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第1部 大韓の建国
【南魏国の討伐④】
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斉国の失敗は、南魏国を侮ってたかが山賊の集まりだと思っていた事だ。しかし実際は、北遼によって国を滅ぼされた将軍や、行き場を失った無頼漢達の集まりで、彼らを指揮していたのは、科挙の進士(合格者)で、しかも「深花」(合格者第三席、つまり天下で3番目に頭が良いと言う事)であった。一国として認めて、斉が作戦を練り、軍勢を率いていたなら、この様な惨敗など有り得なかったはずである。
南魏の首領・陳燕は、初戦の勝利に気を良くし、この機に斉を攻め落とすと言い出した。頭領達の会議では反対されたが、強行した。呂丘安は、少しでも勝利の確率を上げる為に、晋に対して斉への挟撃依頼書を送った。南魏は太湖に囲まれており、そのまま居れば難攻不落で厄介な存在であっただろう。初戦は敗れたとは言え、斉は天下の半分を手にする超大国である。今度は南魏が斉国を舐めてかかっていたのである。そうは言っても、亡国の猛者達が集い、人材収集していた斉にも劣らぬほど、文武官の質は高かった。
「南魏国が斉の領土に侵攻して来た」その報は、国中を駆け巡った。
南魏の首領・陳燕は、初戦の勝利に気を良くし、この機に斉を攻め落とすと言い出した。頭領達の会議では反対されたが、強行した。呂丘安は、少しでも勝利の確率を上げる為に、晋に対して斉への挟撃依頼書を送った。南魏は太湖に囲まれており、そのまま居れば難攻不落で厄介な存在であっただろう。初戦は敗れたとは言え、斉は天下の半分を手にする超大国である。今度は南魏が斉国を舐めてかかっていたのである。そうは言っても、亡国の猛者達が集い、人材収集していた斉にも劣らぬほど、文武官の質は高かった。
「南魏国が斉の領土に侵攻して来た」その報は、国中を駆け巡った。
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