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蔓草巻きつく古城という感じの大地の神殿を後ろに見て、中を見学している旦那様とフランカ様には申し訳ないのだけど、私は一人で神殿裏にある森の中へ。
神殿に仕えている方々に手伝ってもらって森の中まで、重い衣装箱を運んでもらった。
丁寧にお礼を言って下がってもらう。
深い森…自分が生まれるより前からここにあって生き物を守っていた所。
あぁやっぱり、小さな者達や精霊の気配…
……こんにちは小さな兄弟、いらっしゃい……
……痛いの?悲しいの?どうしたの?……
人?なつこい精霊達が話しかけてくれる。
今の私では全部の声を聞き取れないけど…
………お願いがあります。滅びてしまった森の屍をどうか、受け取っていただきたいのです。次の命の糧にこの地に撒きますから……
精霊としての声を張り上げる。
……傷ついた兄弟、受け取りましょう。貴方は?此処に宿り共に生きますか?……
……いいえ、大きな兄弟。許されるなら、私はまだこの身のままで居たいのです……
……小さいの、物好き、人間は大変………
一つの森を滅ぼしてしまったのに、仲間は同情的で、受け入れてくれようともしている。ありがたい事、残った自分まで拒否されてしまっては身の置き所もなかった…
……弱った子、苦しみない?辛くない?……
……苦しくないし、辛くないよ。大丈夫、大好きな方の側に居るから……
……やさしい?太陽…?暖かい、太陽………
私に付いていたレーン様の気配を読み取ってくれた。
……そう、暁の方。優しいし、暖かいよ……
とてもとても、暖かいよ…………
「あら、まぁ。」
「森の精に守られていたな。」
深い森林の中に、シェインを迎えに入ってみれば、衣装箱の中身は空っぽで、こんもりと積まれた枯葉の山の中に丸まる様にシェインは眠る。
サワリ、と森がさざめいた気がする?
「殿下、森の精霊達が何か話していますの?」
「分かるのか、フランカ。」
「いいえ、分かりません。けれど、殿下が入られた時に雰囲気が変わった様に感じましたの。」
不思議ですわ?とフランカは小首を傾げている。
よろしくお願いします、と森の精霊達がさざめいている。シェインリーフであった物を他の命の為に分け与える。自分が共にいれば命と共に自分の力となるが、他に吸収されれば自分の力を一部削ぐ事にもなる。
弱った兄弟を案じて口々に声をかけに来る。
………案ずるな、これは私が貰い受ける。我が眷属には了承済みだ。消滅などさせるわけが無い……
…良かった、うれしい、よかった
お願いします、おねがいします……
森の精の喜びの声を果たしてシェインリーフは聞けたかどうか、それ程深くシェインは眠る。
神殿に仕えている方々に手伝ってもらって森の中まで、重い衣装箱を運んでもらった。
丁寧にお礼を言って下がってもらう。
深い森…自分が生まれるより前からここにあって生き物を守っていた所。
あぁやっぱり、小さな者達や精霊の気配…
……こんにちは小さな兄弟、いらっしゃい……
……痛いの?悲しいの?どうしたの?……
人?なつこい精霊達が話しかけてくれる。
今の私では全部の声を聞き取れないけど…
………お願いがあります。滅びてしまった森の屍をどうか、受け取っていただきたいのです。次の命の糧にこの地に撒きますから……
精霊としての声を張り上げる。
……傷ついた兄弟、受け取りましょう。貴方は?此処に宿り共に生きますか?……
……いいえ、大きな兄弟。許されるなら、私はまだこの身のままで居たいのです……
……小さいの、物好き、人間は大変………
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……弱った子、苦しみない?辛くない?……
……苦しくないし、辛くないよ。大丈夫、大好きな方の側に居るから……
……やさしい?太陽…?暖かい、太陽………
私に付いていたレーン様の気配を読み取ってくれた。
……そう、暁の方。優しいし、暖かいよ……
とてもとても、暖かいよ…………
「あら、まぁ。」
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深い森林の中に、シェインを迎えに入ってみれば、衣装箱の中身は空っぽで、こんもりと積まれた枯葉の山の中に丸まる様にシェインは眠る。
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「分かるのか、フランカ。」
「いいえ、分かりません。けれど、殿下が入られた時に雰囲気が変わった様に感じましたの。」
不思議ですわ?とフランカは小首を傾げている。
よろしくお願いします、と森の精霊達がさざめいている。シェインリーフであった物を他の命の為に分け与える。自分が共にいれば命と共に自分の力となるが、他に吸収されれば自分の力を一部削ぐ事にもなる。
弱った兄弟を案じて口々に声をかけに来る。
………案ずるな、これは私が貰い受ける。我が眷属には了承済みだ。消滅などさせるわけが無い……
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