄の話は進まず、代わりに王太子から再び呼び出される。
彼との再会で、アデリーナは彼の真意を知る。
アデリーナの心は揺れ動く中、リリアが彼女を支える存在として姿を現す。
彼女の勇気と言葉に励まされ、アデリーナは再び自らの意志を取り戻し、立ち上がる覚悟を固める。
そして――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる