嫌われ者の僕

みるきぃ

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完璧な幼なじみ

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【ゆうside】


やっと全て完成した。計画通り上手くいっている。…あともう少しだ。

我慢した甲斐があったと、自然と口の端があがる。俺は小さい頃から何でもできて、毎日が退屈だった。誰にも興味ない。人間味のない子供だったと思う。所謂、無関心が俺そのものだった。それを壊したのがあおい。俺たちは何をするのもどこへ行くのもずっと一緒だった。俺が唯一、関心を持った子。大切で特別な存在。


大好きや愛してるなんて安い言葉じゃ足りない。…ずっと一緒にいてほしい。でもあおいは相変わらず、俺のことはお兄ちゃん的存在としか見ていない。それをまず壊す必要があった。それには十分時間をかけることが大切だ。

俺を確実に信じ込み、そして無意識のうちに俺に依存してそれからあおいの生活中心が俺と共に形成されればいい。今は完全に俺のことを頼りにしている。それは今までの努力の成果。


あおいを完全に俺のものにする前に、出会った時のことや小さい頃の過去のことを思い出していた。


それは今から約10年前のこと。俺が7歳であおいが6歳。小1と幼稚園児。


ちなみに俺の家は2件ある。大きな屋敷と一般の家。俺は主に大きな屋敷にいた。




「ゆう、本当に欲しいものないの?」


「ない」


久しぶりに家に帰ってきた母親がそう言うけど本当に欲しいものなんてない。母親は心配そうに俺を見るけど別にどうだっていい。俺は、読みかけだった本に手を伸ばし一人の世界にはいる。俺の両親はたまにこうやって家に帰ってくる。仕事で多忙な日々を送っているから、滅多に会う機会がない。




「そういえば、ゆう」


母親がまた俺に話しかけてくる。



「なに」


本を閉じ、目線を母親に向ける。




「お父さんが一般の家にいるから一緒に行きますよ」



「わかった」



一般の家とは、あともう一つの家。父親は大きなこの屋敷じゃなくて一般の家によくいる。なぜかと聞いたら、大きな屋敷だと移動に不便だからという理由だ。俺は母親の言われた通り、一般の家に車で移動した。一般の家って言ってもなかなか大きな家だ。ここに来るのは久しぶりだ。



「ゆう、行くわよ」


母親に手を引かれて、中に入る。




「あなた、ゆうが来たわよ」



リビングのソファに座っていた父親が俺たちの方を見る。




「丁度、いいところに帰ってきた」


父親は立ち上がって何やら準備を始める。





「これから、挨拶したいところがあるんだ」



「もしかして、佐藤さん?」



「あぁ。そうだ」



「懐かしいわね~。結構会ってないわ」



「佐藤さんのとこの子供も大きくなってるらしいからね」



「へぇ、確か前に会った時は、お腹の中にいた子よね」



両親は嬉しそうにその佐藤さんという人の話をしている。




「ゆうも実は佐藤さんに会ってるのよ。赤ちゃんだったけどね」


「……。」



「赤ちゃんだったゆうが佐藤さんのお腹の中にいる子に何か話しかけていたのよ」


クスリと、笑う母親。




「覚えていない」


そんな記憶もない頃のことなんか知るはずもない。



「ゆうと歳が近いらしいから仲良くしてあげてね」



「ふーん」



別に興味ない。面倒くさいことがまた増えた。


…その時の俺はそう思っていて、あんなに夢中になるなんて思わなかった。





────
───────
──────────

……。





「久しぶりね~。元気してました?」


母親が嬉しそうに佐藤さんという人と話していた。



「元気よ。いつぶりかしらね~」


この人が佐藤さんか。今まで見てきた女性の中でとても綺麗な人だった。





「ゆうくんだったよね?大きくなったね」



佐藤さんが俺の方に視線を合わせ、優しく微笑む。俺は『どうも』と軽く頷いた。




「そういえば、あおいくんだっけ?今いるかい?」



父親が佐藤さんにそう問いかける。




「今あの子、自分の部屋で寝ててね…。何度も起こそうとしているけど、さっきまで遊んでたから疲れたのかわからないけど起きなくて」


佐藤さんは、困ったわとそう言い、ごめんなさいねと謝った。




「仕方ないわよね。今度、また挨拶に行くわ」



「ありがとう。ゆうくんもし良かったらあおいと仲良くしてあげてね。あの子友達いないから」




「はい」


とりあえず、返事をしておく。良かった。寝てて。遊びに付き合わされたら困るところだった。




「あのすみません。おトイレ借ります」



両親たちの話を聞くのが億劫だったのでトイレという逃げ道をつくった。




「ここから出て右側にあるわ」



「ありがとうございます」



俺は右側としか聞いていなかったので、トイレを過ぎ一番奥の部屋の扉を開けてしまった。





「ここは…」


トイレではない。明らかに誰かの部屋だった。ベッドでは誰か横になっていた。…あぁ、さっき言ってたあおいって今寝ている奴のことか。



「……だ、だれ?」



誰?という可愛い声が聞こえ、部屋から出て行こうとしたが、起こしてしまったみたいだ。俺は足を止める。




「…悪い。起こしてしまった」


悪いと思って、近づいて謝ろうとした。









……え?

この瞬間、俺の中の世界は変わった。










それから俺は、この子から目が離せなかった。


クマのぬいぐるみを抱きしめて、まだ眠たいのか虚ろな目で俺を見る。






「俺は新條ゆう。近くに住んでいるんだ」


「そ、なんだ…ん…」


話している途中でそのまま、目を閉じて眠ってしまった。自然とその子に手が伸びる。…心の底から、初めて欲しいと思った。もし今、会わなかったら一生出会っていなかったかもしれないと思うと恐ろしく感じた。なんだ、これ…。慣れない感覚。色褪せていた世界が一気に色づいた。


気づいたら、その子と一緒にベッドで寝ていた。





─────
────────
───────────


……








「ゆう、起きて」


母親の声が聞こえ、同時に肩を叩かれた。俺は、何かを抱きしていてゆっくり目を開けた。いい匂い。そして凄く柔らかくて小さい。




「あ、」


目を開けると、目の前には今にも泣きそうな顔をしているあおいがいた。あのまま眠ってしまったんだと思った。自分自身の行動に驚いた。こんなの今まで一度もなかったのに。



「ごめんね?」



すぐに謝って、ベッドから体を起こした。あおいは初対面の俺に少し怯えていた。

さっきはあおいも寝惚けていたから起きたら、突然知らない男がいたらこうなるよね。





「あおいくんかしら?ごめんなさいね、驚かせてしまって」



母親があおいの髪を撫でる。だが、あおいはクマのぬいぐるみに抱きつき一言も話さなかった。すると、コンコンとドアをノックする音が聞こえ、あおいの母親が入ってきた。


「ごめんなさいね~、あおいはとっても人見知りなの」



すると、あおいはその声を聞いて慌てて母親に抱きついた。こんなとても純粋なあおい。




「ほら、あおい挨拶して?」



「は、はじめまして…あおい、です」



ひょっこり母親の後ろから顔を出してゆっくりと自己紹介をした。ドクンと胸が高鳴った。声まで人を虜にする。可愛い声だと思っていたが、よく聞くと透き通った声。もっと聞きたくなる。

今の俺の状況を例えるなら今まで止まっていた心臓が動く感覚。


全身に鳥肌がたった。

衝撃的だった。





「よろしくね、あおいくん。それにしても珍しいわね、ゆうが誰かと一緒に寝るなんて」



それは自分でも驚いている。母親はそんな俺に嬉しいのか微笑んでいた。


「俺は新條ゆう。これからよろしくね?」


俺は、あおいの前に手を出した。





すると、あおいの手も恐る恐る伸びてきて俺の手に触れた。そして、ゆっくりと頷いてくれた。


…ものすごく欲しい。


それからあおいと関わっていくうちにあおいのまるごと好きになった。息をのむほどの可愛さ。あおいの全部が俺を虜にする。惹かれていく一方だ。あおいが俺になれるまで時間がかかった。





