5 / 7
お着替え中
しおりを挟む
何だかわからないまま頷いていた。
大人の言うことに従うことが一番だと私は知っているから
結局、家族にもなったしここは記念にお寿司でも頼んじゃいますかと旦那は言って真紀さんは、さすが私が惚れた男!みたいなちょっと理解不能なことを言っていたけど、斎藤家にきて初めてのお寿司は少し魅力的に感じる
そういえば、何だか服が濁っている気がする。白のワンピースは所々砂で汚れてたり黒い線がピットついていたり
あぁ、落とすの大変だなぁ
何て思いながら、着替えようと席を立つ
「蜜ちゃん!!勿論みんなで食べるよね!」
あなたは一体、何才ですか?と聞きたくなるようなキラキラした目で訴えてくる。
「「家族だよね」」
私は基本的に押しに弱い
それに今まで避けてたのは腐れ息子がいたからだ。腐れ息子がぶつくさ言わないんだったら私は最初からみんなとご飯を食べてる
そう、すべては腐れ息子のせいなのです
そんなことを2.3秒現実逃避そして
あぁ、これからはみんなとこの席でご飯を食べるんだ。
が私の率直な感想
何年か前のあの風景を思い出す。
まだ箸が上手く握れない私はよく母から食べさせてもらっていた。
母も無自覚なので、気が付いて私の箸を見たら先端が綺麗だった
私は自分の箸があるのに母の箸で食べていたのだ。
父はニコニコときっとわざと教えなかったんだろう。父は母の天然なところが大好きだから、
あの空間にまた戻れるだろうか?
いや、無理だなぁ、この人たちは
父と母じゃない。あの日にはもう二度と戻れないけど、今は今のことだけを考えていこう。
母と父が生きていたら、私はどうなっていたんだろうな…
そんな、ありえない未来を創造して
初めて私は泣きたくなった。
真紀さんには「勿論」と答えてさっさと着替えに部屋までいく
扉を開けるとふとおかしなことに気がつく
血がないのだ
あの腐れ息子の
あの鉄臭いあの感じがない。
窓は締め切っているので臭いがこもるはずなのに、あの腐れ息子が自分で片付けたのか? だとしたらキモいなぁ
何て思いながら一二歩前に進むそこには綺麗な綺麗な白い絨毯がある
そう綺麗な白なのだ
私の部屋の床は白い絨毯が敷かれていて、腐れ息子が血を流した時に絶対に着いたはずなのに。血は一滴も見当たらない。白なのに血が見えない。
あの鮮やかなほどに赤い赤い血が
白い絨毯にまかれず
白い絨毯はただ、白さを守り続けていた。
…後で考えよう。遅れたらお寿司がなくなっちゃう…カッパ…
素早くクローゼットを開けて部屋着を用意する。しゅっポンポンと脱いでそいで着替える。
久しぶりのお寿司だなぁ~何て思って、何となく本当に何となく窓を見つめた。窓には腐れ息子が写っていた。
「!!!」
「やっと気づいたのかよ」
ドンクセー、何て言って私の勉強机に入れてある椅子に勝手に座った。
正しい座り方じゃない、正面の椅子に対してわざと体を反対にして腐れ息子は跨いで座った、もたれる部分に顎を乗せ私を見つめてくる
腐れ息子はもっとピリピリしてて私に対してはいつも 「オラ」だの「ぁアン?」だの変な語尾をよくつけるのに
何だこの腐れ息子?
何だがいつもの腐れ息子が何なんだ
と言いたいぐらい、目の前のこいつはただただ静かにこちらを見ていた。
こいつは誰だ?
そして…
私はまだTシャツを着ていない。
私は今ブラだけの状態だ
腐れ息子の目は、バッチリとまだ成長途中で谷間が出来ていない私の胸へと注がれている。
腐れ息子はどうやら殺されたいようだ
大人の言うことに従うことが一番だと私は知っているから
結局、家族にもなったしここは記念にお寿司でも頼んじゃいますかと旦那は言って真紀さんは、さすが私が惚れた男!みたいなちょっと理解不能なことを言っていたけど、斎藤家にきて初めてのお寿司は少し魅力的に感じる
そういえば、何だか服が濁っている気がする。白のワンピースは所々砂で汚れてたり黒い線がピットついていたり
あぁ、落とすの大変だなぁ
何て思いながら、着替えようと席を立つ
「蜜ちゃん!!勿論みんなで食べるよね!」
あなたは一体、何才ですか?と聞きたくなるようなキラキラした目で訴えてくる。
「「家族だよね」」
私は基本的に押しに弱い
それに今まで避けてたのは腐れ息子がいたからだ。腐れ息子がぶつくさ言わないんだったら私は最初からみんなとご飯を食べてる
そう、すべては腐れ息子のせいなのです
そんなことを2.3秒現実逃避そして
あぁ、これからはみんなとこの席でご飯を食べるんだ。
が私の率直な感想
何年か前のあの風景を思い出す。
まだ箸が上手く握れない私はよく母から食べさせてもらっていた。
母も無自覚なので、気が付いて私の箸を見たら先端が綺麗だった
私は自分の箸があるのに母の箸で食べていたのだ。
父はニコニコときっとわざと教えなかったんだろう。父は母の天然なところが大好きだから、
あの空間にまた戻れるだろうか?
いや、無理だなぁ、この人たちは
父と母じゃない。あの日にはもう二度と戻れないけど、今は今のことだけを考えていこう。
母と父が生きていたら、私はどうなっていたんだろうな…
そんな、ありえない未来を創造して
初めて私は泣きたくなった。
真紀さんには「勿論」と答えてさっさと着替えに部屋までいく
扉を開けるとふとおかしなことに気がつく
血がないのだ
あの腐れ息子の
あの鉄臭いあの感じがない。
窓は締め切っているので臭いがこもるはずなのに、あの腐れ息子が自分で片付けたのか? だとしたらキモいなぁ
何て思いながら一二歩前に進むそこには綺麗な綺麗な白い絨毯がある
そう綺麗な白なのだ
私の部屋の床は白い絨毯が敷かれていて、腐れ息子が血を流した時に絶対に着いたはずなのに。血は一滴も見当たらない。白なのに血が見えない。
あの鮮やかなほどに赤い赤い血が
白い絨毯にまかれず
白い絨毯はただ、白さを守り続けていた。
…後で考えよう。遅れたらお寿司がなくなっちゃう…カッパ…
素早くクローゼットを開けて部屋着を用意する。しゅっポンポンと脱いでそいで着替える。
久しぶりのお寿司だなぁ~何て思って、何となく本当に何となく窓を見つめた。窓には腐れ息子が写っていた。
「!!!」
「やっと気づいたのかよ」
ドンクセー、何て言って私の勉強机に入れてある椅子に勝手に座った。
正しい座り方じゃない、正面の椅子に対してわざと体を反対にして腐れ息子は跨いで座った、もたれる部分に顎を乗せ私を見つめてくる
腐れ息子はもっとピリピリしてて私に対してはいつも 「オラ」だの「ぁアン?」だの変な語尾をよくつけるのに
何だこの腐れ息子?
何だがいつもの腐れ息子が何なんだ
と言いたいぐらい、目の前のこいつはただただ静かにこちらを見ていた。
こいつは誰だ?
そして…
私はまだTシャツを着ていない。
私は今ブラだけの状態だ
腐れ息子の目は、バッチリとまだ成長途中で谷間が出来ていない私の胸へと注がれている。
腐れ息子はどうやら殺されたいようだ
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる