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しおりを挟む「確かに起きた時、なぜか顔が痛かったが…って!お前に心配されるほどじゃないし!そ、それより、あれだ。膝枕したって本当か?」
本題に入る。膝枕の真相を確認するためここに来たんだ。
「うん。ダリルさん疲れてたのか…グッスリネテタヨ」
「そ、そうか。さん付けすんな」
少し片言だったことが気になるが照れていると思うので問い詰めたりしない。さん付けとか俺たちの仲でそんな他人行儀やめてほしい。というか否定もなかったので本当に膝枕してくれたんだ…。なんで記憶がないんだと惜しく感じた。
「膝枕…?二人ってどういう関係?」
ルアンの隣にいた奴が俺たちの関係を不思議に思い聞いてきた。ルアンはすぐに『他人だよ』なんて言った。
「た、他人って違うだろ!…もういい。誰にも言わないつもりだったが仕方ない。こいつは俺の婚約者だ」
「全然違います」
人に知られるのがそんなに恥ずかしいのか。ルアンの心は読めない。それに隣のやつ最近有名になった…誰だっけ。
「こ、婚約者…?」
「あっ、お前!平民のくせに魔力が高いって噂のやつだろ!なんでルアンなんかと一緒にいるんだよ。こいつは落ちこぼれなんだぞ」
そうだ、思い出した。最近学園に入ってきた平民で魔力がSSS-100と聞いたことない数値を出したやつだ。しかもルアンにいじめられてなかったっけ?何でこいつら一緒にいるんだよ。
「ダリルって言ったっけ。ルアンは落ちこぼれなんかじゃないよ。ちょっと不器用なだけでちゃんと努力してる。…大事な人をそう悪く言われたくない」
は?
「だ、大事な人だと?!こんな魔力がゴミの奴にお前いじめられてただろ。普通腹が立ってさ、見返してやりたくなるじゃん!」
俺のルアンだぞ。何勝手に大事な人みたいなこと言ってくれちゃってんの。いじめられてたんだから嫌いになるでしょ。守る要素どこにあった?
「そうだけど、それを決めるのは俺だから」
「…っ、エイデン」
ルアンがこいつにときめいてる…!?そんなのだめだ。何で俺が知らないうちにこうなってるんだ。動揺してしまう。
「お、お前!おかしいぞ!」
ルアンもルアンだ。俺というものがありながら簡単に他のやつを唆して悪い人間だ。それに俺以外がルアンにそういう感情抱いてんじゃねぇよと内心イラつく。そのあともこいつはルアンが魅力的な人だと言い張り、俺が騙されてると言っても聞き入れようとしなかった。
「確かに人から思われないことをしてきたかもしれないと思うけど…それだけでルアンのことを蔑ろにする理由にはなってないよ。それに君がやってることも同じじゃない?」
「同じじゃねぇよ!こんな危険なやつ俺がそばで見てやらないと…「ゴホン。もう授業始めますよ」
話の途中だったが最悪のタイミングで魔法科の先生が来てしまった。俺は呆気なく追い出されてしまい、何もできなかった。一体何がどうなってんだよ。ルアンは性格悪くて誰からも見捨てられているところを俺が救ってやるという計画だったのに全部崩れている。
しかも、気に食わないことにルアンが以前身につけていたはずのブレスレットがなぜかアイツの腕にあった。手に入れてあんなに喜んで大切にしてたものなのに…。
「イライラする…」
モヤモヤして、また今日も眠れないと思った。
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