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しおりを挟む「だ、黙れ!そ、それに今思い出したがよくも親に俺から酷いこと言われたとバラそうとしたな!上手く誤魔化せたからいいものの」
「でも本当のことじゃん」
話を変えて、親にチクられたので注意するが本人は当然のことをしましたと言いたげだった。確かにそうだが俺の気持ち伝わってなかったのか?
「お、大人しく俺と婚約しろよ。お前に拒否権なんかない!」
「悪いけど、お子ちゃまには興味ないんだ」
そうきっぱり言われるのは慣れてないため、どう対応すればいいのかわからなくなる。こんな子俺の周りにはいなかった。ますますルアンに夢中になる。それに俺はお子ちゃまじゃないぞ!
「俺はお前より大人だ!この前、朝起きたら白いやつ出たし、ほら今だって少し大きくなってるぞ!」
実際に確認させた方が早いと思い、ルアンの手を掴み、触らせた。
「…え、なな何してんだんだ!こ、このエロガキッ!」
そこから強い痛みと共に記憶が途切れた。目を覚ますと家に帰ってきており、ベッドの上だった。少し頬が痛かったがどこかぶつけて倒れたのか俺?
…というか、もしかしてルアンと会ったこと夢だった?と急に不安になる。いや、きっとそれはないだろう。一体どこから夢だ?起きたばかりで頭が働かなかった。今思い返せば自分の大事なところを人に触らすって結構だめなことしたかもと後悔するがきっとアレは夢に違いないだろう。こんなにもルアンのことになると変になってしまう。
「あら、起きたのね」
「はい…お母様」
「起きたら家でびっくりしたわね。疲れてたのかルアンくんに膝枕されて気持ちよさそうに寝てたわよ」
「ひ、膝枕…!?」
そんな嬉しい出来事を覚えていないなんて一生の不覚だ。会ったことは夢じゃなくて良かった。母上は俺たちが仲良くなったのが嬉しそうだった。
「大好きな子にあんなことされて良かったわね」
「う、嬉しいけど…覚えてないのが悔しい」
その後、母上に頭を撫でられた。膝枕なんて恋人がするやつじゃん。俺が寝ているのをいいことに何してくれてんだよ。ルアンのことでいっぱいで今夜は眠れなかった。
「お前昨日俺に何をした!」
次の日、さっそくルアンに会いに行った。眠れなかったので自分の中で整理できなかった。結論、ルアンも俺が大好きとしか出なかった。だって嫌いなやつに膝枕なんかしないよな?
「何もしてないけど。てかお前このクラスじゃないだろ」
「クラスなんてそんなこと今はどうでもいい。あと何もしてないなんて嘘をつくな。あの後、記憶なくて気づいたら家だったんだぞ!」
「急に倒れたから驚いたよ。しかも顔面から倒れてたから…、大丈夫だった?」
ルアンが心配してる!やっぱり俺のこと好きなんだ。素直じゃないから困る。
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