407 / 517
【204.5話】 シルキー
しおりを挟む
「マダム・リリア、朝食のご用意が出来ております。ゆっくりお休みのところ失礼かと存じますがマダム・ダスクアーナがせっかくなのでテーブルにご案内をと申しております。リリア様どうぞご朝食のお席に」
リリアは声を掛けられて鼻にかかるような小さなうなり声とともにノビノビと手足を伸ばした。
リリアが目覚めたのは立派なソファーの上、ブランケットの中、シルキーの執事に声を掛けられて眠そうに起き上がった。
「ふぁーん… もう朝なのね、このソファー寝心地最高!あたしの部屋のベッドより寝やすいんだけど。持って帰りたいくらいだよね。ブランケットまでかけてくれてありがとう」リリアはスッキリとした表情。
装飾されたワインレッドの大きなフカフカソファーに純白で肌触りのよいブランケット、メッチャぐっすり寝れたリリア。
「最近夜は少々冷えるようになったようです。お体に触られるかと存じまして」アンデッドの執事が答える。
「よし!トイレいったら食卓につくよ、あたし、この朝食を楽しみにしていたのよね、うっふっふ」リリアはニコニコとソファーを立つ。
「朝食を楽しみに?と申しますと?」執事が聞き返した。
「あ… いや、何でもないの、独り言、うっふっふ」リリアは適当に誤魔化した。
ここはシルキーの屋敷、昨晩はパーティーに出ていてそのままリリアはソファーで眠り込んでいた。もう招待客は全員帰っている。
シルキー・クリスティン・デ・チャチル 本名:ダスクアーナ それ以外は不明
(シルキー・ザ・トローラー 夜釣りのシルキーとも川辺のシルキーとも呼ばれる)
正確な本名はダスクアーナ、フルネームは教会のファーザーから貰っている
魔族の娘とされる
現在、ルーダ・コートの街の準貴族階級が多く住む地区の屋敷に住んでいる。
頭に羊の角を持つゴートマン種族に似ているが、シルキーの頭には天に向かって生える羊の角がついていたと言う。
恐らく事実なのだろうが教会に引き取られてすぐ角は切り取られてしまったようだ。
シルキーの頭には角の根元しか残っていない。
両親は不明、森の中で産声をあげるシルキーを旅の途中の聖職者に拾われてルーダ・コートの街の教会に引き取られたとされている。魔族の子は角が天にむかって生えていることが多く、母親の命と引き換えにこの世に招かれる事が多い。多くは語られていないがシルキーの場合もそうだったよう。
紺碧壇石と永遠の瞳石を有する立派なマジックワンドとともにファーザーに命を引き継がれたと語られる。
風習、宗教の違う土地なら魔族狩りの対象として即刻命を落としていただろうが、ルーダリアでは魔族も人間種として人権を認められており偏見は根強く残るもののシルキーは幸運にも教会に引き取られた。
本名はダスクアーナとされているが、種族のわかりやすい名前のため、透き通るような肌をもったダスクアーナはファーザーによってシルキーと名付けられた。
一般的に両親から本名を引き継ぐか、マジックワンド等に刻まれた言葉から本名とされる名前をつけるが、シルキーの場合はマジックワンドにそれらしい文字が見当たらず、両親も不明とされている点において確信的に本名が語られているのはかなり謎。
教会で身分を隠しながら大事に育てられたシルキーだが容姿から魔族の子と判断するのは難しい事ではなくかなり偏見の中で苦労して育ってきた。
シルキーは教会ではかなり高い教育を受けて育った。
強力な破壊魔法、幻惑魔法を使い、突然死の呪文も使いこなすと噂され、その反面蘇生、黄泉送り、鎮魂、呼び出し等、魂を扱える力を持っている。
武器を持たせたら接近戦も強く、無欠のファイターと言ってよい。
シルキーが九歳になる頃、教会に押し入った八名の強盗の心臓を弾き飛ばして、一度マジックワンドの所有を封印されている。
稀に見ぬ魔力の持ち主だが、本人曰く「あまり魔法を発揮すると折れた角が痛むの、本気出した事など一度もない」そうだ。
賢く勉強もでき魔力も相当だったが、生まれのせいで王国の学校には入学できず、王宮務めも出来なかった。
一六歳で冒険者ギルドに所属したが二年程で引退。
今では彷徨う魂を送る仕事を教会から請け負ったり、リクエストがあれば命を落とした兵士や冒険者の魂を呼び出して残された人と引き合わせる仕事をしている。
シルキーは年に数回不定期でパーティーを開いている。
