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第一章 あくまでも働きたくない
13. レシピ
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僕は、珍しく勉強以外で机に向き合っていた。ジンとロイドに作ってもらう料理のレシピを作成するためである。
「とりあえず二つでいいか」
まだ頭の中にレシピはごまんとあるけど、こういうのは小出しにしながら試行錯誤していくのがいい。
中には多少の技術を必要とするものもある。二人からすれば完全に未知の料理を作らせても僕が満足いく味ができるとは思えない。
そのため、比較的作り方が簡単なものや、アレンジを加えるだけのものにしておいた。
レシピというよりはアイデアみたいになってる気もするけど、レシピということにしておこう。
「メアリー。ジンとロイドをここに呼んで」
「かしこまりました」
メアリーが一礼をして部屋を出ていく。その間に散らばった紙を整頓し、髪を軽く整える。初対面で素で話しているところを見られているからそこまで取り繕う必要はないかもしれないけど、一応これでも王子だから、体裁は整えないといけない。
評判を無視していいなら好きなだけゴロゴロするダメ王子になるんだけど。
「アレクシス殿下。お連れしました」
「入れて」
部屋のドアが開き、メアリーと一緒にジンとロイドが入ってくる。
「礼は省略していい。二人の意見を聞きたいことがある」
できることならだらける時間を多く確保したいので、テキパキと進めていく。
「なんでしょうか」
二人は少し戸惑う様子を見せながらも、どうにかついてきてくれている。こういう臨機応変なところも僕好みだ。
「これは私の考えたレシピだ。いずれお前たちに作ってもらおうと思っているが、気になるところがあれば教えて欲しい」
僕は持っていたレシピを二人に手渡し、ソファに腰かける。
さすがは王子に与えられるソファなだけあってかなりふかふかで大きい。このままベッドの代わりに使えそうだ。
ものすごく寝転がりたい。
「あの……殿下」
「……どうした、ロイド」
ボーッとしていたために反応が遅れてしまうも、なるべく悟らせないような返事をしておく。
ロイドが僕のほうに向かってきて、僕に視線を合わせるようにしゃがんで言う。
「こちらはなんでしょうか」
「ああ、卵焼きか」
この国の調理技術でもできそうなのって何があるかなと考えて真っ先に思い浮かんだものである。
卵焼きなら難しいのは卵を割るところくらいなので料理人なら誰でも苦戦することなく作れるだろう。
平民の料理としてはあってもおかしくないけど、尋ねてきたところを見る限り、卵焼きはないのか。
「卵を丸めて層にしたものだ。材料も卵と塩と砂糖があればできるから、そう難しいものでもない。私でもできるだろう」
「それはおやめください!」
私でもできる発言でメアリーが真っ先に反応する。
そんな風に言わなくても、メアリーの目があるうちは厨房で料理なんてしないよ。また鬼が出てきたら今度は悪夢では済まなさそうだから。
「殿下。私もお聞きしたいことが」
「なんだ?」
「こちらの材料にミルクとあるのですが、ミルクを料理に使うのですか?」
「ああ、そうだ」
この国でミルクは基本的に飲むことがほとんどで、紅茶に混ぜてミルクティーにしたりすることはあっても、料理に使うことはほとんどない。
「ミルクを使う料理は多くあるが、お前たちが作り慣れているものに近いのはミルクスープだろう。具材を炒めた後にミルクを入れるだけだからな」
本当ならコンソメも入れたいところだけど、この国にはないみたいなんだよなぁ。他国にあったら手に入れたいけど、なかったら作るしかない。コンソメの作り方は知っているし素人でも知識さえあれば作れるけど、いかんせん時間がかかる。レシピによっては三日かかるものもあるくらいだ。
まぁ、作るのは僕じゃないから別にいいか。
「作れそうか?難しいようなら考え直すが」
「多少の試行錯誤は必要としますが、作れないことはないと思われます」
「殿下のご期待に添えるように努力いたします」
二人とも無理とは言わなかった。以前に試したことがあるからわかる。この二人は無理だと思ったら無理と口にできるタイプだ。それが無理と言わないなら不可能ではないのだろう。
「時間はかかってもいい。レシピは持っていって構わないから、納得のいく味ができたら持ってきてくれ。もう下がっていい」
「「かしこまりました」」
ジンとロイドは一礼をして部屋を出る。
よし、一仕事終えた。後はベッドでのんびりとーー
「アレクシスさま、何をなさろうと?」
「いや、ちょっと一眠りしようかなって」
「なりません。時間があるのでしたらお勉強をされてはいかがでしょう」
「嫌だよ!時間があるなら寝たいもん!」
なんでベッドで寝転がるという極楽浄土に背を向けて勉強という苦痛の時間を過ごさねばならないんだ。
そんなのはお断りだ。
「かしこまりました。では、陛下にアレクシスさまがついに怠けだしたと報告いたします」
「そんなことしたら勉強倍増になっちゃうじゃん!」
「おや、よく覚えておいでで」
忘れるわけがない。勉強をしたくないから今まで真面目にやっていたところもあるんだから。
「では、どうなさいますか?」
「あーもう!わかったよ、勉強すればいいんでしょ!」
僕が不満をまったく隠さない返事を返すと、メアリーはにこりと笑って言った。
「はい。ですが、私も鬼ではありませんので、今までの復習で構いませんよ」
その瞬間、メアリーに後光が差しているのが見えた。
なんて素晴らしい提案してくれるんだ、メアリー。
「……本当にいいの?後でやっぱダメとかなしだよ?」
「はい。王子の勤めを果たすために努力を続けていらしたので、新しい内容は学ばなくても構いません」
「そっか。じゃあ勉強の必要はないね」
僕がそう言うと、メアリーは困惑した様子を見せる。
「どういうことでしょう?」
「だって、今までの授業内容なら全部覚えてるから」
こういうときは瞬間記憶能力に感謝だ。授業内容はもちろんのこと、その授業で使った参考書のページ数や書いた内容も鮮明に思い出せる。
「……誇張なさっているのではありませんよね?」
「うん。疑うなら問題出してもいいよ。その代わり、全問正解だったら僕は寝るからね」
「かしこまりました。一つでも間違いがあれば勉強してもらいますよ」
「わかってる」
メアリーの目は、僕の言葉を信じていない目だった。
今から度肝を抜いてやるから見とけよ!
「では、絹が特産品の領地はーー」
「一番はロンニベルツ領。次にサウジェ領で三番目がウェアルノフ領。他にも絹を生産してるところはあるけど代表的なのはこの三つ」
「……では、この国が建国してから今年でーー」
「524年。旧王朝も含めるなら1023年」
このようにメアリーが話しきる前に僕は答えていった。
最初は偶然だと思ったのか平然としていたメアリーも、さすがに五回も続けば動揺する姿を見せる。
「……よく覚えていらっしゃいますね。勉強を中止してからずいぶんと時間が経っているというのに」
「記憶力はあるからね。それで、質問はもう終わりなの?」
「はい、ここまで記憶していらっしゃるのなら、問題ございません。どうぞお休みくださいませ」
「やったー!」
僕はすぐさまベッドにダイブした。やっぱり疲れたときのベッドダイブは最高だ。
「では、夕食の前に呼びに来ます」
「よろしく~」
僕は部屋を出ていくメアリーに手を振って見送り、そのまま寝落ちしてしまった。
「とりあえず二つでいいか」
まだ頭の中にレシピはごまんとあるけど、こういうのは小出しにしながら試行錯誤していくのがいい。
中には多少の技術を必要とするものもある。二人からすれば完全に未知の料理を作らせても僕が満足いく味ができるとは思えない。
そのため、比較的作り方が簡単なものや、アレンジを加えるだけのものにしておいた。
レシピというよりはアイデアみたいになってる気もするけど、レシピということにしておこう。
「メアリー。ジンとロイドをここに呼んで」
「かしこまりました」
メアリーが一礼をして部屋を出ていく。その間に散らばった紙を整頓し、髪を軽く整える。初対面で素で話しているところを見られているからそこまで取り繕う必要はないかもしれないけど、一応これでも王子だから、体裁は整えないといけない。
評判を無視していいなら好きなだけゴロゴロするダメ王子になるんだけど。
「アレクシス殿下。お連れしました」
「入れて」
部屋のドアが開き、メアリーと一緒にジンとロイドが入ってくる。
「礼は省略していい。二人の意見を聞きたいことがある」
できることならだらける時間を多く確保したいので、テキパキと進めていく。
「なんでしょうか」
二人は少し戸惑う様子を見せながらも、どうにかついてきてくれている。こういう臨機応変なところも僕好みだ。
「これは私の考えたレシピだ。いずれお前たちに作ってもらおうと思っているが、気になるところがあれば教えて欲しい」
僕は持っていたレシピを二人に手渡し、ソファに腰かける。
さすがは王子に与えられるソファなだけあってかなりふかふかで大きい。このままベッドの代わりに使えそうだ。
ものすごく寝転がりたい。
「あの……殿下」
「……どうした、ロイド」
ボーッとしていたために反応が遅れてしまうも、なるべく悟らせないような返事をしておく。
ロイドが僕のほうに向かってきて、僕に視線を合わせるようにしゃがんで言う。
「こちらはなんでしょうか」
「ああ、卵焼きか」
この国の調理技術でもできそうなのって何があるかなと考えて真っ先に思い浮かんだものである。
卵焼きなら難しいのは卵を割るところくらいなので料理人なら誰でも苦戦することなく作れるだろう。
平民の料理としてはあってもおかしくないけど、尋ねてきたところを見る限り、卵焼きはないのか。
