【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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私のお願いと神様 1

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 私にとっては少しだけ嬉しいのが、魔法ありモフモフな従魔あり。
 そして漫画やアニメ、ゲームでお馴染みのチート!
 そう!  異世界召喚や転生者は凄いチートを持って異世界に行く。
 私の場合は、異世界転移?  になるのかな?
 まぁ詳しい話は神様に聞けば良いよね?


 さっきまで号泣してたのに、気持ちの切り替えハヤッ!  って顔で神様は私を見ていた。


 神様からの話によると、鼻血物の世界だった。
 異世界よ!
 そして、そして、衝撃の事実はこれで終わりではない。


「はぁはぁ」

 鼻息が荒くなる程の話はここから。


 獣人・冒険者・怖い魔獣・賢者・騎士。
 あぁ、夢にまで見た異世界。
 両手を上に上げてピースサイン。
 これだけじゃないんだよ。
 一番の本題はナント、獣人の運命の伴侶である番が地球にいた。
 それが『私』だったんだよ!


 転移する世界で一番最強と呼ばれているのが黒竜族。
 その黒竜族の番なのが私!
 黒竜族は稀有で寿命も長く数千年生きる種族で、その種族と結婚をすると黒竜族と同じ長い時間生きる事になる。
 当然、生まれた子も同じ時間生きる。


 黒竜族の番が見つかったと世界で御触れが出されたにも拘わらず、お見合いや屋敷にまで訪問して来る始末。
 黒竜族の番になれるのならと、王族も貴族も喜んで愛娘を嫁がしたがっている。
 なぜなら、黒竜族との間に生まれた子はお腹にいる時から世界最強だからだ。
 そして、女性が黒竜族に好意を寄せるのは超が付くくらいイケメンで強くて優しく、一人の愛する者一筋だから猛アタックされているらしい。
 会った事もないのに話を聞いていただけで、胸がモヤモヤする理由が分からないけど『黒竜族の番は私だよ!』って言いたくなるのは何故なんだろう?

 黒竜族の容姿は人間と変わらないが皮膚だけは固く出来ている。
 男性は皆イケメンで、女性は美女!
 黒竜族の人達は容姿で判断するのではなく、内面が綺麗な心の人物かを見るらしい。
 汚れた心の人であっても、優しさは変わらないが、汚れのない心の人に対しての扱いは、なんか微妙に違うみたい。
 それを聞いて、この世界ってどんだけ心が汚れてるんだろ? って思った。



 こっちの世界の食事ってどんなのなんだろう?
 美味しい物あるのかなあ?
 服とかはどんなんなんだろ?
 異世界は、エアコンとか便利な電化製品なんてないよね?
 私暑いの苦手なんだけど。
 神様に私の所だけ便利な電化製品置いてもらえるようにお願いしてみようかな?
 ちょっと聞いてみよ。

「神様、言い難いんだけど、私が住む所だけ地球で使ってた便利な電化製品置いて欲しいです。
 駄目かな?」

 恐る恐る聞くと。

「おぅ、良いぞ!」

 即答!
 今、即答だったよね。

「嬉しいっ!」
 微笑んで喜んだ。
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