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【110.5話】 リリアとお迎えと ※109.5話※
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“ここどこかな?”
リリアは一室のベッドで目を覚ました。見知らぬ部屋だ。子供部屋っぽい。
呆然としながらも起きようとしたが、目がくらんですぐにベッドに横になった。
“あたし、貧血なんだ”
経験からわかる。大量の出血の後に急いで治癒したり、強い回復ポーションを飲んだ後に起こる症状だ。頭を起こすとくらくらする…
反射的に体を調べたが、装備が一切無い。見知らぬローブを着ている。
“あたし、リリアじゃなくなったのかも!”
ふと物語のような事を思い出した。胴回りは少し痩せた感があるが、見覚えある巨乳とその感触、髪は結っていないが自分の髪の毛に間違いないようだ。
「…釣りの親子を助けた後、ここに厄介になってたのかな?」
とりあえず、どこかの家であり、危険はなさそうだ… そうであるなら… トイレだ…
ゆっくりと起き上がる。
「わぁ… 目が回る…」呟きながら泳ぐようにしてドアに取り付いた。
“血が足りねぇ… 食い物じゃんじゃん持ってこい”何かの物語にそんなセリフがあった事思い出しながらドアを開けた。
ドッシン!!
リリアは開いたドアと一緒にひっくり返った。「みょ!」っと変な声を出した。
「あんた、起きてたのかい!ちょっとまだベッドで休んでなさい。今温かい食事を用意するから!」
戸口に立っていた女性に抱えられてリリアはベッドに戻された。
リリアはベッドで食事をとる。クラウディアなるこの家の奥さんが出してくれたのはイモを磨り潰した野菜スープとパン。スープは塩で味付けした物だ。村育ちのリリアには馴染みのある味。豊かではない村の食事の味。
「あんまり急に食べると体に悪いから、ゆっくり嚙むんだよ」クラウディアが言う。
どうやら、シロトとカイを助けた後、気を失って運ばれたようだ。近くのプリーストに治癒してもらったが二日間程昏睡していたらしい。物凄く感謝されている。まぁ、家族の危機を救った恩人なのだから当然の反応だ。
「回復のポーションありますか?… そうですか…」
ここでポーションをもう一回体に入れたら帰れるくらいには回復しそうだが、薬草しかないらしい。もっともポーションは高価だし、冒険者の緊急アイテムだ。村等では薬草等の自然な方法がメジャー。
リリアは食事してトイレを済ますと、再びベッドに入った。
食事前まで全然空腹でもなかったが、今少し食べたことにより食欲に火が付いたようだ。
“食べ物じゃんじゃん…”呟きながら再び寝に入った。
昼食に呼ばれて、テーブルに着くリリア。シロト、カイと妹のベル、クラウディアとファミリーメンバー総ぞろい。シロトはリリアが目を覚ましたと聞き、お礼を兼ねて作業から戻ってきたようだ。
当然、両親から絶大な感謝を受け、子供達からは尊敬される。すっかりヒロイン扱い。
家族団らん気分を久々味わい感謝され、リリアは気分良い!っと言いたいところだが、まだまだクラクラする…
「あたし、食べたらお暇します。ルーダ・コートの街に帰らないと…」
コトロに馬車護衛と近場の散策と伝えてある。二日間昏睡したならギルドでは心配しているはずだ。
「何を言ってるの!顔色がまだ青いよ、せめて明日まで様子をみないと」クラウディア達が引き留める。
「あの部屋、カイとベルの部屋でしょ?占領しちゃって悪いよ」リリアは遠慮するが、子供達はむしろ両親と一緒のベッドで寝れるのがうれしいようだ。まぁ、そんなものか…
リリアは馬車に揺られている。弓を抱えてウトウト…
馬車二台がルーダ・コートの街を目指す。
クラウディア宅で昼ご飯をいただいて、昼寝をしていたら、いきなり起こされた。
見ると、コトロ、ニャン、ピョン、ペコ、アリス、ウルフマンのハガーさん、オーガのグルガン等が部屋に立っている。
「え!皆どうしたの?ってそうか、あたしの捜索か」リリアの心配が的中。提出したスケジュールになっても戻らないリリアをコトロが知り合いに頼んで捜索始めたところだったらしい。
「戻って来ないから心配しましたよ… ギルメン総出?当然ですよ。メンバーが行方不明なんですからバーどころではない…」コトロ。
「良かったピョン!ラビはてっきりリリたんがゾンビになって彷徨ってると思ったピョン」
「お前はまだ青臭いから匂いを辿って、すぐにこの村だってわかったぞ」ハガーさん。
「リリア、勇者でしょ!あなたが村人に保護されてどうするの!自分でちゃんと帰ってきなさいよ!」ペコが怒っている。
皆を心配させてしまった…
村人総出で見送られて村を出てきた。
「リリアさんは国の勇者?勇者って男じゃないのか?」
「シロトさん、去年くらいから、勇者は女になったの知らないのか?ナウいヤングの常識だぜ」
勇者の認知度はそんな程度のようだ。村人にとって勇者が誰なんてどうでもよい。
ただ、リリアの職業に関係なく、村人全員に感謝されたリリア。
「リリア、ありがとう」「お姉ちゃん、ありがとう」
皆に感謝されて「どうもどうも、皆さん、あたし、ルーダリア王国公認勇者のリリアです。お見知りおきを。あたしのお仕事は国民の命と財産を保護することよ」青い顔をしてニコニコ手を振るリリア。
「ちょっといつまでやるの。皆仕事あるんだから行くわよ」ペコがリリアを馬車に押し込む。
村からジャガイモとネギとカイワレをいっぱいもらった。
馬車の中でリリアは思う。
迎えが来て帰る間際、クラウディアに借りていたローブを返して、装備を受け取った。
「まあ!あなた、それは今回の傷?女の子なのに…申し訳ない…」
着替え始めたリリアを見てクラウディアが涙をこぼし始めた。
確かに、今回の傷は結構はっきりと肩に残っている。傷の深さ、回復の遅さやタイミングによっては傷が残る場合もある。
「ん?あ?これ?大丈夫よ、こんなものです。だいたいは完全に治るけど… 光の具合でよく見ると、こことか… こことか… 少し傷が残ることもあるんです」
リリアにしたら当然至極のことで、体の数か所を指さす。お気になさらずに程度。
だが、クラウディアはリリアの足元に跪くと頭をリリアの胸元に垂れオイオイと泣き出した。
リリアは思い出す。
父ガウムドの体にも傷があった。傭兵であり冒険者だった父は傷が多かった。母メルディアも冒険者出身、目立たないが傷があった。コトロも目立たないが左鎖骨に、ニャン子もピョン子光の加減で見える傷がある。アリスにも… オフェリアはブーツと鎧を脱ぐと腰から足にかけて火傷の痕がはっきりとわかる。ハガーさんなんて、尻尾分逃げきれなかった奴をいっぱい見てきたと、自ら尻尾を短めに切ってしまっている。ペコだって可愛い顔しているが、右眉に傷跡が線の様に見える。冒険者は皆、装備を脱いだら傷が残っているはず。
リリアはそんなものかと思っていたが… 違うのか?…
「あれ?リリア寝てなかったんですか?寝れないんですか?」コトロがリリアに気が付いた。
「いやぁ、ちょっとね… えっへっへ」リリアが曖昧に笑う。
「…… 寝れないなら音楽でも聞かせますよ」リュートを手にするコトロ。
「今演奏されたら居眠り運転になるピョン」ラビが手綱を手に笑う。
ネーコはさっきから居眠り。
リリアは一室のベッドで目を覚ました。見知らぬ部屋だ。子供部屋っぽい。
呆然としながらも起きようとしたが、目がくらんですぐにベッドに横になった。
“あたし、貧血なんだ”
経験からわかる。大量の出血の後に急いで治癒したり、強い回復ポーションを飲んだ後に起こる症状だ。頭を起こすとくらくらする…
反射的に体を調べたが、装備が一切無い。見知らぬローブを着ている。
“あたし、リリアじゃなくなったのかも!”
ふと物語のような事を思い出した。胴回りは少し痩せた感があるが、見覚えある巨乳とその感触、髪は結っていないが自分の髪の毛に間違いないようだ。
「…釣りの親子を助けた後、ここに厄介になってたのかな?」
とりあえず、どこかの家であり、危険はなさそうだ… そうであるなら… トイレだ…
ゆっくりと起き上がる。
「わぁ… 目が回る…」呟きながら泳ぐようにしてドアに取り付いた。
“血が足りねぇ… 食い物じゃんじゃん持ってこい”何かの物語にそんなセリフがあった事思い出しながらドアを開けた。
ドッシン!!
リリアは開いたドアと一緒にひっくり返った。「みょ!」っと変な声を出した。
「あんた、起きてたのかい!ちょっとまだベッドで休んでなさい。今温かい食事を用意するから!」
戸口に立っていた女性に抱えられてリリアはベッドに戻された。
リリアはベッドで食事をとる。クラウディアなるこの家の奥さんが出してくれたのはイモを磨り潰した野菜スープとパン。スープは塩で味付けした物だ。村育ちのリリアには馴染みのある味。豊かではない村の食事の味。
「あんまり急に食べると体に悪いから、ゆっくり嚙むんだよ」クラウディアが言う。
どうやら、シロトとカイを助けた後、気を失って運ばれたようだ。近くのプリーストに治癒してもらったが二日間程昏睡していたらしい。物凄く感謝されている。まぁ、家族の危機を救った恩人なのだから当然の反応だ。
「回復のポーションありますか?… そうですか…」
ここでポーションをもう一回体に入れたら帰れるくらいには回復しそうだが、薬草しかないらしい。もっともポーションは高価だし、冒険者の緊急アイテムだ。村等では薬草等の自然な方法がメジャー。
リリアは食事してトイレを済ますと、再びベッドに入った。
食事前まで全然空腹でもなかったが、今少し食べたことにより食欲に火が付いたようだ。
“食べ物じゃんじゃん…”呟きながら再び寝に入った。
昼食に呼ばれて、テーブルに着くリリア。シロト、カイと妹のベル、クラウディアとファミリーメンバー総ぞろい。シロトはリリアが目を覚ましたと聞き、お礼を兼ねて作業から戻ってきたようだ。
当然、両親から絶大な感謝を受け、子供達からは尊敬される。すっかりヒロイン扱い。
家族団らん気分を久々味わい感謝され、リリアは気分良い!っと言いたいところだが、まだまだクラクラする…
「あたし、食べたらお暇します。ルーダ・コートの街に帰らないと…」
コトロに馬車護衛と近場の散策と伝えてある。二日間昏睡したならギルドでは心配しているはずだ。
「何を言ってるの!顔色がまだ青いよ、せめて明日まで様子をみないと」クラウディア達が引き留める。
「あの部屋、カイとベルの部屋でしょ?占領しちゃって悪いよ」リリアは遠慮するが、子供達はむしろ両親と一緒のベッドで寝れるのがうれしいようだ。まぁ、そんなものか…
リリアは馬車に揺られている。弓を抱えてウトウト…
馬車二台がルーダ・コートの街を目指す。
クラウディア宅で昼ご飯をいただいて、昼寝をしていたら、いきなり起こされた。
見ると、コトロ、ニャン、ピョン、ペコ、アリス、ウルフマンのハガーさん、オーガのグルガン等が部屋に立っている。
「え!皆どうしたの?ってそうか、あたしの捜索か」リリアの心配が的中。提出したスケジュールになっても戻らないリリアをコトロが知り合いに頼んで捜索始めたところだったらしい。
「戻って来ないから心配しましたよ… ギルメン総出?当然ですよ。メンバーが行方不明なんですからバーどころではない…」コトロ。
「良かったピョン!ラビはてっきりリリたんがゾンビになって彷徨ってると思ったピョン」
「お前はまだ青臭いから匂いを辿って、すぐにこの村だってわかったぞ」ハガーさん。
「リリア、勇者でしょ!あなたが村人に保護されてどうするの!自分でちゃんと帰ってきなさいよ!」ペコが怒っている。
皆を心配させてしまった…
村人総出で見送られて村を出てきた。
「リリアさんは国の勇者?勇者って男じゃないのか?」
「シロトさん、去年くらいから、勇者は女になったの知らないのか?ナウいヤングの常識だぜ」
勇者の認知度はそんな程度のようだ。村人にとって勇者が誰なんてどうでもよい。
ただ、リリアの職業に関係なく、村人全員に感謝されたリリア。
「リリア、ありがとう」「お姉ちゃん、ありがとう」
皆に感謝されて「どうもどうも、皆さん、あたし、ルーダリア王国公認勇者のリリアです。お見知りおきを。あたしのお仕事は国民の命と財産を保護することよ」青い顔をしてニコニコ手を振るリリア。
「ちょっといつまでやるの。皆仕事あるんだから行くわよ」ペコがリリアを馬車に押し込む。
村からジャガイモとネギとカイワレをいっぱいもらった。
馬車の中でリリアは思う。
迎えが来て帰る間際、クラウディアに借りていたローブを返して、装備を受け取った。
「まあ!あなた、それは今回の傷?女の子なのに…申し訳ない…」
着替え始めたリリアを見てクラウディアが涙をこぼし始めた。
確かに、今回の傷は結構はっきりと肩に残っている。傷の深さ、回復の遅さやタイミングによっては傷が残る場合もある。
「ん?あ?これ?大丈夫よ、こんなものです。だいたいは完全に治るけど… 光の具合でよく見ると、こことか… こことか… 少し傷が残ることもあるんです」
リリアにしたら当然至極のことで、体の数か所を指さす。お気になさらずに程度。
だが、クラウディアはリリアの足元に跪くと頭をリリアの胸元に垂れオイオイと泣き出した。
リリアは思い出す。
父ガウムドの体にも傷があった。傭兵であり冒険者だった父は傷が多かった。母メルディアも冒険者出身、目立たないが傷があった。コトロも目立たないが左鎖骨に、ニャン子もピョン子光の加減で見える傷がある。アリスにも… オフェリアはブーツと鎧を脱ぐと腰から足にかけて火傷の痕がはっきりとわかる。ハガーさんなんて、尻尾分逃げきれなかった奴をいっぱい見てきたと、自ら尻尾を短めに切ってしまっている。ペコだって可愛い顔しているが、右眉に傷跡が線の様に見える。冒険者は皆、装備を脱いだら傷が残っているはず。
リリアはそんなものかと思っていたが… 違うのか?…
「あれ?リリア寝てなかったんですか?寝れないんですか?」コトロがリリアに気が付いた。
「いやぁ、ちょっとね… えっへっへ」リリアが曖昧に笑う。
「…… 寝れないなら音楽でも聞かせますよ」リュートを手にするコトロ。
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