【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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美味しいご飯が作れます!

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 はぁぁぁっ、この時を待っていたのよ。
 作れる。
 美味しい料理が作れるのよ!

「ユア様。
 楽しみですか?
 御顔を見たら分かります」
「顔に出てた?
 ゴメンね、直ぐ顔に出ちゃうんだよね」

 また百面相してたみたい。
 恥ずかしい!


「ユア様、ここが調理室となっております。
 こちらは料理長のブルーノ。
 そして右から料理人のトティとククルでございます」

 料理担当は犬の獣人さんなんだね、なんか納得。
 メイドさん達は狼の獣人さんで騎士様達はライオンの獣人さん。
 メイドならもっと可愛い獣人さんだと思ってたけど、みんな狼で動きがなんていうか素早くて、日本でいえば凄腕の忍者っぽい動き。
 でも皆さんいい人達で心が落ち着く。


「お初に御目にかかります、私は料理長のブルーノです。
 ユア様のお料理のお手伝いにと思い、料理人の総出で集まりました。
 何なりとお申し付けください」
「ユア様、私はトティと言います。
 何なりとお申し付けください!」
「私はククルです。
 宜しくお願い致します!」

 3人で作ってたんだね。
 でも私は一人でも大丈夫だけど、料理を覚えてもらって、美味しい料理を作れるようになれば万々歳だよね。

「うん、ヨロシクね」

 さすが王宮の調理室なので何でも揃ってる。
 朝食のパン!
 って、酵母が無きゃ作れないよ。
 酵母は今から用意しとくか、蓋つきの瓶ないかな?
 あった!

 林檎を八つ程に切って、瓶に詰め水を林檎が全て浸かるまで入れてから蓋を閉める。
 閉めたら、少し振って日の当たる場所に置いておく。
 小さい泡がシュワシュワ出てたら酵母の出来上がりだけど、4~5日は待たないとな。
 1日に1回は空気の入れ替えをして、発酵するまで待つしか無い!
 それまでは……ほかの料理で我慢するしかない。


 小麦粉、ミルク、バター、卵、砂糖を入れトロトロになるまで混ぜて置いておく。
 次はレタスに似た野菜とトマトもどきを切って盛り付ける。
 ドレッシングは……卵黄・酢・塩・油を混ぜて混ぜて混ぜまくる!
 で~き~た~!

 マヨネーズの完成!

「皆んな覚えてね」

 人差し指を立ててウインクしながら言った。

 次は時間ないしコンソメや出汁が無いからスープは出来ない。
 ミキサーも無い、仕方ないから昔の日本ならではのジュース。
 果実を薄い布で絞る、絞ったら砂糖を入れてかき混ぜる。
 ジュースの出来上がり~。

 ではでは最後の作業、フライパンを熱してバターを入れホットケーキの素となる物を流し入れる。
 火は弱火、プツプツっとなって来たのを見て、フライパンを上に振り、ホットケーキをひっくり返す「ヨッ!」ってな感じでね。

「………!!」
「………!!」
「………!!」

 反応やリアクションは……うん、初めて見るんだろうし、驚くのは当たり前だよね。
 出来たホットケーキを味見用に一口大に切り分け、メープルシロップは無いからハチミツを上からトロ~っとかけて完成!

「皆で食べてみて」

 調理室にいる皆がパクッて食べた瞬間、凄い顔になってる。

「こんな美味しい料理は初めてだ!
 さっきの手順で作れば同じ物が作れますか?」
「あの手際の良さ、凄いですよ!
 今の料理の作り方……覚えてるうちに書き留めておこう」
「ユア様。
 この料理、凄く美味しいです!
 口の中で柔らかくて甘い食べ物……この世界にはありませんわ!」

 ホットケーキは好評だわ。
 喜んでくれるのが一番嬉しい。
 さてと、人数分作らなきゃっ!
 テキパキと手際良く全員分のホットケーキとサラダにジュース、なんとか時間に間に合った。



 配膳はメイドさん達がしてくれると言われたので、食卓に着いた。

「皆さん、食べてみて下さい」

 メイドさんや料理人さん達には好評だったけど、王族のお口に合うかな?
 心配でドキドキしながら皆さんの返事を待った。

「………!!」
「………!!」
「………!!」
「ユア、凄いよ!
 こんな美味しい料理初めてだ!
 柔らかくて甘い、この野菜にかかってるソースは野菜に合い、この飲み物も美味しいよ!!」
「エヘヘっ、喜んでくれてありがとう。
 皆さんのお口に合って良かったです」
「本当に美味しいわ!
 初めて食べましたわ!」
「えぇ、甘くて美味しい!
 幸せな気分になりますわ!」
「お姉様、わたくしも同じ意見ですわ!
 今までの料理は……ユア、また作って下さいませ」
「素晴らしい腕前だ、うむ。
 この1週間で料理人達に、美味しい料理の作り方を伝授してはくれないだろうか?」

 料理は好評。
 良かった、これからも色んな料理を作れるようにしてみせる!

「はい、そのつもりです」
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