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本編
-124- カシェットへ オリバー視点
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「……さんきゅ」
「私の方こそ」
馬車の乗り降りをエスコートすると、アサヒはその都度照れたようにお礼を言ってくれます。
さも当然のように手を預けてくることしかされたことがなかったので、そんな些細な事ですら、凄く新鮮な気持ちになります。
今までは私もただの行動の一つとしか思えなかったエスコートも、とても気分が良い。
アサヒが、そうしてくれているのです。
創作料理店“カシェット”は平民街にありますが、貴族街にほど近く、富裕層の訪れる場所です。
日の落ちたこの時間ですら、多くの魔法灯に照らされてとても明るく、人々も多く行き交う活気ある場所です。
帝都では、平民であっても仕事終わりに外食するのは珍しくないとの事。
富裕層の平民だからこそ、とも言えるでしょう。
この辺りは比較的治安も良いですし、馬車止めにも余裕があります。
カシェットは、この大通りを少し進み、小道に入ってすぐのところにあります。
ですので、ここから店の入口までは歩きなのですが……視線が気になります。
皆、目的を持って恋人や夫婦、あるいは仕事仲間と歩いているはず。
にも関わらず、アサヒの魅力が溢れているせいか、それとも、普段とは違う私の格好がそうさせるのか……恐らく、そのどちらも、かも知れませんが、馬車を降りてすぐに注目を浴びてしまいました。
好奇の視線は、本来とても苦手です。
が、ここで怯んでいては、アサヒに迷惑がかかりますし、がっかりされたくありません。
店までの距離なんて、3分程度でしょう。
せめて背筋を伸ばし堂々としなくては。
そう思い、2歩、3歩と、足を進めた所で、アサヒが私の手元から離れてしまいました。
二の腕を軽く叩かれる始末。
なにか気に入らないことをしてしまったかと不安になりましたが、アサヒは直ぐに私の腕を取り、自身の腕をきゅっと絡めてきました。
「場所考えろ」
ああ、エスコートされて歩いてる人はいませんね、ここでは。
お付き合いしていた方々は特別を望む方ばかりでしたから、“オリバー=ワグナーにエスコートされてる僕”が好きだったように思います。
こんな風に、腕を組んで歩くことなど私はしたことがありません。
アサヒは、いつも私に“初めて”をくれます。
「───すみません」
そう謝りながらも、私は嬉しいだけです。
寄り添う私たちに、周囲から、控えめながら歓喜な声が上がりました。
私が謝ると、アサヒが一瞬とても可愛らしい顔で私を見てきます。
こんな顔を外でされてしまうと、アサヒを横取りしてくる人が出てくるかもしれません。
故意に、でしょうか。
多分そうですね、余所行きな表情に戻りました。
色気を感じさせる目元に白い肌、華奢な体つきのアサヒは、とても儚げで美しい印象を人々に与えます。
行き交う人の視線は、好意的なものばかりではありません。
嫉妬や敵意丸出しの視線もある中、ねっとりとアサヒを見つめる者もいます。
ああ、あの者はどう見ても貴族ですね。
見覚えはありませんが、あからさまに厭らしい視線をアサヒへと向けています。
品性の欠片もありません。
タイラーが口にした、はったりが効きそうですとの言葉を信じて、私が鋭い視線を向けますと、相手はたじろぎその場から二歩ほど後ろに下がりました。
アサヒはきっと気が付いていたことでしょう。
我ながら良い仕事をしました。
私に向けられる好意の視線は、面倒で煩わしいものだけだと思っていました。
ですが、今、私の隣にはアサヒがいてくれます。
アサヒはとても魅力的です。
せめて外見だけでも釣り合うほどでありたい。
なっている……でしょうか?
