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二章 接吻
11 まだ足りない
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※お風呂エッチ、3P(回想)、言葉責め(軽い)
ゆらゆらと。揺れているのは、水面か、自分か。
「あっ、あっ、あんっ、んぁっ」
ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぴしゃん……。
浴場に響く水音は軽やかだが、打ちつける律動は重く、深い。
ずんずんと、支配的な重量感で身体を占領する。
ぐぶ、ぐぶ、ぐりゅっ、ぐりゅっ──
「ああああっ」
湯のなかは不安定で、娘の身体は頼りなく浮いて、腰を掴む義父の両手以外に拠り所がない。
彼はどうしてそんなにもどっしりとしていられるのか。
思うさま彼女を抉りあげ、捏ねては掻きまわして、また穿つ。
引きずり出した快感に溺れさせ、深く沈めて、息の根を止めるまで。
「あぁ、あぁ、あぁっ、あんっ」
もう何度こうして湯の中で抱かれただろう。
事を終えて浴室に運ばれ、ぐずぐずになった身体を湯で清めてくれる間、義父の手はやさしい。
それだけで終わることも、なくはない。
だが、それで済まない夜の方が多かった。
こびりついた汁を落とし、掻き出したものを流し、白い柔肌がなめらかになるにつれて、指々の動きが粘度を増していく。
ふわりと優しく覆っていた掌は、ねっとりと吸いつくように肌を舐め、そっと触れていた指先は、弱い性感帯を抉り出すように蠢きはじめる。
娘が甘い吐息を漏らしたら、それが淫戯の再開の合図だ。
「あ、んっ……」
長い指々が、蕩けた蜜道を荒々しく蹂躙する。
別の指が、ふくらみきった花芽の根をじわじわとすり潰す。
昇りつめないギリギリで泳がされ、じれったさに身をよじる。
「んっ、んんっ」
あの二度目の夜に、夫と二人がかりで抓(つね)られて、全身に濃く淡く散らされた無数の鬱血痕は、とうに消えて、ない。
いま白い肌に朱く散っているいくつものそれは、今日あらたに刻まれたものだ。
揺れる胸の房が、果実のように丸々と湯に浮かび、義父の目の前に差し出された。
まるで捧げるように突き出した胸の蕾に、キリリと爪が立てられる。
「はぁっ」
その瞬間、中を貪る指も、ぐつっと音を立てて急所に襲いかかっていた。
強すぎる快感に頭が真っ白になる。
「───ッ!!」
声にならない悲鳴が喉を裂いて、湯の中でもそれとわかるほどに、蜜があふれる。
「ひ、あ!」
容赦ない呵責は止まらない。むしろ烈しくなっていった。
浮力に揺られる身体は、完全に義父の手中にあった。したいようにし、啼かせたいだけ啼かせ、追い詰めたいだけ追い詰めて。中からも、外からも。もはや肌に戯れる湯のしぶきさえもが、こぞって快感を煽り、責めたてる。いつどのように絶頂させるかも、させないかも、すべて彼の気のむくままだった。
かりっ、かりりりっ、ぐちゅ、ぬぶっ、ごりゅ──
「あっ、っ、~~~~~ッ!」
限界を超えすぎて、もはや哀訴もできない。
夜を重ねるなかで、思い知った。
もう無理、止めて、これ以上は壊れる、と悲鳴をあげていられる間は、まだ生ぬるいものなのだと。
それを超えて、本当に「壊れる」とは、どういうことなのかも。
「~~~~~っ!!」
そしてこんな夜は、とくに酷く壊される。
こんな夜──義父と夫に二人して抱かれ、入り乱れてかわるがわるに交わった、こんな爛れた夜には。
*
今夜は久しぶりに縛られた。
目隠しもされた。
そうしておいて二人がかりで彼女を愛で、どちらの手かを当てさせるのだ。
「これは?」
「では、これは?」
「今度は?」
手と声が、必ずしも合致するわけでは無論ない。
胸を揉んでは訊ね、その先を捏ねては言わせ、脇腹をくすぐっては問う。
外れると、つねられた。
「あッ」
当たれば、たっぷり愛でられる。
「ああん」
だがどちらにしても同じことだった。なぜなら、もう一人に逆のことをされるから。
外れると、つねられている間に、呼ばれた男がどこかを愛でる。
当たると、愛でられ舐められる横で、疎外された男がどこかをつねる。
何をどうしたって、快感と痛みが同時に彼女に襲いかかるのだ。
視覚を奪われ過敏になった、感じやすすぎる身体に。
この夜、男たちの罪な遊戯は、いつも以上に終わりなく続き、娘をがたがたにした。
意外にもそれぞれ一度ずつで終わったのは、その一度がどちらも果てなく長く深かったためだが、事後に連れ込まれた当主の浴室で、再度こうして苛まれているのだった。
*
「お前、今日はわざと間違えていたな」
湯上がりに水を呑ませて休ませ、多少は正気づいたところで、義父が言った。
