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入学前
信じたい
しおりを挟むそんな私の言葉を聞いて
「シャル様…
それならば、シャル様が帰ろうと思われた際には、ぜひ私に付き添わせて頂けませんか?」
とサレスさんがそう言った
「付き添い…ですか?」
ありがたいけど、いいのかなぁ?
と考えていると、少し誤解した様子で
「安心してください!
私はシャル様の敵ではありません!
直ぐに否定すると余計怪しいかもしれませんが…シャル様は私にとっても数百年振りの神の対象であり、そして…子供がいない私には今では…」
とそうサレスさんが呟いた。
大丈夫、疑ってないよ。
誰を信じていいかなんて正直分からないけど、”信じられるか信じられないか”じゃなくて、私は“信じたい”から、大丈夫。
そんなわけで、自分の意思を伝えつつ、もう少し3人で話しつつ、その日は普通に納品を終えてクリスさんとエマさんの家へと戻った。
それにしても…今日に限って2人とも起きずに一緒に来れなかったミレイとスイには、この事少し話してみないとだよね。
そんなわけで家に帰ると、いつものようにミレイとスイと、そして今日は時間があるみたいでエマさんと、4人で昼ごはんを食べて、部屋へと戻った
スイとミレイも一緒に私の部屋へ入ると
「あのね、ちょっと話があるんだけど………」
と2人に
・エルフの里から1人会いにいてくれた事
・親に捨てられたわけじゃ無かった事
・今直ぐ、では無いけど里に一度帰ろうと思っている事
大きくこの3つを話してみた
すると
「僕もついてく。
里に入れてもらえなくても、僕もごめんなさいするよ。
だって…もっと早く王都に来てれば、もっと早く会えたかもしれないのに、僕のわがままでドラゴンの里にずっと居てもらったし…
それでね、ありがとうも言うんだ!
後自己紹介もして…」
とミレイがいい
『僕もっ!!
シャルのお父さんとお母さんに自己紹介するのっ』
とスイがぴょんぴょん跳ねながらそう言った。
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