慣れないことをしている自覚はありますが、私なりに意地もあります。
「ここですよ」
「え……」
たどり着けば、幾ばくかの疲労感を感じるくらいにほっとしてしまいました。
長くは持たなかったでしょう。
非常に残念だと言われるならば、それまでです。
ですが、こんな私でもアサヒは愛想をつかすことなく傍にいてくれています。
アサヒが通り過ぎそうになったのも無理もありませんね。
あえて、正面に看板を飾らないお店です。
看板の代わりに、長方形のランプが出迎えてくれる引き戸の入り口です。
「隠れ家という意味がこめられてるみたいですよ」
「へえ」
引き戸を開けると、グラスがぶつかったような独特のチャイム音が聞こえてきました。
賑わいを見せていますが……今日は貸切のようですね。
商会員の方々ばかりです。
前に来た時と変わらず、独特な料理の香りが漂っています。
アサヒは……ああ、よかった。
思った通り、凄く嬉しそうな顔をしています。
故郷の味かはわかりませんが、好きな香りなのでしょう。
「いらっしゃいませ。やあ、久しぶり、オリバー。そちらが」
「お久しぶりです。ええ、私の伴侶、アサヒです」
店に入るとすぐ、オーナーのフレイが自ら声をかけてくれました。
「アサヒ=ワグナーです。とても良いお店ですね。オリバーから、居心地も良いし味は確かだと聞いていたので、楽しみにしていました」
アサヒが穏やかな笑顔で、フレイに挨拶を述べます。
父上と兄上への挨拶の時にも思いましたが、こうして話しているときの余所行きなアサヒは、普段からそう上品でおしとやかで優しく儚いイメージを与えます。
本当は、男らしく遠慮ない物言いをしますし、情に深く、懐が大きく、優しい上に涙もろい。
とても可愛らしい人です。
「ありがとうございます。この店のオーナーで店長を務めますフレイです。嬉しいね、今日は全部コナーが持つって聞いてるから、気にせずどんどん食べてって下さいね。店も貸し切りですから」
「え?貸し切りなんですか?」
「はい、キャンベル商会の人たちばかりですよ。護衛も兼ねてるそうです」
「ははっ、どうりで」
どうりで、と言ったアサヒは、なにか思うことがあったのでしょうね。
フレイもにこやかにアサヒと会話をしていますし、含みも嫌みもなく……ええ、お互い大人になったよね、なんて言っていましたが、大人になったというより、外見も中身も丸くなったと言うのが正しいかと思います。
今ですら信じられませんが、お付き合いしていた時は、自分一番でないと気が済まないようなきつい性格でこのように穏やかに笑う人ではありませんでした。
自分の要求を通すことで私への愛を量っていた、そんな風に思います。
私も面倒に思うこともありましたが、恋人とはそういうものだ、と思っていた節があります。
私がアサヒと出会ったように、フレイもまた、自分自身を変える、良い人に巡り合えたのでしょう。
「夫の料理が美味すぎて学生の頃から15キロも増えちゃってね。最初気づいて貰えなかったよ」
「え?おま……っそれはひでぇだろ」
アサヒが私に向かって呆れた声をあげました。
ああ、普段のアサヒですね。
いい子ちゃんでいる、なんて言ってましたが、早くも崩れています。
私はこの自然体のアサヒに惹かれたので、店の中ならいいのではないかと思います。
今出さなかったとしても、きっとコナー相手にすれば、いつもの地が出るでしょう。
「分かってやれよ、一番長く付き合ってたんだろ?」
「……すみません」
気が付かなかったのは姿もですが、あまりに人が違ったように穏やかになっていたからだ、と言ってもいいわけにはならないでしょうね。
コナーはすぐに気がついたのですから、お付き合いしていた私が気が付かなかったのは“ひでぇ”と言われてもしょうがないことかもしれません
「なんだ、そこまで話してるのか」
「あーはい。フレイが今は幸せそうだったとも伝えたら、ならぜひ私も幸せだと伝えてやれ、と」
「そっか。素敵な人をお嫁に貰ったね、オリバー」
「はい!」
昔と言えども分かれた相手に、こうして蟠りなくお互い笑顔で話せる日が来るとは思ってもいませんでした。
互いに今が幸せで、そしてなんの未練もないからでしょう。
