15 / 25
第二章 あくまでも一人でいたい
14. 婚約者
しおりを挟む
怒涛の日々を過ごしながら一ヶ月がたち、僕はついに十歳となった。
商会のほうは今のところ順調に経営できていて新たな魔道具の案やレシピなどを売ったりしてお小遣いも少しだけ増えた。
そんなある日のこと、僕は父上から呼び出しを受けて、執務室に顔を出していた。報告は三日前にやったばかりなので報告の催促ではないはずだけど、呼ばれた理由がわからない。
「陛下、お呼びと聞きました」
プライベート以外では国王のことを父上と呼ぶことは許されておらず、王子であろうが陛下と呼ばなければならない。
まぁ、執務室ではそこまで咎められたりはしないけど、こういうのは普段からちゃんとやってないと大事な場面でやらかすものだ。
「お前に伝えることがある」
「……なんでしょうか」
「お前の婚約者が決まった」
……はい?父上、今なんと?
「こ、婚約者……ですか?」
「そうだ。相手はウェアルノフ公爵の妹のローゼマリー・ロキシー・ウェアルノフ。お前よりも三つ下になる」
僕は、思わず側に控えるようにして立っている公爵に目を向ける。
公爵は僕の視線に気づくとにこりと微笑む。
「公爵は僕が婚約者でいいの?」
「はい。妹が王子殿下の婚約者になったことは、公爵家にとっても光栄なことですし、妹も喜ばれるかと思います。よく王子が出てくる物語を読まれ、王子に憧れを抱いておりますから」
「ふーん……そう」
いまいち納得がいかないけど、国王である父上の命に否などと言えるはずもない。
ひとまず、当たり障りない関係を続けておけばいいか。
「顔合わせはいつになりますか」
「三日後だ。準備をしておくように」
「かしこまりました」
さて、メアリーに伝えに行くか。
◇◇◇
三日後、顔合わせが行われることになった。メアリーはいつも以上に張り切って僕の用意を整えている。
僕はというと起きた時から気分は憂鬱だった。僕と同類と思われる公爵の妹とは、一体どんな人物なのか。
「メアリーはローゼマリー嬢のことは聞いたことある?」
「噂程度でしたら」
メアリーはそう前置きをして説明してくれる。
ローゼマリー・ロキシー・ウェアルノフは今年で七つになり、二十六歳の公爵とは十九も年が離れている。
ローゼマリーが生まれたとき、出産の影響で公爵夫人は亡くなっており、父親である先代公爵も事故で亡くなっているため、親の顔を知らないそうだ。
彼女は内向的な子どもでありあまり人と関わりを持とうとしないため、彼女の人となりを知っている人物はほとんどいないそう。
でも、噂では美しいと評判だった公爵夫人の美貌を受け継いでいるらしく、公爵がとても可愛がっていると聞く。
その話を聞いて僕はますます気分が下がった。悪い噂を聞かないという意味で公爵と同類の可能性があるし、同類でなくても公爵のお気に入りであることは変わらない。
「ねぇ、貴族の令嬢って何が好きなものなの?」
「通常はアクセサリーやお花であることが多いかと」
「わかった。参考にしておくよ」
とりあえず好きなものをプレゼントして好感度をあげておくかな。
◇◇◇
顔合わせは城の庭園の東屋で行うこととなった。王子の婚約者の顔合わせとしては質素であるような気もするけど、第四王子だからこんなものかなと思っている。
まぁ、外部の人間がいるからか護衛はつけられていて、メアリーも一緒だけど。
「あっ……あれかな」
東屋に向かっていると、一人の男と小さな女の子がこちらを向いて立っていた。
一人の男は遠目からでもわかる。ウェアルノフ公爵だ。
隣にいる女の子は桃色の髪なのはわかるけど、他は顔つきなどはわからない。
でも、公爵が可愛がっているようには見えた。噂は真実である可能性が高そうだ。
「すまない。待たせた」
王子が相手を待たせたところで謝る必要はないんだけど、思わず謝罪の言葉を口にしてしまう。
でも、その子と目を合わせた瞬間にわかった。この子は僕と同類ではない。普通の子どものようだ。
そこだけはひとまず安心かな。
「彼女が公爵の妹か?」
「はい、妹のローゼマリーです」
「ローゼマリー・ロキシー・ウェアルノフと申します」
少しぎこちないながらも公爵令嬢としては充分な挨拶を見せる。
自分よりも年下の子どもがここまでしてるんだから、僕もちゃんとしないと。
「アレクシス・ラーカディア・スピネルという。これから婚約者としてよろしく頼む」
なるべく自然な笑みになるように心がけて微笑むと、彼女は頬を紅潮させた。
