倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２６章 【日御子】の【念動力】及び【予知能力】の減衰と、その陰で蠢く【野望と策謀】

〔３６０〕【魏の特使】は何の疑念も抱かず、【勅命・使命】を果たし、【筑紫諸国】のみ観覧して、３ヶ月後に帰国して行った！

　　【魏の特使】の使命は『【倭国王】に【親魏倭王】の【詔書・印綬】を奉じて、【拝受】させる！』ことにあったので、【倭国の都】がどんなに遠方でも、参る予定であった。

ところが、【特使】にとっては、ありがたいことに、【倭国王】自ら、【都】から出向いて来た！

【魏国皇帝陛下】の御威光に【倭国王】自ら、平伏したことになるので、【特使】は増長していった。

それこそが【日御子】の【深謀遠慮】だったのである！



　　【大率】の【謁見の間】は【倭国女王の館】や【倭国傘下の各王家】同様に、平面的床の間の上座に、その場の【最高位の者】が【座具】を敷いて座すのである。

【魏の特使】は【一大率・タカヒコ】に導かれ、上座に座した。

その正面に、 【キララ日御子】が座し、後方２列目に 【一大率】以下【大率】幹部１０人が並んだ。