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第2章 聖女。灼熱の王国を駆け巡るのです!
17. 変装劇
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17. 変装劇
何とかソルファス王国騎士団から逃げ出し、廃墟になってしまっていたラストンという街にたどり着いた私たち。
幸いにもこの街は無人のようです。誰かに見つかる前に急いで行動する必要があるのです。私達はそのまま街の奥にある建物に入っていく。建物の中に入るとそこは広い空間があり、中にはたくさんの棚や箱が置かれている。
ロゼッタ様はすぐに顔を上げてみんなに声をかける。そしてこれからの行動について話し始める。
「まずは服を調達するのじゃ。この格好ではすぐに見つかる」
「そうだね。この街がいつ廃墟になったかだけど、着れる服を探そう!」
「ローブ!ローブ探すのです!私は聖女なのです。聖女はローブなのです!」
ミルディは近くに置いてある木箱を開け始める。そして数分後…… ミルディが持ってきたのは黒いフード付きのマントと白いワンピース。私はそれを着るととても動きやすかったのでこれで正解なのです!
「良かったアリーゼとロゼッタ様に合う服が残ってて」
「どういう意味なのです?ロゼッタ様は分かるのですけど?」
「アリーゼは……その……前が閉まらないじゃん。大きいから。ロゼッタ様は子供みたいに小さいしさ?」
「人を子供扱いするでないミルディ!」
ミルディはヒョイっとロゼッタ様の杖を軽くかわす。なぜ私がいつも叩かれているあの杖を、ああも軽々とよけれるのですか?それと私の豊満なお胸の事なのですね。でも服が合わないほど大きいとは思ってないのですけど…
まぁとりあえずこれで一安心。そのあとは食料の確保をし、ここで一晩過ごすことにしたのです。そうなのです!野営なのです!本を読んで憧れていたのです!
一応、廃墟の中なので完全な野営と呼んでいいものかは分かりませんがとても楽しみなのです!そして夕食をみんなで作るのです!簡単なスープでしたけどとても美味しかったのです!そして食べて休んでいるところにロゼッタ様が話しかけてくる。
「ああ……アリーゼは見張りを頼むのじゃ。ワシかお主しか出来んじゃろ?」
「えぇー!?」
「ええじゃない。ほれ、行くのじゃ。時間が来たら交代する」
「はいなのです……」
結局私は1人で見張りをする羽目になってしまったのです。ちょっとだけ寂しいのです。それにみんな勘違いしてるのです。私は聖女なのです!戦闘職じゃないのですよ!……合ってますよね?
次の日の朝になりました。 ちなみに今いる場所は街の中央広場。ここに来るまでに廃墟の街を探索しましたが特に何も見つからなかったのです。
「さて、あとはどうやって王都に潜入するかじゃな」
ソルファス王国の王都に入るには検問所を通る必要がある。しかし今の私達の姿は服だけは違うのですが身分証はそのままなのです。つまりこのまま王都に入れば間違いなく捕まるのです。
何か方法はないのか考えているとフィオナが手を上げる。
「何かに潜り込めないのかな?例えば荷物とか。よく本の物語に書いてあるよね?」
確かに物語の中には商人の馬車などに忍び込んで目的地までたどり着くという話があるのです。私もそれに賛成したのですがロゼッタ様は首を横に振る。どうやら現実的ではないらしいのです。それなら他に方法はないかと考えていると、ミルディが口を開く。
「あのさロゼッタ様の魔法とかで変装する魔法とかないの?」
「ワシは使えん。あるならそうしておる」
私たちは騎士団から何とか逃げることはできたのです。しかし次は王都への潜入方法を模索することになるのでした。こんなに困難が続くなんてまるで物語のようです!と皆には内緒なのですが、こんな状況でも楽しんでしまう自分がいたのです。
何とかソルファス王国騎士団から逃げ出し、廃墟になってしまっていたラストンという街にたどり着いた私たち。
幸いにもこの街は無人のようです。誰かに見つかる前に急いで行動する必要があるのです。私達はそのまま街の奥にある建物に入っていく。建物の中に入るとそこは広い空間があり、中にはたくさんの棚や箱が置かれている。
ロゼッタ様はすぐに顔を上げてみんなに声をかける。そしてこれからの行動について話し始める。
「まずは服を調達するのじゃ。この格好ではすぐに見つかる」
「そうだね。この街がいつ廃墟になったかだけど、着れる服を探そう!」
「ローブ!ローブ探すのです!私は聖女なのです。聖女はローブなのです!」
ミルディは近くに置いてある木箱を開け始める。そして数分後…… ミルディが持ってきたのは黒いフード付きのマントと白いワンピース。私はそれを着るととても動きやすかったのでこれで正解なのです!
「良かったアリーゼとロゼッタ様に合う服が残ってて」
「どういう意味なのです?ロゼッタ様は分かるのですけど?」
「アリーゼは……その……前が閉まらないじゃん。大きいから。ロゼッタ様は子供みたいに小さいしさ?」
「人を子供扱いするでないミルディ!」
ミルディはヒョイっとロゼッタ様の杖を軽くかわす。なぜ私がいつも叩かれているあの杖を、ああも軽々とよけれるのですか?それと私の豊満なお胸の事なのですね。でも服が合わないほど大きいとは思ってないのですけど…
まぁとりあえずこれで一安心。そのあとは食料の確保をし、ここで一晩過ごすことにしたのです。そうなのです!野営なのです!本を読んで憧れていたのです!
一応、廃墟の中なので完全な野営と呼んでいいものかは分かりませんがとても楽しみなのです!そして夕食をみんなで作るのです!簡単なスープでしたけどとても美味しかったのです!そして食べて休んでいるところにロゼッタ様が話しかけてくる。
「ああ……アリーゼは見張りを頼むのじゃ。ワシかお主しか出来んじゃろ?」
「えぇー!?」
「ええじゃない。ほれ、行くのじゃ。時間が来たら交代する」
「はいなのです……」
結局私は1人で見張りをする羽目になってしまったのです。ちょっとだけ寂しいのです。それにみんな勘違いしてるのです。私は聖女なのです!戦闘職じゃないのですよ!……合ってますよね?
次の日の朝になりました。 ちなみに今いる場所は街の中央広場。ここに来るまでに廃墟の街を探索しましたが特に何も見つからなかったのです。
「さて、あとはどうやって王都に潜入するかじゃな」
ソルファス王国の王都に入るには検問所を通る必要がある。しかし今の私達の姿は服だけは違うのですが身分証はそのままなのです。つまりこのまま王都に入れば間違いなく捕まるのです。
何か方法はないのか考えているとフィオナが手を上げる。
「何かに潜り込めないのかな?例えば荷物とか。よく本の物語に書いてあるよね?」
確かに物語の中には商人の馬車などに忍び込んで目的地までたどり着くという話があるのです。私もそれに賛成したのですがロゼッタ様は首を横に振る。どうやら現実的ではないらしいのです。それなら他に方法はないかと考えていると、ミルディが口を開く。
「あのさロゼッタ様の魔法とかで変装する魔法とかないの?」
「ワシは使えん。あるならそうしておる」
私たちは騎士団から何とか逃げることはできたのです。しかし次は王都への潜入方法を模索することになるのでした。こんなに困難が続くなんてまるで物語のようです!と皆には内緒なのですが、こんな状況でも楽しんでしまう自分がいたのです。
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