「ちょっとお、そろそろ来てくれなあい?」
奥のテーブル席からコナーの声が聞こえてきました。
遠慮という言葉は、コナーの中にはありません。
『遠慮なんてしていたら機を逃すだけじゃない』と言っていましたが、学生時代はコナーの中にも多少はあった言葉だと思うんですよね。
コナーも学生時代と変わりましたが、今の方が確実に生き生きとしています。
一緒にいるマナト君を目にし、アサヒはあからさまにほっとした表情を浮かべました。
ずっとどこか心配していたのでしょう。
元気そうな姿を実際に目にして安心したようですね。
会わせることが出来て良かったです。
「私の方こそ」
馬車の乗り降りをエスコートすると、アサヒはその都度照れたようにお礼を言ってくれます。
さも当然のように手を預けてくることしかされたことがなかったので、そんな些細な事ですら、凄く新鮮な気持ちになります。
今までは私もただの行動の一つとしか思えなかったエスコートも、とても気分が良い。
アサヒが、そうしてくれているのです。
創作料理店“カシェット”は平民街にありますが、貴族街にほど近く、富裕層の訪れる場所です。
日の落ちたこの時間ですら、多くの魔法灯に照らされてとても明るく、人々も多く行き交う活気ある場所です。
帝都では、平民であっても仕事終わりに外食するのは珍しくないとの事。
富裕層の平民だからこそ、とも言えるでしょう。
この辺りは比較的治安も良いですし、馬車止めにも余裕があります。
カシェットは、この大通りを少し進み、小道に入ってすぐのところにあります。
ですので、ここから店の入口までは歩きなのですが……視線が気になります。
皆、目的を持って恋人や夫婦、あるいは仕事仲間と歩いているはず。
にも関わらず、アサヒの魅力が溢れているせいか、それとも、普段とは違う私の格好がそうさせるのか……恐らく、そのどちらも、かも知れませんが、馬車を降りてすぐに注目を浴びてしまいました。
好奇の視線は、本来とても苦手です。
が、ここで怯んでいては、アサヒに迷惑がかかりますし、がっかりされたくありません。
店までの距離なんて、3分程度でしょう。
せめて背筋を伸ばし堂々としなくては。
そう思い、2歩、3歩と、足を進めた所で、アサヒが私の手元から離れてしまいました。
二の腕を軽く叩かれる始末。
なにか気に入らないことをしてしまったかと不安になりましたが、アサヒは直ぐに私の腕を取り、自身の腕をきゅっと絡めてきました。
「場所考えろ」
ああ、エスコートされて歩いてる人はいませんね、ここでは。
お付き合いしていた方々は特別を望む方ばかりでしたから、“オリバー=ワグナーにエスコートされてる僕”が好きだったように思います。
こんな風に、腕を組んで歩くことなど私はしたことがありません。
アサヒは、いつも私に“初めて”をくれます。
「───すみません」
そう謝りながらも、私は嬉しいだけです。
寄り添う私たちに、周囲から、控えめながら歓喜な声が上がりました。
私が謝ると、アサヒが一瞬とても可愛らしい顔で私を見てきます。
こんな顔を外でされてしまうと、アサヒを横取りしてくる人が出てくるかもしれません。
故意に、でしょうか。
多分そうですね、余所行きな表情に戻りました。
色気を感じさせる目元に白い肌、華奢な体つきのアサヒは、とても儚げで美しい印象を人々に与えます。
行き交う人の視線は、好意的なものばかりではありません。
嫉妬や敵意丸出しの視線もある中、ねっとりとアサヒを見つめる者もいます。
ああ、あの者はどう見ても貴族ですね。
見覚えはありませんが、あからさまに厭らしい視線をアサヒへと向けています。
品性の欠片もありません。
タイラーが口にした、はったりが効きそうですとの言葉を信じて、私が鋭い視線を向けますと、相手はたじろぎその場から二歩ほど後ろに下がりました。
アサヒはきっと気が付いていたことでしょう。
我ながら良い仕事をしました。
私に向けられる好意の視線は、面倒で煩わしいものだけだと思っていました。
ですが、今、私の隣にはアサヒがいてくれます。
アサヒはとても魅力的です。
せめて外見だけでも釣り合うほどでありたい。
なっている……でしょうか?
