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実践

8. もう、戻れないのかな。

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「はぁぁっ、はぁっ、はぁぁっ、はぁぁ、っっ……あぁぁ…んぁっ……」

身体の中が熱い。
乳首のローターを外され、バイブも抜かれ、ベルトで縛られたちんこは射精することもできず、オレの身体は明らかに刺激に飢えていた。

吐息か、喘ぎ声かも判らない声を常に発していないと治まらないほどになって、時折膝や腰がビクビク痙攣して、止まらない。

仰向けに寝かされているオレのそんな膝を、色黒の男は持ちあげてオレに命令する。

「ほらっ! 尻がよく見えるように、自分で脚持ち上げて、股開いてみろよ!!」

「はぁん……は…はいっ……」

オレが自分の膝を胸まで押し上げ、太ももの裏に手をまわして大きく股を拡げれば、身体の中央の射精できずにビクンビクンと青筋を立てるちんこと、力が入りすぎでぎゅうっと持ち上がった睾丸と、襞が伸び受け入れる準備の整ったアナルが丸見えとなった。

「わおーっ、いい眺め。見られてるだけで、空イキでもするんじゃねぇ?
もー目がイッてて、ほっぺも赤くて……。ん? なに?
おおっ、ほっぺ触ったらコイツ、もっとほしくて擦り寄ってくるぜ。
たまんねぇーなぁー!」

不意に細目の男に頬をなでられ、その刺激を求めてオレはその手に頬ずりした。


もう、ダメだ……。
意識が飛んでどこかへ行ってしまう前に、せめてハヤの事を考えよう。

そうだ、ハヤにされてると思えばいい。

この手はハヤだ。
優しく、大きく、いつもそっとオレに触れてくる。
この唇も、舌も、熱い吐息も……。



「おいおい、今度はキスのおねだり?!
しょうがねぇーなぁ……くくっ」

俺は無意識に細目の男に舌を突き出し顔を近づけていた。
男の舌がオレを捕らえ、唇の外で絡まりあう。

「よし、じゃぁ、俺は中をいただくとしようか」


色黒の男の肉棒は黒く大きくそそり立ち、ローションでてかてかと光っていた。

オレはもう熱にうなされるように荒い息をし、舌をからめ、準備万端とばかりに太ももを持つ腕を引き付けお尻を高く突き上げた。

「くっ!エロい穴見せやがって」

色黒の男はオレに覆いかぶさるように立ち上がると、その大きなちんこをオレのアナルにあてがった。







ハヤ………。

ハヤ………。


頭がぼーっとする。
でも身体は言うことを利かなくて……。


ごめん、ハヤ。
こんなこと、お前も望んじゃいなかったんだろうな。
だから黙って居なくなったんだよな。

それなのに、オレ……。



もう、戻れないのかな。

ハヤと楽しく過ごした子供の頃に……。

ハヤと皆とバカやったあのマンションに……。

そして、繋がりあった、あの夏休みの最後の日に……。



オレは手を伸ばし、ベッドサイドに置いてあった首輪を掴んだ。
その時、引っ掛けてあった錠前が激しい音をたてて床に落ちた。

カチャーーン!!!!!




バキッッッ!!

ドゴッッッ!!!


大きな音で目を見開くと、オレの視界には色黒の男が仰け反り、細目の男が吹っ飛ぶ光景だった。



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