「卵を丸めて層にしたものだ。材料も卵と塩と砂糖があればできるから、そう難しいものでもない。私でもできるだろう」
「それはおやめください!」
私でもできる発言でメアリーが真っ先に反応する。
そんな風に言わなくても、メアリーの目があるうちは厨房で料理なんてしないよ。また鬼が出てきたら今度は悪夢では済まなさそうだから。
「殿下。私もお聞きしたいことが」
「なんだ?」
「こちらの材料にミルクとあるのですが、ミルクを料理に使うのですか?」
「ああ、そうだ」
この国でミルクは基本的に飲むことがほとんどで、紅茶に混ぜてミルクティーにしたりすることはあっても、料理に使うことはほとんどない。
「ミルクを使う料理は多くあるが、お前たちが作り慣れているものに近いのはミルクスープだろう。具材を炒めた後にミルクを入れるだけだからな」
本当ならコンソメも入れたいところだけど、この国にはないみたいなんだよなぁ。他国にあったら手に入れたいけど、なかったら作るしかない。コンソメの作り方は知っているし素人でも知識さえあれば作れるけど、いかんせん時間がかかる。レシピによっては三日かかるものもあるくらいだ。
まぁ、作るのは僕じゃないから別にいいか。
「作れそうか?難しいようなら考え直すが」
「多少の試行錯誤は必要としますが、作れないことはないと思われます」
「殿下のご期待に添えるように努力いたします」
二人とも無理とは言わなかった。以前に試したことがあるからわかる。この二人は無理だと思ったら無理と口にできるタイプだ。それが無理と言わないなら不可能ではないのだろう。
「時間はかかってもいい。レシピは持っていって構わないから、納得のいく味ができたら持ってきてくれ。もう下がっていい」
「「かしこまりました」」
ジンとロイドは一礼をして部屋を出る。
よし、一仕事終えた。後はベッドでのんびりとーー
「アレクシスさま、何をなさろうと?」
「いや、ちょっと一眠りしようかなって」
「なりません。時間があるのでしたらお勉強をされてはいかがでしょう」
「嫌だよ!時間があるなら寝たいもん!」
なんでベッドで寝転がるという極楽浄土に背を向けて勉強という苦痛の時間を過ごさねばならないんだ。
そんなのはお断りだ。
「かしこまりました。では、陛下にアレクシスさまがついに怠けだしたと報告いたします」
「そんなことしたら勉強倍増になっちゃうじゃん!」
「おや、よく覚えておいでで」
忘れるわけがない。勉強をしたくないから今まで真面目にやっていたところもあるんだから。
「では、どうなさいますか?」
「あーもう!わかったよ、勉強すればいいんでしょ!」
僕が不満をまったく隠さない返事を返すと、メアリーはにこりと笑って言った。
「はい。ですが、私も鬼ではありませんので、今までの復習で構いませんよ」
その瞬間、メアリーに後光が差しているのが見えた。
なんて素晴らしい提案してくれるんだ、メアリー。
「……本当にいいの?後でやっぱダメとかなしだよ?」
「はい。王子の勤めを果たすために努力を続けていらしたので、新しい内容は学ばなくても構いません」
「そっか。じゃあ勉強の必要はないね」
僕がそう言うと、メアリーは困惑した様子を見せる。
「どういうことでしょう?」
「だって、今までの授業内容なら全部覚えてるから」
こういうときは瞬間記憶能力に感謝だ。授業内容はもちろんのこと、その授業で使った参考書のページ数や書いた内容も鮮明に思い出せる。
「……誇張なさっているのではありませんよね?」
「うん。疑うなら問題出してもいいよ。その代わり、全問正解だったら僕は寝るからね」
「かしこまりました。一つでも間違いがあれば勉強してもらいますよ」
「わかってる」
メアリーの目は、僕の言葉を信じていない目だった。
今から度肝を抜いてやるから見とけよ!
「では、絹が特産品の領地はーー」
「一番はロンニベルツ領。次にサウジェ領で三番目がウェアルノフ領。他にも絹を生産してるところはあるけど代表的なのはこの三つ」
「……では、この国が建国してから今年でーー」
「524年。旧王朝も含めるなら1023年」
このようにメアリーが話しきる前に僕は答えていった。
最初は偶然だと思ったのか平然としていたメアリーも、さすがに五回も続けば動揺する姿を見せる。
「……よく覚えていらっしゃいますね。勉強を中止してからずいぶんと時間が経っているというのに」
「記憶力はあるからね。それで、質問はもう終わりなの?」
「はい、ここまで記憶していらっしゃるのなら、問題ございません。どうぞお休みくださいませ」
「やったー!」
僕はすぐさまベッドにダイブした。やっぱり疲れたときのベッドダイブは最高だ。
「では、夕食の前に呼びに来ます」
「よろしく~」
僕は部屋を出ていくメアリーに手を振って見送り、そのまま寝落ちしてしまった。
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