慣れないことをしている自覚はありますが、私なりに意地もあります。
「ここですよ」
「え……」
たどり着けば、幾ばくかの疲労感を感じるくらいにほっとしてしまいました。
長くは持たなかったでしょう。
非常に残念だと言われるならば、それまでです。
ですが、こんな私でもアサヒは愛想をつかすことなく傍にいてくれています。
アサヒが通り過ぎそうになったのも無理もありませんね。
あえて、正面に看板を飾らないお店です。
看板の代わりに、長方形のランプが出迎えてくれる引き戸の入り口です。
「隠れ家という意味がこめられてるみたいですよ」
「へえ」
引き戸を開けると、グラスがぶつかったような独特のチャイム音が聞こえてきました。
賑わいを見せていますが……今日は貸切のようですね。
商会員の方々ばかりです。
前に来た時と変わらず、独特な料理の香りが漂っています。
アサヒは……ああ、よかった。
思った通り、凄く嬉しそうな顔をしています。
故郷の味かはわかりませんが、好きな香りなのでしょう。
「いらっしゃいませ。やあ、久しぶり、オリバー。そちらが」
「お久しぶりです。ええ、私の伴侶、アサヒです」
店に入るとすぐ、オーナーのフレイが自ら声をかけてくれました。
「アサヒ=ワグナーです。とても良いお店ですね。オリバーから、居心地も良いし味は確かだと聞いていたので、楽しみにしていました」
アサヒが穏やかな笑顔で、フレイに挨拶を述べます。
父上と兄上への挨拶の時にも思いましたが、こうして話しているときの余所行きなアサヒは、普段からそう上品でおしとやかで優しく儚いイメージを与えます。
本当は、男らしく遠慮ない物言いをしますし、情に深く、懐が大きく、優しい上に涙もろい。
とても可愛らしい人です。
「ありがとうございます。この店のオーナーで店長を務めますフレイです。嬉しいね、今日は全部コナーが持つって聞いてるから、気にせずどんどん食べてって下さいね。店も貸し切りですから」
「え?貸し切りなんですか?」
「はい、キャンベル商会の人たちばかりですよ。護衛も兼ねてるそうです」
「ははっ、どうりで」
どうりで、と言ったアサヒは、なにか思うことがあったのでしょうね。
フレイもにこやかにアサヒと会話をしていますし、含みも嫌みもなく……ええ、お互い大人になったよね、なんて言っていましたが、大人になったというより、外見も中身も丸くなったと言うのが正しいかと思います。
今ですら信じられませんが、お付き合いしていた時は、自分一番でないと気が済まないようなきつい性格でこのように穏やかに笑う人ではありませんでした。
自分の要求を通すことで私への愛を量っていた、そんな風に思います。
私も面倒に思うこともありましたが、恋人とはそういうものだ、と思っていた節があります。
私がアサヒと出会ったように、フレイもまた、自分自身を変える、良い人に巡り合えたのでしょう。
「夫の料理が美味すぎて学生の頃から15キロも増えちゃってね。最初気づいて貰えなかったよ」
「え?おま……っそれはひでぇだろ」
アサヒが私に向かって呆れた声をあげました。
ああ、普段のアサヒですね。
いい子ちゃんでいる、なんて言ってましたが、早くも崩れています。
私はこの自然体のアサヒに惹かれたので、店の中ならいいのではないかと思います。
今出さなかったとしても、きっとコナー相手にすれば、いつもの地が出るでしょう。
「分かってやれよ、一番長く付き合ってたんだろ?」
「……すみません」
気が付かなかったのは姿もですが、あまりに人が違ったように穏やかになっていたからだ、と言ってもいいわけにはならないでしょうね。
コナーはすぐに気がついたのですから、お付き合いしていた私が気が付かなかったのは“ひでぇ”と言われてもしょうがないことかもしれません
「なんだ、そこまで話してるのか」
「あーはい。フレイが今は幸せそうだったとも伝えたら、ならぜひ私も幸せだと伝えてやれ、と」
「そっか。素敵な人をお嫁に貰ったね、オリバー」
「はい!」
昔と言えども分かれた相手に、こうして蟠りなくお互い笑顔で話せる日が来るとは思ってもいませんでした。
互いに今が幸せで、そしてなんの未練もないからでしょう。
「ちょっとお、そろそろ来てくれなあい?」
奥のテーブル席からコナーの声が聞こえてきました。
遠慮という言葉は、コナーの中にはありません。
『遠慮なんてしていたら機を逃すだけじゃない』と言っていましたが、学生時代はコナーの中にも多少はあった言葉だと思うんですよね。
コナーも学生時代と変わりましたが、今の方が確実に生き生きとしています。
一緒にいるマナト君を目にし、アサヒはあからさまにほっとした表情を浮かべました。
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