【完結】番である私の旦那様

桜もふ

文字の大きさ
上 下
6 / 96

私のお願いと神様 1

しおりを挟む
 私にとっては少しだけ嬉しいのが、魔法ありモフモフな従魔あり。
 そして漫画やアニメ、ゲームでお馴染みのチート!
 そう!  異世界召喚や転生者は凄いチートを持って異世界に行く。
 私の場合は、異世界転移?  になるのかな?
 まぁ詳しい話は神様に聞けば良いよね?


 さっきまで号泣してたのに、気持ちの切り替えハヤッ!  って顔で神様は私を見ていた。


 神様からの話によると、鼻血物の世界だった。
 異世界よ!
 そして、そして、衝撃の事実はこれで終わりではない。


「はぁはぁ」

 鼻息が荒くなる程の話はここから。


 獣人・冒険者・怖い魔獣・賢者・騎士。
 あぁ、夢にまで見た異世界。
 両手を上に上げてピースサイン。
 これだけじゃないんだよ。
 一番の本題はナント、獣人の運命の伴侶である番が地球にいた。
 それが『私』だったんだよ!


 転移する世界で一番最強と呼ばれているのが黒竜族。
 その黒竜族の番なのが私!
 黒竜族は稀有で寿命も長く数千年生きる種族で、その種族と結婚をすると黒竜族と同じ長い時間生きる事になる。
 当然、生まれた子も同じ時間生きる。


 黒竜族の番が見つかったと世界で御触れが出されたにも拘わらず、お見合いや屋敷にまで訪問して来る始末。
 黒竜族の番になれるのならと、王族も貴族も喜んで愛娘を嫁がしたがっている。
 なぜなら、黒竜族との間に生まれた子はお腹にいる時から世界最強だからだ。
 そして、女性が黒竜族に好意を寄せるのは超が付くくらいイケメンで強くて優しく、一人の愛する者一筋だから猛アタックされているらしい。
 会った事もないのに話を聞いていただけで、胸がモヤモヤする理由が分からないけど『黒竜族の番は私だよ!』って言いたくなるのは何故なんだろう?

 黒竜族の容姿は人間と変わらないが皮膚だけは固く出来ている。
 男性は皆イケメンで、女性は美女!
 黒竜族の人達は容姿で判断するのではなく、内面が綺麗な心の人物かを見るらしい。
 汚れた心の人であっても、優しさは変わらないが、汚れのない心の人に対しての扱いは、なんか微妙に違うみたい。
 それを聞いて、この世界ってどんだけ心が汚れてるんだろ? って思った。



 こっちの世界の食事ってどんなのなんだろう?
 美味しい物あるのかなあ?
 服とかはどんなんなんだろ?
 異世界は、エアコンとか便利な電化製品なんてないよね?
 私暑いの苦手なんだけど。
 神様に私の所だけ便利な電化製品置いてもらえるようにお願いしてみようかな?
 ちょっと聞いてみよ。

「神様、言い難いんだけど、私が住む所だけ地球で使ってた便利な電化製品置いて欲しいです。
 駄目かな?」

 恐る恐る聞くと。

「おぅ、良いぞ!」

 即答!
 今、即答だったよね。

「嬉しいっ!」
 微笑んで喜んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ

悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。 残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。 そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。 だがーー 月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。 やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。 それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。

112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。 エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。 庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──

【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。

扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋 伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。 それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。 途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。 その真意が、テレジアにはわからなくて……。 *hotランキング 最高68位ありがとうございます♡ ▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。 「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。 異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。 初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました

Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。 そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。 それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。 必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが… 正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。

絶望?いえいえ、余裕です! 10年にも及ぶ婚約を解消されても化物令嬢はモフモフに夢中ですので

ハートリオ
恋愛
伯爵令嬢ステラは6才の時に隣国の公爵令息ディングに見初められて婚約し、10才から婚約者ディングの公爵邸の別邸で暮らしていた。 しかし、ステラを呼び寄せてすぐにディングは婚約を後悔し、ステラを放置する事となる。 異様な姿で異臭を放つ『化物令嬢』となったステラを嫌った為だ。 異国の公爵邸の別邸で一人放置される事となった10才の少女ステラだが。 公爵邸別邸は森の中にあり、その森には白いモフモフがいたので。 『ツン』だけど優しい白クマさんがいたので耐えられた。 更にある事件をきっかけに自分を取り戻した後は、ディングの執事カロンと共に公爵家の仕事をこなすなどして暮らして来た。 だがステラが16才、王立高等学校卒業一ヶ月前にとうとう婚約解消され、ステラは公爵邸を出て行く。 ステラを厄介払い出来たはずの公爵令息ディングはなぜかモヤモヤする。 モヤモヤの理由が分からないまま、ステラが出て行った後の公爵邸では次々と不具合が起こり始めて―― 奇跡的に出会い、優しい時を過ごして愛を育んだ一人と一頭(?)の愛の物語です。 異世界、魔法のある世界です。 色々ゆるゆるです。

処理中です...