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第1部 大韓の建国
【南魏国の討伐①】
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斉は南魏の討伐軍を編成してすぐに向かわせた。しかし、その僅か7日後に届いた報せは予期せぬものであった。
「報(ポー)!」
全身に矢傷を負った兵士が駆け込み、武帝に報告した。「討伐軍、全滅」と。この報告した後、力尽きて息を引き取った。
激怒した武帝は自ら殲滅してくれる!とキレ、諸大臣の言葉に耳を貸さず、剣を抜いて机を真っ二つにし、次に諫言した者はこの机と同じく、頭から割く!と明言した。
斉軍の皇帝親征と聞いても浮き足立つ事は無く、返り討ちにして見せる!と息巻いた。
斉国は最初から南魏の事を、たかが山賊風情が一国を名乗るのか?と侮っていた。東岸の蘇州と南岸の湖州の中間くらいの位置に陣取って、戦艦の建造を始めた。当然、一から造るのではなく、組み立てるだけの状態にして運んで来たのだ。
「ははは、見よ!北遼の騎馬ならいざ知らず、我が斉国は水軍大国ぞ。一飲みに蹴散らしてしまえ!」
太湖に浮かんだ斉の軍艦は、まるで水上のタワーマンションの様だった。巨艦の甲板は陸上を歩いている様に揺れも少なく、安定して湖上に浮いていた。
「うう、寒いな今日は」
「霧が出ているからな、よく冷える」
「こんな日は酒を一杯やりたい所だな」
「違いねぇや」
兵士達も寒さで悴む手に息を吹きかけて、温めていた。
「報(ポー)!」
全身に矢傷を負った兵士が駆け込み、武帝に報告した。「討伐軍、全滅」と。この報告した後、力尽きて息を引き取った。
激怒した武帝は自ら殲滅してくれる!とキレ、諸大臣の言葉に耳を貸さず、剣を抜いて机を真っ二つにし、次に諫言した者はこの机と同じく、頭から割く!と明言した。
斉軍の皇帝親征と聞いても浮き足立つ事は無く、返り討ちにして見せる!と息巻いた。
斉国は最初から南魏の事を、たかが山賊風情が一国を名乗るのか?と侮っていた。東岸の蘇州と南岸の湖州の中間くらいの位置に陣取って、戦艦の建造を始めた。当然、一から造るのではなく、組み立てるだけの状態にして運んで来たのだ。
「ははは、見よ!北遼の騎馬ならいざ知らず、我が斉国は水軍大国ぞ。一飲みに蹴散らしてしまえ!」
太湖に浮かんだ斉の軍艦は、まるで水上のタワーマンションの様だった。巨艦の甲板は陸上を歩いている様に揺れも少なく、安定して湖上に浮いていた。
「うう、寒いな今日は」
「霧が出ているからな、よく冷える」
「こんな日は酒を一杯やりたい所だな」
「違いねぇや」
兵士達も寒さで悴む手に息を吹きかけて、温めていた。
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