低い声に凄いほどの艶魅がにじんでいる。
娘は答えない。
ただゆっくりと、とろんとした眸で義父を見上げた。
「虐めてほしかったのか?」
細い顎をくすぐると、大きな瞳がうっとりと細められる。
「酷く嬲られたくて、わざと間違えていたのか?」
その言葉も、どこまで理解できているのか、いないのか。
夢見心地に濡れた面持ちのまま、わからない、と言いたげに首を傾げた。
「わからないはずがないだろう」
そうでもなければ、と、背筋を一気に撫でおろす。
「は、あんっ」
「あそこまで間違うまい」
たどりついた丸い臀部をぐいとつかみ、くるぶしまで。
まさぐり降りる手に、白い肢体がうねって応えた。
「ああぁ」
「あれがこんなふうにお前を悦ばせたことがあるか?」
片足首を高く持ち上げると、開かせたそこは、ぬらぬらと光っていた。
清めたばかりだというのに、あきらかに湯水ではないもので濡れそぼっている。
暴かれて一層、とろり、とろりと、泣きぬれる。
「あ、ぁっ……」
今夜の彼女は、この手はどちらかと問うたびに、ことごとく逆をいった。
あまりにも、ことごとく。
あえてだというならば。
「まだ、壊し足りぬか?」
くるぶしに、かりりと歯を立てると、思いがけず明晰な声が返ってきた。
「だって、本当に、わからなかったんだもの」
「ほう?」
足の裏をくすぐり、親指を舐って、身悶えさせる。
「っ……! さ、最近、本当にわからなくて」
「区別がつかないと?」
足の甲の薄い皮膚をぴちんと抓(つね)る。
全身が鋭く震えて、またとろりと、女の涙があふれた。
「んあぅっ」
のけぞった咽喉の、なんと無防備に細いこと。
弾けんばかりにふくらみきった陰核に爪を当てる。
「さて、どうしてやろう?」
「あ、あ、ああ」
「奴もこんなふうにしてくれるのか?」
「ああああっ」
壊れ物に触れるように、柔く優しく。
かり── かり、かり─── かり──
羽根でなでるほどの軽さで、不規則に。
かりりっ──
「ひ、あっ、それ、だめっ」
「そうか。お前が教えているのか。なるほど?」
かり───、かり─、かり──
「ああっ、あっあっあああっ」
「私で覚えたことを」
「ああああっ、あっ、あっ、ん…ぁっ」
「お前が、あれに」
「あ────ッ…!」
延々と翻弄されつづけた夜の果てである。
幾度となく限界を破られ、もう後はただ労られるべきであるものを。
ぐちゅりと擦りつぶす容赦ない淫戯に、とうとう声も失って墜落した。
ゆらゆらと。揺れているのは、水面か、自分か。
「あっ、あっ、あんっ、んぁっ」
ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぴしゃん……。
浴場に響く水音は軽やかだが、打ちつける律動は重く、深い。
ずんずんと、支配的な重量感で身体を占領する。
ぐぶ、ぐぶ、ぐりゅっ、ぐりゅっ──
「ああああっ」
湯のなかは不安定で、娘の身体は頼りなく浮いて、腰を掴む義父の両手以外に拠り所がない。
彼はどうしてそんなにもどっしりとしていられるのか。
思うさま彼女を抉りあげ、捏ねては掻きまわして、また穿つ。
引きずり出した快感に溺れさせ、深く沈めて、息の根を止めるまで。
「あぁ、あぁ、あぁっ、あんっ」
もう何度こうして湯の中で抱かれただろう。
事を終えて浴室に運ばれ、ぐずぐずになった身体を湯で清めてくれる間、義父の手はやさしい。
それだけで終わることも、なくはない。
だが、それで済まない夜の方が多かった。
こびりついた汁を落とし、掻き出したものを流し、白い柔肌がなめらかになるにつれて、指々の動きが粘度を増していく。
ふわりと優しく覆っていた掌は、ねっとりと吸いつくように肌を舐め、そっと触れていた指先は、弱い性感帯を抉り出すように蠢きはじめる。
娘が甘い吐息を漏らしたら、それが淫戯の再開の合図だ。
「あ、んっ……」
長い指々が、蕩けた蜜道を荒々しく蹂躙する。
別の指が、ふくらみきった花芽の根をじわじわとすり潰す。
昇りつめないギリギリで泳がされ、じれったさに身をよじる。
「んっ、んんっ」
あの二度目の夜に、夫と二人がかりで抓(つね)られて、全身に濃く淡く散らされた無数の鬱血痕は、とうに消えて、ない。
いま白い肌に朱く散っているいくつものそれは、今日あらたに刻まれたものだ。
揺れる胸の房が、果実のように丸々と湯に浮かび、義父の目の前に差し出された。
まるで捧げるように突き出した胸の蕾に、キリリと爪が立てられる。
「はぁっ」
その瞬間、中を貪る指も、ぐつっと音を立てて急所に襲いかかっていた。
強すぎる快感に頭が真っ白になる。
「───ッ!!」
声にならない悲鳴が喉を裂いて、湯の中でもそれとわかるほどに、蜜があふれる。
「ひ、あ!」