「ゆ、ゆう!よかったらあそぼっ」



初めて俺を名前で呼んでくれた時は死ぬかと思った。ゾクゾクする。

俺たちの壁は同性であること。




「ねぇ、母さん。欲しいのがあるんだ」



「あら、珍しい。なぁに?」





「俺、あおいが欲しい。……協力してくれるよね?」



この時、母親がどんな顔をしていたのか自分がどんな顔をしていたのか覚えていない。


それから俺は前まではずっと大きな屋敷にいたが今はもう一つの家である一般の家にいるのが多くなった。

自分でも思うほど、ませたガキだった。


休日、あおいの家でゴロゴロ寛いでいる時だった。もう俺たちはいつも一緒にいて隣にいるのが当たり前だった。


いつもなら、『ゆう!何して遊ぶ?』と目をキラキラさせながら俺に寄ってくるはずなのに今日は何処と無く元気がないように思えた。





「あおい今日、元気ないね」


「え、そんなことないよ!」


ブンブンと首を振って、俺に笑顔を見せる。これはおかしい。



「そっか。ちょっと俺トイレ行ってくるね」


「うん!」



俺はあおいの部屋から出て、トイレではなくて、リビングにいたあおいの母親の方に向かった。





「あの、すみません」


「あら、ゆうくんどうしたの?」



「あおいが元気がないように見えるですけど何かあったんですか?」



多分、あおいは俺に話してくれないだろうからあおいの母親に聞くしかない。



「迷惑かけてごめんね?実はゆうくんには内緒って言われてるけど、今、通っている幼稚園の同級生の子に意地悪されてるらしくてね」



あの子、気が弱くて極度の人見知りだから何も言えないの、と少し困った顔をするあおいの母親。…そういうことか。



「そうだったんですね」


「このことはあおいには黙っててほしいの」



「もちろんです。では失礼します」




…誰だ。そいつ。俺だけじゃなかった。あおいを欲しがっているのは。

そう感じたのは決め手は意地悪した内容で把握した。この時から、俺は少しずつ変わっていた。

あおいは最初からあの眼鏡を掛けていたわけではない。後々、視力の悪さに気がつくって感じだ。

もちろん、一際目立つ容姿。優しくて可愛い性格。誰も寄って来ないのがおかしい。




俺はすぐさま幼稚園の先生に事情を話した。

もちろん、あおいには内緒で。その意地悪したというクソガキは泣きながらこう答えたそうだ。



『あいつ、すっごいかわいいんだ…っ、やさしいし…っ。でも、おれとおなじアレついてて、…とったらおれとけっこんできると思って…っうわぁぁん!』





本当に、幼稚な考えだ。要するに女にするために、あおいのをとろうとしてたらしい。なにが意地悪だ。そんな可愛いものじゃない。セクハラだ。


幼稚園児だから仕方ないと思うが理由が結婚できるとか妄想膨らませんなよ。吐き気がする。



その後、そいつは大人しくなってセクハラまがいのことはしなくなったがあおいは、優しいから、話しかけてくるそいつに怖がりながらも話を聞いているらしい。そんなことしなくてもいいのに。


