34 / 53
公爵令嬢?それがどうした!
第34話 いたずら心
しおりを挟む
とりあえず、簡単にクッキーを焼いて、それを籠の中に入れて持ち歩く事にした。あぁ、卵がちゃんと使われてますよ。なんか、卵を使うのは、庶民だけらしいです。ですが、パパさんにおねだりという名の泣き落としをしたら仕入れてくれるようになりました。
これでお米も手に入れば、卵かけご飯……は出来ないなぁ。知ってるか分からないけど、生卵を食べるのって日本人だけなんですって。いや、正確には、衛生管理が徹底しているから、生で食べられるのは日本だけらしい。もしかしたら、他にも二、三国くらいはあるかもしれないけど。
そんな訳なので、卵は加熱しないとダメだろうなぁ……美味しい料理もろくに無いような所で、衛生面が良いとは思えないしね。
本邸から渡り廊下を通って、使用人棟に向かう途中で、シシーちゃんを見かけた。
「シシー!」
シシーちゃんがこっちを向いて、走ってきた。
「……ねえさま」
可愛い……!他の人よりも声が小さい感じだけど、それが聞き取れない私ではない。
あれ?一人なのかな?
そう思って辺りを見渡してみるけど、使用人も、カルディアもいない。
「ねぇ、カルディアはいないの?」
そう聞いたら、シシーちゃんはうなずいた。
「シシー、一人」
使用人もいないのか……何をしているんだ?じゃあ、やっぱり私が面倒を見ていた方が良かったじゃないか!私達の仕事がなくなってしまうのでやめてくださいって言ってきたから、泣く泣くやめたというのに!
まったく、私がやった事なんて、着替えの手伝いや、水を持ってきたりとか、髪を結ったりとか、お風呂……こっちでいう、湯浴みの準備したりとか、それくらいだというのに!
……うん?それ以外なら何があるのかって?……さぁ?なんだろうね。探せば一個くらいあるんじゃないかな?
仕事を盗っていたつもりはないんだ。妹ちゃんの世話をするのが好きだったから、譲れなかっただけであって……うんうん、盗るつもりはなかった。本当だよ?
……誰に弁明しているんだろう、私。よし、話をそらそう。そういえば、妹ちゃんは何でここにいるのかな?
「何してたの?」
「……散歩」
部屋の中にいるのは暇だったのかな?最近は、時々外に出ている。
「一人だと危ないわよ」
「ねえさまも一人」
わ、私は良いのよ!屋敷の中だし、護身術も出来るし……でも、シシーちゃんはまるでビスクドールみたいで、可愛らしいから、誘拐の可能性とかもあるかもしれない。
……えっ?私?無いでしょ絶対。自分でも可愛げがないというのは自覚しているし、王子とは不仲説が出ているし、婚約者として誘拐される事もないと思うし、たとえ誘拐されたとしても、その誘拐犯を撃退出来るだろうし。
「じゃあ、一人同士一緒にいましょう?シシーの好きなお菓子もあるから」
「うん、行く」
ちょっと迷っていたけど、お菓子をぶら下げたら食いついた。子供らしく、シシーちゃんはお菓子が好き。
とりあえず、クッキーを一つ渡す。シシーちゃんは、両手でそのクッキーを掴んで食べる。可愛い……!これを写真に保存したい!カメラ……作ろうかな?インスタントカメラは、魔法を使えば何とか作れなくも……そして、無線機も欲しい。無線機……せめて、電話のようなものがあれば、学校に行っても、シシーちゃんと会話出来る。
パパさんに相談がいるな。ミシンはよかった。でも、カメラや無線機はダメだ。歴史が本格的に変わってしまう。パパさんは、父親である前に、公爵だから、正しい判断が出来るだろう。
そもそも、学校に行きたくないけど。私は貴族なんで、一応家庭教師というものもいる。教える事はないと言われて今はマナーの先生とかしかいないけどね!
あっ、別に特待生の頭脳で天才児になった訳ではありませんよ?前世の記憶が戻る前から家庭教師がおり、日本でいう土日も勉強だったので、終わっているだけでございます。
ちなみに、この世界に月曜日、火曜日のような概念はございません。この世界は精霊という概念があり、それを当てはめている訳です。
その日は、その精霊の力が強くなるそうです。精霊は6種類。光、闇、火、水、風、土でございます。そして、日本でいう土曜日は無の日と言って、どの精霊も強くありません。なので、テストなどはこの日に行うそうですよ。
さて、この話は置いておいて、使用人棟に向かうとしましょう。
そして、シシーちゃんを連れて使用人棟に入った。
……ちょっと、気配を消して近づいてみようかな?妹ちゃんも、失礼かもしれないけど、影が薄いし。私は気づくけどね!
ほんのいたずら心だった。驚かないかな?っていう子供らしい理由。
今は、使用人達はご飯を食べているころのはず。だから、食堂にいるだろう。ちなみに、男性と女性である程度は分かれているらしい。部屋は同じだけどね。使用人の数が多いから、食堂も広い。だから、端からだったら向かい側は見えないくらい。
ちなみに、食堂は騎士も一緒の場所らしい。
「静かに行こうか」
「……?……うん」
なぜそんな事をするのか分からないという顔をしている。そんな顔も可愛い……!
少し近づくと、中から少しざわめきが聞こえる。風魔法【集音】で音を拾ってみようかな?
ついでに、【身体強化】で聴力もあげてみる。身体強化は、身体能力だけでなく、五感もアップするんですよ、便利ですよね。
シシーちゃんと一緒にそこで立ち止まった。シシーちゃんは何で止まったのか分からないみたいだけど。
さーて、何の話をしてるのかなぁ~……
これでお米も手に入れば、卵かけご飯……は出来ないなぁ。知ってるか分からないけど、生卵を食べるのって日本人だけなんですって。いや、正確には、衛生管理が徹底しているから、生で食べられるのは日本だけらしい。もしかしたら、他にも二、三国くらいはあるかもしれないけど。
そんな訳なので、卵は加熱しないとダメだろうなぁ……美味しい料理もろくに無いような所で、衛生面が良いとは思えないしね。
本邸から渡り廊下を通って、使用人棟に向かう途中で、シシーちゃんを見かけた。
「シシー!」
シシーちゃんがこっちを向いて、走ってきた。
「……ねえさま」
可愛い……!他の人よりも声が小さい感じだけど、それが聞き取れない私ではない。
あれ?一人なのかな?
そう思って辺りを見渡してみるけど、使用人も、カルディアもいない。
「ねぇ、カルディアはいないの?」
そう聞いたら、シシーちゃんはうなずいた。
「シシー、一人」
使用人もいないのか……何をしているんだ?じゃあ、やっぱり私が面倒を見ていた方が良かったじゃないか!私達の仕事がなくなってしまうのでやめてくださいって言ってきたから、泣く泣くやめたというのに!
まったく、私がやった事なんて、着替えの手伝いや、水を持ってきたりとか、髪を結ったりとか、お風呂……こっちでいう、湯浴みの準備したりとか、それくらいだというのに!
……うん?それ以外なら何があるのかって?……さぁ?なんだろうね。探せば一個くらいあるんじゃないかな?
仕事を盗っていたつもりはないんだ。妹ちゃんの世話をするのが好きだったから、譲れなかっただけであって……うんうん、盗るつもりはなかった。本当だよ?
……誰に弁明しているんだろう、私。よし、話をそらそう。そういえば、妹ちゃんは何でここにいるのかな?
「何してたの?」
「……散歩」
部屋の中にいるのは暇だったのかな?最近は、時々外に出ている。
「一人だと危ないわよ」
「ねえさまも一人」
わ、私は良いのよ!屋敷の中だし、護身術も出来るし……でも、シシーちゃんはまるでビスクドールみたいで、可愛らしいから、誘拐の可能性とかもあるかもしれない。
……えっ?私?無いでしょ絶対。自分でも可愛げがないというのは自覚しているし、王子とは不仲説が出ているし、婚約者として誘拐される事もないと思うし、たとえ誘拐されたとしても、その誘拐犯を撃退出来るだろうし。
「じゃあ、一人同士一緒にいましょう?シシーの好きなお菓子もあるから」
「うん、行く」
ちょっと迷っていたけど、お菓子をぶら下げたら食いついた。子供らしく、シシーちゃんはお菓子が好き。
とりあえず、クッキーを一つ渡す。シシーちゃんは、両手でそのクッキーを掴んで食べる。可愛い……!これを写真に保存したい!カメラ……作ろうかな?インスタントカメラは、魔法を使えば何とか作れなくも……そして、無線機も欲しい。無線機……せめて、電話のようなものがあれば、学校に行っても、シシーちゃんと会話出来る。
パパさんに相談がいるな。ミシンはよかった。でも、カメラや無線機はダメだ。歴史が本格的に変わってしまう。パパさんは、父親である前に、公爵だから、正しい判断が出来るだろう。
そもそも、学校に行きたくないけど。私は貴族なんで、一応家庭教師というものもいる。教える事はないと言われて今はマナーの先生とかしかいないけどね!
あっ、別に特待生の頭脳で天才児になった訳ではありませんよ?前世の記憶が戻る前から家庭教師がおり、日本でいう土日も勉強だったので、終わっているだけでございます。
ちなみに、この世界に月曜日、火曜日のような概念はございません。この世界は精霊という概念があり、それを当てはめている訳です。
その日は、その精霊の力が強くなるそうです。精霊は6種類。光、闇、火、水、風、土でございます。そして、日本でいう土曜日は無の日と言って、どの精霊も強くありません。なので、テストなどはこの日に行うそうですよ。
さて、この話は置いておいて、使用人棟に向かうとしましょう。
そして、シシーちゃんを連れて使用人棟に入った。
……ちょっと、気配を消して近づいてみようかな?妹ちゃんも、失礼かもしれないけど、影が薄いし。私は気づくけどね!
ほんのいたずら心だった。驚かないかな?っていう子供らしい理由。
今は、使用人達はご飯を食べているころのはず。だから、食堂にいるだろう。ちなみに、男性と女性である程度は分かれているらしい。部屋は同じだけどね。使用人の数が多いから、食堂も広い。だから、端からだったら向かい側は見えないくらい。
ちなみに、食堂は騎士も一緒の場所らしい。
「静かに行こうか」
「……?……うん」
なぜそんな事をするのか分からないという顔をしている。そんな顔も可愛い……!
少し近づくと、中から少しざわめきが聞こえる。風魔法【集音】で音を拾ってみようかな?
ついでに、【身体強化】で聴力もあげてみる。身体強化は、身体能力だけでなく、五感もアップするんですよ、便利ですよね。
シシーちゃんと一緒にそこで立ち止まった。シシーちゃんは何で止まったのか分からないみたいだけど。
さーて、何の話をしてるのかなぁ~……
19
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。
お嬢様の悩みは…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴッドハンドで世界を変えますよ?
**********************
転生侍女シリーズ第三弾。
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
変な転入生が現れましたので色々ご指摘さしあげたら、悪役令嬢呼ばわりされましたわ
奏音 美都
恋愛
上流階級の貴族子息や令嬢が通うロイヤル学院に、庶民階級からの特待生が転入してきましたの。
スチュワートやロナルド、アリアにジョセフィーンといった名前が並ぶ中……ハルコだなんて、おかしな
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる