悪役令嬢?それがどうした!~好き勝手生きて何が悪い~

りーさん

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公爵令嬢?それがどうした!

第32話 王妃と側妃

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 おっと。話がめちゃくちゃ脱線したな。ヘリクスが側妃の子として生まれた所まででしたよね。

 そして、5歳の誕生日を迎えます。それで、生まれたタイミングが違うとはいえ、レオルドの方が先なので、レオルドの方が先に誕生日を迎えることになります。誕生日パーティーなるものを開くんですよ、この世界でも。日本なんて比べ物にならないくらいに豪華ですけど。

 でも、毎年開くわけでもなく、婚約者を探すときとか、節目のときだけですね。この国?になるのかな。この国では、五年を節目としている。私もやりましたよ、10歳の誕生日パーティー。ハルグレッド侯爵と接触は出来たものの、証拠は掴めずじまい。やっぱり、私が囮になるしかないのかなと思い始めている現状です。

 こんなことを言ったら、パパさんと刺客四人(特にケーナとシズハ)に猛反対を喰らいそうなので、まだ話してませんけど。

 さて、話を戻します。それでですね、誕生日パーティーを迎えたときに、軽い襲撃にあうんですよね。エリカの記憶によれば、エリカはガタガタ震えているだけで、まったく使い物になっておらず、むしろ邪魔な障害物的な存在だった。

 王子に近づこうと近くにいて襲撃だったから、思いっきり邪魔な位置で震えてたんだよ。まぁ、そりゃそうなると思うけど、刺客からしたら邪魔でしかないですよね。

 それで、問題はここからです。襲撃は、王子がかなりの大怪我を負ってしまいまして。王子としての公務は、レナルドが出る事になったんですけど、その間、王妃はお見舞いをしておりました。

 端から見ると、実子でもないのに、甲斐甲斐しく世話を焼く優しい人に見えるだろう。でも、本当は、トドメをさすためだったんですよ。飲み物や、果物を持っていったのですが、もう想像がつきますね。はい、毒入りです。

 しかも、ずる賢い奴で、足がつきにくいように、厨房から堂々と持っていったんです。毒を隠し持っているような素振りも見せませんでした。じゃあ、どうやったのかというと、便利な世界。魔法ですよ。

 妃になれるくらいなので、魔法の実力は高いです。それでですね、魔法による暗殺を防ぐために、城には結界が張ってあるうえに、魔力を感知出来るようにもなっています。

 でも、奴はずる賢い。うえに、ちょっとした天才で、まず、魔法が使えない事ですが、あくまでも、暗殺を防ぐためです。なので、王族は魔法を使えるんですよ。なので、この問題はクリア。そして、魔力を感知出来るものは、そもそもどういう仕組みかというと、魔法を使ったときに漏れた魔力で感知します。逆に言えば、漏らさなければバレません。

 はい、それが出来る奴なんです。なので、気づかれませんでした。表向きは、いい母親を演じていましたし、側妃が王妃の息子を害するなんて、思われてもいなかったのですから。

 あっ、ちなみに、王妃がお亡くなりになるのは、初等部に私が入るくらいですかね。なので、だいたいあと半年くらいになります。私が10歳になって、四ヶ月は経過してるので。この世界では、外国の9月入学ですからね。

 はぁ……行きたくねぇ~……私が学校に行く理由なんてないだろ。友達はいらん、勉強は前世でやってるから、歴史以外は問題なし。その歴史も本で読んでるから、問題なし。なっ?行くメリットないだろ?行く理由がないだろ?

 それに、学校に行ったら、妹ちゃんやママさんと会えなくなるし。

 そういえば、最近あまりママさんに会わないんだよなぁ。なんか、体調が優れないとか何とか言っているらしいけど。何かあったのかしら?

 おっと。学校とママさんの話はまたおいおいとして……

 そんなわけで、そんな悪女は、まだ側室です。ついゲームの癖で、王妃と言ってしまいましたけど……前王妃はまだ生きておられるはずです。……シナリオが狂っていなければ。

 私というイレギュラーが、食の改革や衣の改革、ママさん生存や妹ちゃん救出をやらかしているので、変わっていてもおかしくない。

 王妃が亡くなる理由は確か……馬車の事故だったはず。馬車の車輪に細工がしてあって、それが理由で……てな感じ。

 う~ん……どうしよう。王妃様に会って決めてみようかな。生きていて欲しいと思ったら、王妃様の死を回避すればいいし、別にいっかと思えば、何もしなければいい。それに、回避を実行すれば、側妃の実家にダメージも与えられる!国の膿を排除するチャンスでもある。

 ……そういえば、側妃の実家ってどこだ?ゲームでは、実家の手の者としか出てこなかったから、どこの家か分からない。パパさんに聞いてみようかな?それとも、レイにでも調べてもらう?

 レイはいろいろ・・・・忙しいだろうし、パパさんに聞こう。ついでに、ママさんの事も。

 さっそく、パパさんのところに突撃しました。

「また来たのか?」

 さっき出ていったばかりなのに、また戻ってきた事に、不思議に思っているようだ。

「お父さんに聞きたい事があって。側妃様の実家って、どこなのかな?」
「確か……ハルグレッド侯爵じゃないか?」

 な、な、何だとーーーー!?よし、もう決めた!絶対に王妃様の死を回避してやる!奴の思いどおりにはさせん!

 最大級の膿を排除してやるわ!

 ……おっと。危ない危ない。パパさんに本性を見せるには、まだ早いからね。ちょっと話をそらそうかな。

「それでね、最近あまりお母さんに会わないから、どうしてるのかなって……」
「あぁ、アリアナは、実はな……妊娠してるんだ?」

 ……ふぇ?
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