現在あまり人前に出る事のない彼女にとっては唯一の社交のようだ。
大きく告知される事はなく聞き伝えた友人、知人を中心に二十~三十人前後の人が集まって食事、お酒と音楽を落ち着いて楽しむ立食スタイルとなっている。
リリアはシルキーのパーティーに出るのは今回が三回目。
最初にパーティーに出てシルキーに会うまでリリアはシルキーがトラウマを抱えたような人物を想像していたが、明るく控えめな笑顔が魅力的な女性であった。
「リリアね?背が高くてキュートな人ね、初めまして、楽しく過ごしていってね」
これがシルキーからリリアへの挨拶だった。
リリアは久々オークやオーガ女性以外で自分より背の高い女性に出会った。
一般的に魔力が強い種族は小柄だったり細身だが、シルキーは背が高くがっちり体系だった。
“やっぱり魔族なんだ”とリリアはちらっと思った。
シルキーはパーティー中、特にスピーチもなにもしない。輪の中心にもいなような人柄。ガーゴイルのガード、アンデッド、ゴーレムの執事が出迎える中、お客同士がかってに食事を始め、気がつくとシルキーが登場し、数刻皆と会話をして、いつの間にか会場から去っているのである。
リリアも最初はシルキーと挨拶程度の間柄だった。
「お!リリア、ちゃんと街に溶け込む恰好してるじゃん、出会い目的?」
夕刻アリスと一緒にリリアを迎えに来たペコがニヤニヤする。
リリアは街娘が着るようなロングのローブに白いグローブ姿。
「せっかく買ってあるからこういう服装もしないとね。ペコ達は良いわよね、魔法衣ってそのまま正装だものね」リリアはテレ笑いしている。
「お店が休みなら行きたかったですが… リリアは早く良い人見つけて勇者を引退してください」
「リリたん、そんな白いグローブしたらカレー飛ばして汚すニャン」
「リリたん、女性らしいピョン、ラビもそのうちパーティー行きたいピョン」
皆リリアの恰好を見てニヤニヤ見送る。
「勘違いしないでよね、あたし戦う恰好で行くのが嫌なだけだからね」
リリアは口を尖らせ少々照れながら出かけて行く。
弓は持っていないがホウキを手にしている。ちょっと変な恰好のお嬢さん。
で、リリア達はパーティーで楽しく過ごした。
豪華なダイニングルームで美味しい食事、風味の良いお酒、落ち着いた演奏、冒険者酒場のどんちゃん騒ぎと違った大人なパーティーが味わえる。
教会や商人関係の人も結構いるようだった。
屈強な冒険者達もここに招待されたら大人しく過ごしている。面倒を起こそうものならガーゴイルとゴーレムにつまみ出されかねない。それ以前にシルキーのパーティーをぶち壊そうなどもっての外。
「リリア大丈夫か?」
リリアは周囲に声を掛けられた。
リリアは焼き立てステーキと葡萄酒のグラスを手に目をしばしばさせている。
「お酒飲んだら… 眠くて眠くて… 瞼が床に落ちそうだよ」リリアはお疲れのようだ。
「私たち今日デュラハン退治から戻ってきたんだよ、リリアはちゃんとあの後休んだの?」ペコが聞く。
「夕方まで寝てたけど… お酒飲んだら…眠くなっちゃったよ…」リリアはしっかりとお肉を手に眠そう。
「まぁ、私もまだ疲れが抜けてないし、今日は無理しない方がいいよ、リリア」ペコ。
「うん… これ食べて、鹿肉のシチューを食べたらちょっと休憩してるよ」
リリアは眠そうに輪を離れていった。
次にペコがリリアを見たのは隅のソファーに横になって爆睡する姿。
ブランケットがかけられており、ブーツを脱いでリリアは熟睡中。
リリアは声を掛けられて鼻にかかるような小さなうなり声とともにノビノビと手足を伸ばした。
リリアが目覚めたのは立派なソファーの上、ブランケットの中、シルキーの執事に声を掛けられて眠そうに起き上がった。
「ふぁーん… もう朝なのね、このソファー寝心地最高!あたしの部屋のベッドより寝やすいんだけど。持って帰りたいくらいだよね。ブランケットまでかけてくれてありがとう」リリアはスッキリとした表情。
装飾されたワインレッドの大きなフカフカソファーに純白で肌触りのよいブランケット、メッチャぐっすり寝れたリリア。
「最近夜は少々冷えるようになったようです。お体に触られるかと存じまして」アンデッドの執事が答える。
「よし!トイレいったら食卓につくよ、あたし、この朝食を楽しみにしていたのよね、うっふっふ」リリアはニコニコとソファーを立つ。
「朝食を楽しみに?と申しますと?」執事が聞き返した。