「よ、よろしくお願いいたします」
少したどたどしい返事を返す。公爵が王子に憧れを抱いていると言っていたのは嘘ではないようだ。
「立ったままでは疲れるだろう。座るといい」
「あ、ありがとうございます」
僕は手で合図を送り、メアリーに椅子を引かせる。
椅子に座るのは身分が高い者が先なので、まずは僕が腰かけてから次に公爵、最後にローゼマリー嬢が座った。
僕は、改めてローゼマリー嬢を観察する。遠くからでは普通の桃色のようだったけど、よく見ると赤みがかっている。コーラルピンクが近いだろうか。髪はウェーブのように波打っている。
瞳は鮮やかな琥珀色。確かに、人形みたいで庇護欲をそそりそうだ。
「ローゼマリー嬢は普段は何を?」
「ほ、本を読んだり、お兄さまとお茶会をしたり……しています」
「本とはどのような?」
王子に憧れを抱いているなら童話の可能性が高いけど……実際に王子がいるこの世界の童話って王子が出てこない話のほうが少ないんだよな。
「最近は、『光の王子と闇の姫』というものを」
「ああ、それなら私も読んだことがある」
『光の王子と闇の姫』は人気の高い童話だ。光の国と闇の国という敵国同士にある国の王子と王女が様々な障害を乗り越えて結ばれるというどこかで聞いたようなお話である。
僕が読んだのは五歳の頃だけど、初めて見たはずなのにものすごく既視感があった。その頃は前世の記憶を取り戻していなかったけど、前世だと認識していなかっただけで記憶そのものは最初からあったんだろう。
「私は闇の姫が王子に微笑んだ部分が印象に残っているが、ローゼマリー嬢は?」
「私もそこが好きです!ずっと笑わなかった王女さまが王子さまに微笑んだところは思わず声が出ちゃって……」
女の子が好きそうなシーンを話題に出してみたけど、どうやらローゼマリー嬢の心にも刺さっていたらしい。
よし、このまま気分のいいまま帰ってもらえば、公爵も満足だろう。
「確か、あの童話は光の国の王子が姫に求婚の指輪を渡していたな」
「はい、あれもとても素敵でした!自国の花をモチーフにした指輪を渡していて、自分は闇の国の花をモチーフにしたペアリングのものを着けていて……」
「わかった。ローゼマリー嬢に贈る時はそこを考慮しておこう」
ローゼマリー嬢はプレゼントされたときのことを想像したのか顔を真っ赤にしている。ローゼマリー嬢が喜びそうな言葉選びをしたのでこの反応は想定内だけど、内心は焦っていた。
なるべく童話に乗っとるなら、僕のはウェアルノフ公爵家の家紋の花をモチーフにするといいかもしれない。
でも、問題はローゼマリー嬢のほうだ。さすがに王家の家紋をモチーフにしたものを婚約者へのプレゼントとして贈るわけにはいかないから、代替案を考えないといけないけど……う~む、難しい。
「アレクシス殿下、お時間です」
「そうか、わかった」
僕が席を立つと、公爵とローゼマリー嬢も席を立つ。
「今日は楽しい時間を過ごせた。また近いうちに会おう」
「は、はい。殿下」
ローゼマリー嬢は少しもじもじしているように見える。これが名残惜しさからであれば嬉しい。
……と、忘れてはいけない。
「公爵もこれからよろしく頼む」
「こちらも、妹をよろしくお願いいたします」
「ああ、大事にしよう」
まるで嫁に貰うかのような会話だけど、そんなおめでたい会話ではない。公爵は見る者を魅了するようなその笑みで、僕に静かに圧をかけているのだから。
さすがは同類。僕とどこまでも似ている。
「では、私はこれで」
「お時間をいただき感謝します」
ローゼマリー嬢はそう言って頭を下げた。公爵も僕に礼をする。
そんな二人の様子を見ながら、僕はその場を後にした。
商会のほうは今のところ順調に経営できていて新たな魔道具の案やレシピなどを売ったりしてお小遣いも少しだけ増えた。
そんなある日のこと、僕は父上から呼び出しを受けて、執務室に顔を出していた。報告は三日前にやったばかりなので報告の催促ではないはずだけど、呼ばれた理由がわからない。
「陛下、お呼びと聞きました」
プライベート以外では国王のことを父上と呼ぶことは許されておらず、王子であろうが陛下と呼ばなければならない。
まぁ、執務室ではそこまで咎められたりはしないけど、こういうのは普段からちゃんとやってないと大事な場面でやらかすものだ。
「お前に伝えることがある」
「……なんでしょうか」
「お前の婚約者が決まった」
……はい?父上、今なんと?
