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不安
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ディロールへ行くのにも準備があるだろうと、バールナ・サンリード公爵は1人だけディロールに残り配慮をしてくれていた。
ディロールの国王との話合いの日時が決まり次第連絡してくれる事となった。
お兄ちゃんと桜さんは、一時帰宅をし両親に今回の事件の話をしてくれた。
父は怒っていたが、お兄ちゃんと桜さんが代わりに怒ってくれたからと今だけは何も言わない。
だが、ディロールの国王との話合いでは言いたい事を言わせてもらうつもりらしい。
母は、お兄ちゃんと桜さん、父に任せるとの事だ。
母は、今私の隣にいるの。
子を心配しない親なんていないから、父とお兄ちゃんが家の事は大丈夫だからユアの所へ行ってやって欲しいと懇願され、荷物を持って私の隣の部屋で寝起きする事になったの。
ソフィーリアの皆さんは大歓迎状態で、母も喜んでいた。
母にもメイドをって言われてたが、断固拒否してたのには苦笑してしまった。
母はじっとしてるのは嫌だと言って、メイドさん達と楽しく話しながら掃除に洗濯、食事作りと動きまわっている。
家事のアドバイスもしたりと、大変なのに楽しそうって良い事だよね。
ソフィーリアの王族の皆様や家臣の方々に、申し訳ないと言われたが、母は動いてないと落ち着かない性格だからと苦笑しながら話すと、私と似ている、さすが親子だ! と感心されたが、こんな事で感心されるのはな~~って思ってしまう私だった。
サンお父様がディロールの皆様を連れ帰って、10日後にお手紙が届いた。
*************** ソフィーリア国王様 ***************
ソフィーリア国王オニキス・ブラック・ルーヴェン王帝陛下
ディロールでの話合いの日時が決定しました事をお伝え致します。
日時:7日後の午前中にて
場所:謁見の間
内容:両国との話合い
追伸
ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。
こちら側の者は、何時でも移動可能でございます。
報告は以上です。
宜しくお願い致します。
バールナ・サンリード
****************************************
「オール、これからの事が決まるんだよね?
なんか怖くて震えが、お母さん、お兄ちゃん達に……」
「分かってるわ。
大丈夫だからね。
オール君、ユアの手を握ってあげてくれるかしら?
私はお父さん達に知らせて来るわ」
母は急いで行ってしまった。
「ユア、大丈夫だ。
ディロールへは王族総出で行くから皆がついてる、安心して欲しい。
泣かないでくれ、俺の可愛いユア」
私はオールに抱きしめてもらい、安心する言葉をもらったが涙が勝手に次から次へと出てきて止まらなかった。
「「「わたくし達もいますわ」」」
レイン様・ハーティー様・ジーナ様は私の手を握ってくれ、リー君は子供のように私に抱きついていた。
「ユア姉様、僕も側にいます。
泣かないで下さい」
「リー君、ありがとう……。
記憶が無くて、ゴメンね」
「記憶が無くても僕の優しい姉様に変わりはないです。
今からは皆様との楽しく過ごす日々を記憶に残していきましょう」
こんなに可愛い弟の事を忘れるなんて。
周りを見た。
もう記憶を消したくない、オールを見るとドキドキするのは好きになりかけてるから。
死にかけた記憶は無いのは幸いだけど、でもまた同じ事が起きたら?
どんどんと負のオーラに包まれて、悪い事ばかり考えてしまう。
「主、我もいる」
「俺様もいるから安心しろ」
フェンとグリも励ましてくれた。
「ありがとう」
一言の御礼を言うので精一杯だった。
ディロールの国王との話合いの日時が決まり次第連絡してくれる事となった。
お兄ちゃんと桜さんは、一時帰宅をし両親に今回の事件の話をしてくれた。
父は怒っていたが、お兄ちゃんと桜さんが代わりに怒ってくれたからと今だけは何も言わない。
だが、ディロールの国王との話合いでは言いたい事を言わせてもらうつもりらしい。
母は、お兄ちゃんと桜さん、父に任せるとの事だ。
母は、今私の隣にいるの。
子を心配しない親なんていないから、父とお兄ちゃんが家の事は大丈夫だからユアの所へ行ってやって欲しいと懇願され、荷物を持って私の隣の部屋で寝起きする事になったの。
ソフィーリアの皆さんは大歓迎状態で、母も喜んでいた。
母にもメイドをって言われてたが、断固拒否してたのには苦笑してしまった。
母はじっとしてるのは嫌だと言って、メイドさん達と楽しく話しながら掃除に洗濯、食事作りと動きまわっている。
家事のアドバイスもしたりと、大変なのに楽しそうって良い事だよね。
ソフィーリアの王族の皆様や家臣の方々に、申し訳ないと言われたが、母は動いてないと落ち着かない性格だからと苦笑しながら話すと、私と似ている、さすが親子だ! と感心されたが、こんな事で感心されるのはな~~って思ってしまう私だった。
サンお父様がディロールの皆様を連れ帰って、10日後にお手紙が届いた。
*************** ソフィーリア国王様 ***************
ソフィーリア国王オニキス・ブラック・ルーヴェン王帝陛下
ディロールでの話合いの日時が決定しました事をお伝え致します。
日時:7日後の午前中にて
場所:謁見の間
内容:両国との話合い
追伸
ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。
こちら側の者は、何時でも移動可能でございます。
報告は以上です。
宜しくお願い致します。
バールナ・サンリード
****************************************
「オール、これからの事が決まるんだよね?
なんか怖くて震えが、お母さん、お兄ちゃん達に……」
「分かってるわ。
大丈夫だからね。
オール君、ユアの手を握ってあげてくれるかしら?
私はお父さん達に知らせて来るわ」
母は急いで行ってしまった。
「ユア、大丈夫だ。
ディロールへは王族総出で行くから皆がついてる、安心して欲しい。
泣かないでくれ、俺の可愛いユア」
私はオールに抱きしめてもらい、安心する言葉をもらったが涙が勝手に次から次へと出てきて止まらなかった。
「「「わたくし達もいますわ」」」
レイン様・ハーティー様・ジーナ様は私の手を握ってくれ、リー君は子供のように私に抱きついていた。
「ユア姉様、僕も側にいます。
泣かないで下さい」
「リー君、ありがとう……。
記憶が無くて、ゴメンね」
「記憶が無くても僕の優しい姉様に変わりはないです。
今からは皆様との楽しく過ごす日々を記憶に残していきましょう」
こんなに可愛い弟の事を忘れるなんて。
周りを見た。
もう記憶を消したくない、オールを見るとドキドキするのは好きになりかけてるから。
死にかけた記憶は無いのは幸いだけど、でもまた同じ事が起きたら?
どんどんと負のオーラに包まれて、悪い事ばかり考えてしまう。
「主、我もいる」
「俺様もいるから安心しろ」
フェンとグリも励ましてくれた。
「ありがとう」
一言の御礼を言うので精一杯だった。
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