あおいは本当に優しい。…だから心配になる。

それから1年後、俺はあおいにも同じ小学校に通ってほしくて裏で手を回した。


あおいは、自分が一般的家庭だと思っているが俺の両親と知り合いなのでそこそこのお金持ち。


あおいの両親は、あおいには普通の暮らしをさせてあげたかったらしいが俺が近くであおいを守りたいためにエリートの集まる学校に行くことになった。


そこでもあおいを狙う奴は多いと計算していたので入学前の休みの日にあおいに眼鏡とお花をプレゼントとした。



「わぁ!これ、すっごくみえる!」


あおいは嬉しそうに周りをキョロキョロ見渡した。あおい曰く、世界がクッキリ見えることで輝いて見えるらしい。



「すっごく似合ってるよ」


「ありがとう!お花もうれしいっ!!」




前からあおいと関わっている時に、物を近くで見たり、遠くの方を見るとき何かわからないことがあったからもしかしたら目が悪いのかもしれないと思った。




あおいは誰もが惹き付けられる容姿と虜になる性格。声だって、行動だって何しても可愛い。

眼鏡をすることで、少しでもあおいに気を寄せる奴を無くすことに成功した。

眼鏡といっても、ダサくて分厚い。

あおいは俺から『似合ってる』という言葉に本当に嬉しかったのか毎日それをかけてくれて、次第には習慣化した。

そして、俺が5年生で、あおいが4年生の時の頃だった。

あおいと少しでも長くいたかった俺は登校下校と共にあおいと歩いて帰っていた。


すると、いつも通り帰り道を歩いているとあおいの足が止まった。



「あのとおくにみえる家、大きいね!!」


そう言って指差したところは俺のもう一つの大きな屋敷だった。




あおいはあそこが俺の家だってことは知らなくて、もう一方の家が俺の家だと思っている。

仕方ないことだけど、あおいには遠慮してほしくないことだから黙っていた。





「そうだね」


俺ははしゃぐあおいの横でクスリと笑った。





「いいなぁ、ぼくもあんな大きな家にすんでみたいな」


「え?」


あおいからそんな言葉が出るなんて予想してなかったので驚いた。





「そして、ゆうと遊ぶんだ!!広いからたくさん遊べるよ!」


それがぼくのゆめ!と言うあおい。

…可愛い。今すぐでも抱きしめてその夢を叶えさせてあげたい。



「じゃあ、それ俺がいつか叶えさせてあげるよ」


絶対に、ね。




「え!ほんと?やった!!」


ジャンプして喜ぶあおい。






「約束ね」


「うん!!」



そして、指切りをした。





「ねぇ、あおい…。それまで俺以外の男によそ見しちゃダメだよ?」




俺の言葉にあおいはよくわかっていない様子だったけど頷いた。口の端があがる。


ふふ、いつか一緒に住もうね。





そして、中学生になる頃にはあおいは見る見るうちに妖艶さが増し、綺麗に育っていった。

眼鏡がなければ毎日誘拐されるレベル。あおいは優しくて純粋なのですぐに騙される。



この前は同級生のアイドルオタクという奴に呼び出されてベタベタ体を触られていた。あおいは嫌がらせでいじめられてるとしか思っていなかった。すぐにそいつを排除した。

あおいは自分のことをクズ、気持ち悪い、汚いの3Kだと言っているが俺にとっては可愛い、キスしたい、結婚したいの3Kだ。



あおいは人の良さは気づけるけど、自分の良さには気づかない。卑下するばかりだ。それを含めてあおいだから俺は全部大好きだ。あおいがどんな性格だろうと俺は惹かれて行く。



ここまでが俺たちの子どもの頃の話。そして、今最悪な奴が現れた。こいつさえ、いなければ誰の目にもあおいを晒すなんてことはなかった。

本当はゆっくりと、ゆっくりと計画を実行していくつもりだった。




派手になるけど、これがラストスパートだ。





転校生。こいつがあおいにしてきたことは全部知ってる。今すぐにでも、殺してやりたいくらい憎い。俺がこんな奴、ただで自由にさせているわけない。考えがあるから良いように使うだけ。


夏休み、見せたいものがあると俺はあおいを誘って計画を実行させるつもりだった。


だが、あおいに待っていてという所にあおいの姿がなかった。




………チッ、あいつか。

邪魔しやがって。遠くの方に姿が見えた。




転校生の野郎があおいの荷物を持ってそのまま手を引きながら学園の門まで走っているところが目に映った。




門はもちろん閉じていたが奴はそれを蹴って壊した。…迷惑極まりない。


そして、二人は門の前で立ち止まった。俺は二人から見えないように後を追う。警備員たちを呼んでおいたから後で来るだろう。





すると、二人の話し声が聞こえてきた。




「俺、あおいの両親に会って挨拶する!」


「え?」


「あおいを俺にくれ!って頼むんだ!!そうしたらずっと一緒にいられる!俺ってば天才!!!あー緊張してきた!」



「は、花園くん!待って!!」



「ん?大丈夫だぞ!俺がついているから」




嬉しそうに笑う奴と、明らかに困っているあおい。…そろそろ、その汚い手離してもらおうか。





「…あおい?」



俺は、背後からあおいに呼びかけた。





「うわ!お前なんでここに!!帰れよ!…ほら、あおいそいつやばいから近づくなよな!!!」



奴はあおいを自分の背中に隠し見えないようにした。





「あおい、俺と行こうか」



俺は気にせず、あおいに近づいて手をとる。







その途端に転校生が怒り出す。



「あおいに、触るな!今まであおいのこと独占しやがって!ずるいぞ!!お前なんかがいるから、あおいが俺のものにならないんだ!!!」


すると、あおいから一旦離れたかと思ったら、すぐ近くの木の後ろに置いていた鉄パイプを取り出した。多分、こうなることを予想して隠していたんだろう。

策士だとは思うが、それも予想済み。絶対に何か企んですぐに暴力に走る奴だとは知っているからその行動を先読みして俺がうまく使わせてもらうことにする。






「花園くん…?」


あおいの声が震えているので、抱きしめる。




「あおいから離れろって言ってるのに言うこと聞かないお前が悪い。……、へへっ、これ隠してて良かった」


鉄パイプを見てニヤリと笑う。




「は、花園くん…お願い、やめ、てっ」



「あおい…大丈夫だよ。俺がついてるから」




お前ごときが俺たちの仲に入ってくるなんて、身の程を弁えろ。






「さっきから勝手なことしやがって!」



「勝手なことをしてるのはどう見ても君のはずだが」




「お前の方がどう見ても勝手なことしてる!!あおいをどこかに連れて行こうとするなんて最低なことなんだぞ!!だから、お前なんか、お前なんか、……消えろ」



奴が鉄パイプを持っている手を俺目掛けて振り下ろした。






───あおいを手に入れるくらいなら

俺は怪我だってできる。



 
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