「あ… いや、何でもないの、独り言、うっふっふ」リリアは適当に誤魔化した。
ここはシルキーの屋敷、昨晩はパーティーに出ていてそのままリリアはソファーで眠り込んでいた。もう招待客は全員帰っている。
シルキー・クリスティン・デ・チャチル 本名:ダスクアーナ それ以外は不明
(シルキー・ザ・トローラー 夜釣りのシルキーとも川辺のシルキーとも呼ばれる)
正確な本名はダスクアーナ、フルネームは教会のファーザーから貰っている
魔族の娘とされる
現在、ルーダ・コートの街の準貴族階級が多く住む地区の屋敷に住んでいる。
頭に羊の角を持つゴートマン種族に似ているが、シルキーの頭には天に向かって生える羊の角がついていたと言う。
恐らく事実なのだろうが教会に引き取られてすぐ角は切り取られてしまったようだ。
シルキーの頭には角の根元しか残っていない。
両親は不明、森の中で産声をあげるシルキーを旅の途中の聖職者に拾われてルーダ・コートの街の教会に引き取られたとされている。魔族の子は角が天にむかって生えていることが多く、母親の命と引き換えにこの世に招かれる事が多い。多くは語られていないがシルキーの場合もそうだったよう。
紺碧壇石と永遠の瞳石を有する立派なマジックワンドとともにファーザーに命を引き継がれたと語られる。
風習、宗教の違う土地なら魔族狩りの対象として即刻命を落としていただろうが、ルーダリアでは魔族も人間種として人権を認められており偏見は根強く残るもののシルキーは幸運にも教会に引き取られた。
本名はダスクアーナとされているが、種族のわかりやすい名前のため、透き通るような肌をもったダスクアーナはファーザーによってシルキーと名付けられた。
一般的に両親から本名を引き継ぐか、マジックワンド等に刻まれた言葉から本名とされる名前をつけるが、シルキーの場合はマジックワンドにそれらしい文字が見当たらず、両親も不明とされている点において確信的に本名が語られているのはかなり謎。
教会で身分を隠しながら大事に育てられたシルキーだが容姿から魔族の子と判断するのは難しい事ではなくかなり偏見の中で苦労して育ってきた。
シルキーは教会ではかなり高い教育を受けて育った。
強力な破壊魔法、幻惑魔法を使い、突然死の呪文も使いこなすと噂され、その反面蘇生、黄泉送り、鎮魂、呼び出し等、魂を扱える力を持っている。
武器を持たせたら接近戦も強く、無欠のファイターと言ってよい。
シルキーが九歳になる頃、教会に押し入った八名の強盗の心臓を弾き飛ばして、一度マジックワンドの所有を封印されている。
稀に見ぬ魔力の持ち主だが、本人曰く「あまり魔法を発揮すると折れた角が痛むの、本気出した事など一度もない」そうだ。
賢く勉強もでき魔力も相当だったが、生まれのせいで王国の学校には入学できず、王宮務めも出来なかった。
一六歳で冒険者ギルドに所属したが二年程で引退。
今では彷徨う魂を送る仕事を教会から請け負ったり、リクエストがあれば命を落とした兵士や冒険者の魂を呼び出して残された人と引き合わせる仕事をしている。
シルキーは年に数回不定期でパーティーを開いている。
現在あまり人前に出る事のない彼女にとっては唯一の社交のようだ。
大きく告知される事はなく聞き伝えた友人、知人を中心に二十~三十人前後の人が集まって食事、お酒と音楽を落ち着いて楽しむ立食スタイルとなっている。
リリアはシルキーのパーティーに出るのは今回が三回目。
最初にパーティーに出てシルキーに会うまでリリアはシルキーがトラウマを抱えたような人物を想像していたが、明るく控えめな笑顔が魅力的な女性であった。
「リリアね?背が高くてキュートな人ね、初めまして、楽しく過ごしていってね」
これがシルキーからリリアへの挨拶だった。
リリアは久々オークやオーガ女性以外で自分より背の高い女性に出会った。
一般的に魔力が強い種族は小柄だったり細身だが、シルキーは背が高くがっちり体系だった。
“やっぱり魔族なんだ”とリリアはちらっと思った。
シルキーはパーティー中、特にスピーチもなにもしない。輪の中心にもいなような人柄。ガーゴイルのガード、アンデッド、ゴーレムの執事が出迎える中、お客同士がかってに食事を始め、気がつくとシルキーが登場し、数刻皆と会話をして、いつの間にか会場から去っているのである。
リリアも最初はシルキーと挨拶程度の間柄だった。
