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第5章 入学編
第5章ー②
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「年頃の男の子は素直になれない時期もあるんだ。察してあげなさい」
「す、すいません」
神父様がエリカさんに説教を施すと、自分の肩から手を離し謝罪して申し訳なさそうに俯いていた。
「サダメもごめんなさい。ちょっと押し付けがすぎたわね。けどね、サダメの事を本当に愛してるから。だからね、私の事嫌いにならないでね?」
「う、うん。大丈夫。気にしてないから」
「ホント!? ああ、サダメ大好きー!!」
「…」
自分にも謝罪をするエリカさんだが、自分が気にしてないと言うとさっきの反省はどこへやらと言わんばかりに熱い抱擁に頬ずり、頬にキスまでしてくる始末。ここまで感情剥き出しのエリカさんは初めて見た。もしかしたら何か良からぬものが憑りついているのではとさえ思ってしまった。なんか重たい彼女の霊でも憑りついてしまったのではないか?
「すまないな、サダメ」
「神父様」
冗談はさておき、暫しエリカさんの愛を棒立ちで受け止めていると、今度は神父様の方から謝罪される。出来れば謝罪よりこの状況を止めて欲しい気持ちもあるのだが。
「シスターはな、お前達が試験に行ってる間、ずっとお前達の無事を祈っていたんだぞ。それだけじゃない。ここ数日のご馳走はシスターが自分の財産を叩いてまで作ってくれたんだぞ」
「えっ?」
しかし、神父様から意外な話を聞かされた。思い返せば、いつもスープとパンで飢えを満たしていた食事だったが、ここ数日は肉メインの食事が多かった気がする。そのついでに思い出したが、最近のエリカさんの様子は普段と違っていた気がする。やたら三人で寝たがってたし、なんなら風呂にも何度か誘われてたな。風呂に関しては思春期真っ盛りの身体を見せる事に抵抗があったので断りはしたが。ミオも嫌がってたし。エリカさんの様子が変だったのはその時からなのかもしれない。
「シスターはお前達の事を人一倍愛しているのだ。かく言う私も、お前達を我が子のように愛してる」
「…」
「いいかいサダメ。どんなことがあろうとも私達のその気持ちは変わらないし、いつどこに居ようともお前達の事を思い続けている。それだけは忘れないでおくれ」
「…はい!」
神父様は笑顔で語りかけながら自分の頭に優しくポンっと手を当てる。大きくて逞しい手に温もりを感じる。この人に頭を撫でられると不思議とホッとする。まるで魔法の手だ。
話す言葉もどことなく優しさを感じる。聖職者だからというのもあるだろうが、嘘偽りのない本音が心に響く。
「そろそろ迎えの時間のようだな」
神父様の手にホッとさせられていると、村の入り口付近で馬車の音が聞こえてきた。時間的に学園行きの馬車だろう。
「サダメ、ミオ。行ってらっしゃい」
「「行ってきます!」」
二人に最後の挨拶を済ませ、自分とミオはリーヴ村を出た。
「す、すいません」
神父様がエリカさんに説教を施すと、自分の肩から手を離し謝罪して申し訳なさそうに俯いていた。
「サダメもごめんなさい。ちょっと押し付けがすぎたわね。けどね、サダメの事を本当に愛してるから。だからね、私の事嫌いにならないでね?」
「う、うん。大丈夫。気にしてないから」
「ホント!? ああ、サダメ大好きー!!」
「…」
自分にも謝罪をするエリカさんだが、自分が気にしてないと言うとさっきの反省はどこへやらと言わんばかりに熱い抱擁に頬ずり、頬にキスまでしてくる始末。ここまで感情剥き出しのエリカさんは初めて見た。もしかしたら何か良からぬものが憑りついているのではとさえ思ってしまった。なんか重たい彼女の霊でも憑りついてしまったのではないか?
「すまないな、サダメ」
「神父様」
冗談はさておき、暫しエリカさんの愛を棒立ちで受け止めていると、今度は神父様の方から謝罪される。出来れば謝罪よりこの状況を止めて欲しい気持ちもあるのだが。
「シスターはな、お前達が試験に行ってる間、ずっとお前達の無事を祈っていたんだぞ。それだけじゃない。ここ数日のご馳走はシスターが自分の財産を叩いてまで作ってくれたんだぞ」
「えっ?」
しかし、神父様から意外な話を聞かされた。思い返せば、いつもスープとパンで飢えを満たしていた食事だったが、ここ数日は肉メインの食事が多かった気がする。そのついでに思い出したが、最近のエリカさんの様子は普段と違っていた気がする。やたら三人で寝たがってたし、なんなら風呂にも何度か誘われてたな。風呂に関しては思春期真っ盛りの身体を見せる事に抵抗があったので断りはしたが。ミオも嫌がってたし。エリカさんの様子が変だったのはその時からなのかもしれない。
「シスターはお前達の事を人一倍愛しているのだ。かく言う私も、お前達を我が子のように愛してる」
「…」
「いいかいサダメ。どんなことがあろうとも私達のその気持ちは変わらないし、いつどこに居ようともお前達の事を思い続けている。それだけは忘れないでおくれ」
「…はい!」
神父様は笑顔で語りかけながら自分の頭に優しくポンっと手を当てる。大きくて逞しい手に温もりを感じる。この人に頭を撫でられると不思議とホッとする。まるで魔法の手だ。
話す言葉もどことなく優しさを感じる。聖職者だからというのもあるだろうが、嘘偽りのない本音が心に響く。
「そろそろ迎えの時間のようだな」
神父様の手にホッとさせられていると、村の入り口付近で馬車の音が聞こえてきた。時間的に学園行きの馬車だろう。
「サダメ、ミオ。行ってらっしゃい」
「「行ってきます!」」
二人に最後の挨拶を済ませ、自分とミオはリーヴ村を出た。
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