容赦ない呵責は止まらない。むしろ烈しくなっていった。
浮力に揺られる身体は、完全に義父の手中にあった。したいようにし、啼かせたいだけ啼かせ、追い詰めたいだけ追い詰めて。中からも、外からも。もはや肌に戯れる湯のしぶきさえもが、こぞって快感を煽り、責めたてる。いつどのように絶頂させるかも、させないかも、すべて彼の気のむくままだった。
かりっ、かりりりっ、ぐちゅ、ぬぶっ、ごりゅ──
「あっ、っ、~~~~~ッ!」
限界を超えすぎて、もはや哀訴もできない。
夜を重ねるなかで、思い知った。
もう無理、止めて、これ以上は壊れる、と悲鳴をあげていられる間は、まだ生ぬるいものなのだと。
それを超えて、本当に「壊れる」とは、どういうことなのかも。
「~~~~~っ!!」
そしてこんな夜は、とくに酷く壊される。
こんな夜──義父と夫に二人して抱かれ、入り乱れてかわるがわるに交わった、こんな爛れた夜には。
*
今夜は久しぶりに縛られた。
目隠しもされた。
そうしておいて二人がかりで彼女を愛で、どちらの手かを当てさせるのだ。
「これは?」
「では、これは?」
「今度は?」
手と声が、必ずしも合致するわけでは無論ない。
胸を揉んでは訊ね、その先を捏ねては言わせ、脇腹をくすぐっては問う。
外れると、つねられた。
「あッ」
当たれば、たっぷり愛でられる。
「ああん」
だがどちらにしても同じことだった。なぜなら、もう一人に逆のことをされるから。
外れると、つねられている間に、呼ばれた男がどこかを愛でる。
当たると、愛でられ舐められる横で、疎外された男がどこかをつねる。
何をどうしたって、快感と痛みが同時に彼女に襲いかかるのだ。
視覚を奪われ過敏になった、感じやすすぎる身体に。
この夜、男たちの罪な遊戯は、いつも以上に終わりなく続き、娘をがたがたにした。
意外にもそれぞれ一度ずつで終わったのは、その一度がどちらも果てなく長く深かったためだが、事後に連れ込まれた当主の浴室で、再度こうして苛まれているのだった。
*
「お前、今日はわざと間違えていたな」
湯上がりに水を呑ませて休ませ、多少は正気づいたところで、義父が言った。
低い声に凄いほどの艶魅がにじんでいる。
娘は答えない。
ただゆっくりと、とろんとした眸で義父を見上げた。
「虐めてほしかったのか?」
細い顎をくすぐると、大きな瞳がうっとりと細められる。
「酷く嬲られたくて、わざと間違えていたのか?」
その言葉も、どこまで理解できているのか、いないのか。
夢見心地に濡れた面持ちのまま、わからない、と言いたげに首を傾げた。
「わからないはずがないだろう」
そうでもなければ、と、背筋を一気に撫でおろす。
「は、あんっ」
「あそこまで間違うまい」
たどりついた丸い臀部をぐいとつかみ、くるぶしまで。
まさぐり降りる手に、白い肢体がうねって応えた。
「ああぁ」
「あれがこんなふうにお前を悦ばせたことがあるか?」
片足首を高く持ち上げると、開かせたそこは、ぬらぬらと光っていた。
清めたばかりだというのに、あきらかに湯水ではないもので濡れそぼっている。
暴かれて一層、とろり、とろりと、泣きぬれる。
「あ、ぁっ……」
今夜の彼女は、この手はどちらかと問うたびに、ことごとく逆をいった。
あまりにも、ことごとく。
あえてだというならば。
「まだ、壊し足りぬか?」
くるぶしに、かりりと歯を立てると、思いがけず明晰な声が返ってきた。
「だって、本当に、わからなかったんだもの」
「ほう?」
足の裏をくすぐり、親指を舐って、身悶えさせる。
「っ……! さ、最近、本当にわからなくて」
「区別がつかないと?」
足の甲の薄い皮膚をぴちんと抓(つね)る。
全身が鋭く震えて、またとろりと、女の涙があふれた。
「んあぅっ」
のけぞった咽喉の、なんと無防備に細いこと。
弾けんばかりにふくらみきった陰核に爪を当てる。
「さて、どうしてやろう?」
「あ、あ、ああ」
「奴もこんなふうにしてくれるのか?」
「ああああっ」
壊れ物に触れるように、柔く優しく。
かり── かり、かり─── かり──
羽根でなでるほどの軽さで、不規則に。
かりりっ──
「ひ、あっ、それ、だめっ」
「そうか。お前が教えているのか。なるほど?」
かり───、かり─、かり──
「ああっ、あっあっあああっ」
「私で覚えたことを」
「ああああっ、あっ、あっ、ん…ぁっ」
「お前が、あれに」
「あ────ッ…!」
延々と翻弄されつづけた夜の果てである。
幾度となく限界を破られ、もう後はただ労られるべきであるものを。
ぐちゅりと擦りつぶす容赦ない淫戯に、とうとう声も失って墜落した。
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