「お!リリア、ちゃんと街に溶け込む恰好してるじゃん、出会い目的?」
夕刻アリスと一緒にリリアを迎えに来たペコがニヤニヤする。
リリアは街娘が着るようなロングのローブに白いグローブ姿。
「せっかく買ってあるからこういう服装もしないとね。ペコ達は良いわよね、魔法衣ってそのまま正装だものね」リリアはテレ笑いしている。
「お店が休みなら行きたかったですが… リリアは早く良い人見つけて勇者を引退してください」
「リリたん、そんな白いグローブしたらカレー飛ばして汚すニャン」
「リリたん、女性らしいピョン、ラビもそのうちパーティー行きたいピョン」
皆リリアの恰好を見てニヤニヤ見送る。
「勘違いしないでよね、あたし戦う恰好で行くのが嫌なだけだからね」
リリアは口を尖らせ少々照れながら出かけて行く。
弓は持っていないがホウキを手にしている。ちょっと変な恰好のお嬢さん。
で、リリア達はパーティーで楽しく過ごした。
豪華なダイニングルームで美味しい食事、風味の良いお酒、落ち着いた演奏、冒険者酒場のどんちゃん騒ぎと違った大人なパーティーが味わえる。
教会や商人関係の人も結構いるようだった。
屈強な冒険者達もここに招待されたら大人しく過ごしている。面倒を起こそうものならガーゴイルとゴーレムにつまみ出されかねない。それ以前にシルキーのパーティーをぶち壊そうなどもっての外。
「リリア大丈夫か?」
リリアは周囲に声を掛けられた。
リリアは焼き立てステーキと葡萄酒のグラスを手に目をしばしばさせている。
「お酒飲んだら… 眠くて眠くて… 瞼が床に落ちそうだよ」リリアはお疲れのようだ。
「私たち今日デュラハン退治から戻ってきたんだよ、リリアはちゃんとあの後休んだの?」ペコが聞く。
「夕方まで寝てたけど… お酒飲んだら…眠くなっちゃったよ…」リリアはしっかりとお肉を手に眠そう。
「まぁ、私もまだ疲れが抜けてないし、今日は無理しない方がいいよ、リリア」ペコ。
「うん… これ食べて、鹿肉のシチューを食べたらちょっと休憩してるよ」
リリアは眠そうに輪を離れていった。
次にペコがリリアを見たのは隅のソファーに横になって爆睡する姿。
ブランケットがかけられており、ブーツを脱いでリリアは熟睡中。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
女神様の使い、5歳からやってます
めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。
「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」
女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに?
優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕!
基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。
戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。
転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件
桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。
神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。
しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。
ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。
ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。

婚約破棄を申し込まれたので、ちょっと仕返ししてみることにしました。
夢草 蝶
恋愛
婚約破棄を申し込まれた令嬢・サトレア。
しかし、その理由とその時の婚約者の物言いに腹が立ったので、ちょっと仕返ししてみることにした。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる