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「大丈夫ですか!」
敦が声をかけると、由香里は敦に背を向けるような形で寝ており、もがき苦しんでいるというような感じがしなかった。
だが、敦はそのまま由香里から目を離せなくなった。
何故なら、由香里は一糸纏わぬ姿で、布団も掛けずにいたからだ。
由香里はここでようやく敦の方を振り返り、我に返った。
「あ、敦さん…」
「す、すいません
なんか苦しそうな声が聞こえたので…」
年齢の割にウブな敦はようやくその状況を理解し、顔を真っ赤にして俯いた。
「ごめんなさい…お恥ずかしいところを見られてしまいましたね。」
由香里は布団で体を隠しながら、敦と同じように顔を赤くしながら言った。
そのとき、敦はハッとして由香里の顔を見つめた。
由香里は智と同い年の三十九歳で、敦の一個上であった。
少し明るめの髪は、美容院のない田舎暮らしで、根元の黒髪の部分の割合が増えていた。
それでも毎日きっちり化粧をし、ハッキリした目鼻立ちで、いわゆる美人の部類に入っていた。
今、敦が見ているのはすっぴんの由香里だが、素顔でも十分に美しいと言えた。
体のラインも最近少し肉付きが良くなった智よりもよっぽど維持できている。
敦はすぐにその場を退散しようとしたが、由香里の姿に目が離せず、固まってしまった。
それと同時に下半身にハリを覚え、自分がボッキしている事に気付いた。
これはマズイ…スウェットの上からでも丸わかりだ…
敦は慌てて体勢を反転させ、そのまま部屋を出ていった。
いや、出て行けなかった。
何故なら、起き上がった由香里が敦の腕を握っていたからだ。
敦は持たれた自分の腕に視線を落とし、恐る恐る由香里の方を見た。
すると、由香里は自分の顔を見つめており、その瞳は潤んでいた。
敦は発作的に由香里を抱きしめ、そしてキスをした。
由香里に誘われたとはいえ、いきなりのキスに、果たして彼女は応えるのか?
そんな不安は一瞬のうちに吹き飛んだ。
由香里の方から舌を入れてきて、荒い呼吸で敦の舌を吸うようにして絡め合わせてきた。
このキスは、敦のエンジンをかけるのにかなり有効で、敦はキスをしながら、自分も服を脱ぎ、互いに裸になると、そのまま布団に由香里を押し倒した。
由香里は上にいる敦を見つめ
「来て…」
と、小さな声で言った。
敦は由香里の首筋にしゃぶりつくようなキスをして舌を這わせた。
敦が声をかけると、由香里は敦に背を向けるような形で寝ており、もがき苦しんでいるというような感じがしなかった。
だが、敦はそのまま由香里から目を離せなくなった。
何故なら、由香里は一糸纏わぬ姿で、布団も掛けずにいたからだ。
由香里はここでようやく敦の方を振り返り、我に返った。
「あ、敦さん…」
「す、すいません
なんか苦しそうな声が聞こえたので…」
年齢の割にウブな敦はようやくその状況を理解し、顔を真っ赤にして俯いた。
「ごめんなさい…お恥ずかしいところを見られてしまいましたね。」
由香里は布団で体を隠しながら、敦と同じように顔を赤くしながら言った。
そのとき、敦はハッとして由香里の顔を見つめた。
由香里は智と同い年の三十九歳で、敦の一個上であった。
少し明るめの髪は、美容院のない田舎暮らしで、根元の黒髪の部分の割合が増えていた。
それでも毎日きっちり化粧をし、ハッキリした目鼻立ちで、いわゆる美人の部類に入っていた。
今、敦が見ているのはすっぴんの由香里だが、素顔でも十分に美しいと言えた。
体のラインも最近少し肉付きが良くなった智よりもよっぽど維持できている。
敦はすぐにその場を退散しようとしたが、由香里の姿に目が離せず、固まってしまった。
それと同時に下半身にハリを覚え、自分がボッキしている事に気付いた。
これはマズイ…スウェットの上からでも丸わかりだ…
敦は慌てて体勢を反転させ、そのまま部屋を出ていった。
いや、出て行けなかった。
何故なら、起き上がった由香里が敦の腕を握っていたからだ。
敦は持たれた自分の腕に視線を落とし、恐る恐る由香里の方を見た。
すると、由香里は自分の顔を見つめており、その瞳は潤んでいた。
敦は発作的に由香里を抱きしめ、そしてキスをした。
由香里に誘われたとはいえ、いきなりのキスに、果たして彼女は応えるのか?
そんな不安は一瞬のうちに吹き飛んだ。
由香里の方から舌を入れてきて、荒い呼吸で敦の舌を吸うようにして絡め合わせてきた。
このキスは、敦のエンジンをかけるのにかなり有効で、敦はキスをしながら、自分も服を脱ぎ、互いに裸になると、そのまま布団に由香里を押し倒した。
由香里は上にいる敦を見つめ
「来て…」
と、小さな声で言った。
敦は由香里の首筋にしゃぶりつくようなキスをして舌を這わせた。
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