「こ、婚約者……ですか?」
「そうだ。相手はウェアルノフ公爵の妹のローゼマリー・ロキシー・ウェアルノフ。お前よりも三つ下になる」
僕は、思わず側に控えるようにして立っている公爵に目を向ける。
公爵は僕の視線に気づくとにこりと微笑む。
「公爵は僕が婚約者でいいの?」
「はい。妹が王子殿下の婚約者になったことは、公爵家にとっても光栄なことですし、妹も喜ばれるかと思います。よく王子が出てくる物語を読まれ、王子に憧れを抱いておりますから」
「ふーん……そう」
いまいち納得がいかないけど、国王である父上の命に否などと言えるはずもない。
ひとまず、当たり障りない関係を続けておけばいいか。
「顔合わせはいつになりますか」
「三日後だ。準備をしておくように」
「かしこまりました」
さて、メアリーに伝えに行くか。
◇◇◇
三日後、顔合わせが行われることになった。メアリーはいつも以上に張り切って僕の用意を整えている。
僕はというと起きた時から気分は憂鬱だった。僕と同類と思われる公爵の妹とは、一体どんな人物なのか。
「メアリーはローゼマリー嬢のことは聞いたことある?」
「噂程度でしたら」
メアリーはそう前置きをして説明してくれる。
ローゼマリー・ロキシー・ウェアルノフは今年で七つになり、二十六歳の公爵とは十九も年が離れている。
ローゼマリーが生まれたとき、出産の影響で公爵夫人は亡くなっており、父親である先代公爵も事故で亡くなっているため、親の顔を知らないそうだ。
彼女は内向的な子どもでありあまり人と関わりを持とうとしないため、彼女の人となりを知っている人物はほとんどいないそう。
でも、噂では美しいと評判だった公爵夫人の美貌を受け継いでいるらしく、公爵がとても可愛がっていると聞く。
その話を聞いて僕はますます気分が下がった。悪い噂を聞かないという意味で公爵と同類の可能性があるし、同類でなくても公爵のお気に入りであることは変わらない。
「ねぇ、貴族の令嬢って何が好きなものなの?」
「通常はアクセサリーやお花であることが多いかと」
「わかった。参考にしておくよ」
とりあえず好きなものをプレゼントして好感度をあげておくかな。
◇◇◇
顔合わせは城の庭園の東屋で行うこととなった。王子の婚約者の顔合わせとしては質素であるような気もするけど、第四王子だからこんなものかなと思っている。
まぁ、外部の人間がいるからか護衛はつけられていて、メアリーも一緒だけど。
「あっ……あれかな」
東屋に向かっていると、一人の男と小さな女の子がこちらを向いて立っていた。
一人の男は遠目からでもわかる。ウェアルノフ公爵だ。
隣にいる女の子は桃色の髪なのはわかるけど、他は顔つきなどはわからない。
でも、公爵が可愛がっているようには見えた。噂は真実である可能性が高そうだ。
「すまない。待たせた」
王子が相手を待たせたところで謝る必要はないんだけど、思わず謝罪の言葉を口にしてしまう。
でも、その子と目を合わせた瞬間にわかった。この子は僕と同類ではない。普通の子どものようだ。
そこだけはひとまず安心かな。
「彼女が公爵の妹か?」
「はい、妹のローゼマリーです」
「ローゼマリー・ロキシー・ウェアルノフと申します」
少しぎこちないながらも公爵令嬢としては充分な挨拶を見せる。
自分よりも年下の子どもがここまでしてるんだから、僕もちゃんとしないと。
「アレクシス・ラーカディア・スピネルという。これから婚約者としてよろしく頼む」
なるべく自然な笑みになるように心がけて微笑むと、彼女は頬を紅潮させた。
「よ、よろしくお願いいたします」
少したどたどしい返事を返す。公爵が王子に憧れを抱いていると言っていたのは嘘ではないようだ。
「立ったままでは疲れるだろう。座るといい」
「あ、ありがとうございます」
僕は手で合図を送り、メアリーに椅子を引かせる。
椅子に座るのは身分が高い者が先なので、まずは僕が腰かけてから次に公爵、最後にローゼマリー嬢が座った。
僕は、改めてローゼマリー嬢を観察する。遠くからでは普通の桃色のようだったけど、よく見ると赤みがかっている。コーラルピンクが近いだろうか。髪はウェーブのように波打っている。
瞳は鮮やかな琥珀色。確かに、人形みたいで庇護欲をそそりそうだ。
「ローゼマリー嬢は普段は何を?」
「ほ、本を読んだり、お兄さまとお茶会をしたり……しています」
「本とはどのような?」
王子に憧れを抱いているなら童話の可能性が高いけど……実際に王子がいるこの世界の童話って王子が出てこない話のほうが少ないんだよな。
「最近は、『光の王子と闇の姫』というものを」
「ああ、それなら私も読んだことがある」
『光の王子と闇の姫』は人気の高い童話だ。光の国と闇の国という敵国同士にある国の王子と王女が様々な障害を乗り越えて結ばれるというどこかで聞いたようなお話である。
僕が読んだのは五歳の頃だけど、初めて見たはずなのにものすごく既視感があった。その頃は前世の記憶を取り戻していなかったけど、前世だと認識していなかっただけで記憶そのものは最初からあったんだろう。
「私は闇の姫が王子に微笑んだ部分が印象に残っているが、ローゼマリー嬢は?」
「私もそこが好きです!ずっと笑わなかった王女さまが王子さまに微笑んだところは思わず声が出ちゃって……」
女の子が好きそうなシーンを話題に出してみたけど、どうやらローゼマリー嬢の心にも刺さっていたらしい。
よし、このまま気分のいいまま帰ってもらえば、公爵も満足だろう。
「確か、あの童話は光の国の王子が姫に求婚の指輪を渡していたな」
「はい、あれもとても素敵でした!自国の花をモチーフにした指輪を渡していて、自分は闇の国の花をモチーフにしたペアリングのものを着けていて……」
「わかった。ローゼマリー嬢に贈る時はそこを考慮しておこう」
ローゼマリー嬢はプレゼントされたときのことを想像したのか顔を真っ赤にしている。ローゼマリー嬢が喜びそうな言葉選びをしたのでこの反応は想定内だけど、内心は焦っていた。
なるべく童話に乗っとるなら、僕のはウェアルノフ公爵家の家紋の花をモチーフにするといいかもしれない。
でも、問題はローゼマリー嬢のほうだ。さすがに王家の家紋をモチーフにしたものを婚約者へのプレゼントとして贈るわけにはいかないから、代替案を考えないといけないけど……う~む、難しい。
「アレクシス殿下、お時間です」
「そうか、わかった」
僕が席を立つと、公爵とローゼマリー嬢も席を立つ。
「今日は楽しい時間を過ごせた。また近いうちに会おう」
「は、はい。殿下」
ローゼマリー嬢は少しもじもじしているように見える。これが名残惜しさからであれば嬉しい。
……と、忘れてはいけない。
「公爵もこれからよろしく頼む」
「こちらも、妹をよろしくお願いいたします」
「ああ、大事にしよう」
まるで嫁に貰うかのような会話だけど、そんなおめでたい会話ではない。公爵は見る者を魅了するようなその笑みで、僕に静かに圧をかけているのだから。
さすがは同類。僕とどこまでも似ている。
「では、私はこれで」
「お時間をいただき感謝します」
ローゼマリー嬢はそう言って頭を下げた。公爵も僕に礼をする。
そんな二人の様子を見ながら、僕はその場を後にした。
168
あなたにおすすめの小説
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる