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本編
-125- 私の好きなもの オリバー視点
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結果として、アサヒをこの店に連れて来られてよかったです。
「うっま!」
アサヒは次から次とくる料理を慣れた手つきで皆にサーブし、きちんと自分も美味しく食べ、話にも花を咲かせるという器用さを見せてくれました。
本当に美味しそうに食べているので、好きな味なのでしょう。
見ているだけで幸せな気分になれます。
遠慮ないコナーに対しても、同じように遠慮のない返しをする様を見ていると、気分を害してはいなさそうです。
コナーもコナーです。
アサヒは私の伴侶であり、夫人です。
にもかかわらず、すでに私と同じような扱い……つまり、友人枠に入れてしまっている様子。
駄目とは言いませんが、実際会うのは2度目ですよ?早すぎませんか?
気に入ったのはわかりますが、もう少し友人の伴侶、という位置づけでいて欲しかったのが正直な気持ちです。
なので、アサヒのこととなれば、私もつい、色々と口を開いてしまい、『ちょっと、もうその辺にしてくれる?あなたからの惚気は聞き飽きたわ』などと言われる始末。
アサヒの喜ぶ姿を目に入れるのはとても楽しいですが、私自身が楽しんでいるか、と言ったら素直に頷くことが出来ませんでした。
料理に対しても、その、美味しいんでしょうが正直私の口には合わないものが多かったのです。
偏食が激しいと言われようとも、出されたものはきちんと食べていますよ?
大人ですからね。
子供の頃は何かとつけて如何に食べないことの理由を考えてたりもしましたが、今は口にしています。
それは、作ってくれた人に対しての礼儀だとも思えますが、その方が“楽だ”と知ってしまったから。
食に対して、私はそこまで欲がないのか、それとも偏食だからこその意地なのか。
その両方なのかもしれませんが、『食べたいものがあったら言って欲しい』と言われても、これが食べたいあれが食べたいと口にしたことはありません。
結果、それがまた“好みでないもの”を引き当てる要因になっているのだとしても、です。
私の好む食べ物は、あるにはあります。
ですが、容姿が先行し、今までの恋人たちは、“好きそう”という勝手な想像で全く好きじゃないものを頼んでくれたりすることが多々あり。
それに対して、“好きではない”“美味しくない”などと口にすれば、怒るか泣くかのどちらかだろうと思うと面倒この上ないと、私も私で“ありがとう”“嬉しいよ”と返していました。
私の我を通すことより、面倒をいかに避けるかを優先していました。
相手の要望に答えることで相手が満足すればそれでいい、そう思っていたのです。
アサヒがフレイに頼んだものは、“甘めのたまご料理”と“香辛料を抜いた鳥の照り焼き”でした。
もしかしなくとも、それは……。
「なあ、オリバー」
「はい、なんです?アサヒ」
「お前の好きな食い物とか味とか、フレイさん知らねえの?一番長く付き合ってたんだろ?」
「半年ほどお付き合いしましたが、言ってはいない……ですね。知らないかもしれません」
「けどさ、一緒に食べてたらどういうのが好みかってわかるだろ?」
「そうでしょうか?」
想像力が先行し、確かめもされませんでした。
私も苦手だとは言いませんでしたし、あえて好きな食べ物を言いはしませんでした。
『こういうの好きだよね』と言われて、好きとも嫌いとも返してません。
『ありがとうございます』と返してきました。
アサヒのは、わかりますよ。
大抵なんだって美味しそうに食べますが、『うっま!』っと言ったものはアサヒが好きな味なのでしょう。
それに、私と違ってなんでも美味しそうに食べますし、ソフィアの作ったものに関しては、全てに対して『美味かった』と口にしてます。
ジンジャープリンを『こういうの好き』とも言ってましたので、香りの良いものや、隠し味、アクセント等が効いた料理が好きなのでしょう。
今日も様々な香草が使われている料理を『うっま!』と言いながら食べてますし。
「え?わかるだろ?……お前、フレイさんの好きな味とか料理とか知らねえの?」
「いいえ。彼の行きたい店に合わせていましたから好きな店の味は好きなんでしょうけれど、私は残さず食べていましたから」
「残さずって、おまえいつも出されたもんは残さず食うじゃん。そうじゃなくてさあ───あ、来た!
おー、想像以上だ、すげー美味そう」
甘い香りのするふんわりしたオムレツをフレイが運んできました。
「どうぞ、召し上がれ。甘めっていうから甘めなんだけれど……その、結構甘めかも」
微妙な顔付きで差し出すフレイに対してアサヒはとても満足そうに頷きました。
「うんうん、良い良い、香りからして多分好きな味だ」
「ふふっ、そう?なら良かった」
ほっとした顔付きでフレイがその場を離れる中、アサヒはナイフとフォークで切り分け始めました。
「アサヒ、私の分はいいわ」
「俺もちょっと食休みで」
「そっか?わかった」
それを聞いたアサヒは、大きめにカットしたオムレツを私の前に差し出してきます。
「ほら」
「ありがとうございます」
「お前のために頼んだんだからちゃんと食え。折角美味い店に来たんだから。……っうっま。やっぱ出汁が美味いな!」
そう言って、アサヒは私の半分にも満たない大きさのオムレツを頬張り、満足そうに笑顔を向けて来ました。
私のため。
確かに、私はふんわりしたたまご料理が好きですし、甘めの味付けが好きです。
ですが、アサヒにも、私が好きな食べ物を言ったことはなかったはずです。
『一緒に食べていたら、どういうのが好みかわかるだろ?』と、アサヒはそう言ってましたが、それは、私に対してもそうなのだと、ようやく確信が持てました。
私は驚きのあまり、一瞬自分の手が止まってしまいました。
「───ねえ」
「あ?」
「あなた、本当にいい子ねえ」
「………そりゃ、どうも?」
アサヒはわかっていなさそうですね。
ですが、コナーが驚くのも無理ありません。
私ですらとても驚いています。
「旭さんの好きなものじゃなかったんですね……」
マナト君の言葉で、アサヒの顔が赤らみました。
本当に可愛らしい人です。
「え?まあ……だって、こいつさっきから全部微妙な顔して食ってるから。味は確かって言ってたけど、それってコナーの言葉だろ?俺は確かにすげー美味いって思うけど、こいつの味覚には合ってねえし。美味い店来てんだから、ちゃんと美味いって思う物食わなきゃもったいねえだろ。せっかくのご馳走なんだし」
「そう……ですね」
アサヒの言う通りですね。
私も、ふんわりとしたオムレツを口に運びました。
甘いオムレツは普段と違う風味で口にするのははじめてでしたが、とても美味しいです。
「ああ、本当ですね、これは、美味しいです」
「だよな?よかった」
私が美味しい、と口にすると、アサヒは安心したような笑顔を向けてきます。
理想や想像じゃなく、普段から私のことを良く見ていて、そして、それをそのまま受け入れているのでしょう。
アサヒといると、毎日新しい発見があり、その度に、またアサヒをもっと好きになるのです。
コナーがなんとも言えない顔で私たちを見つめてきますが、気にすることではありませんね。
「うっま!」
アサヒは次から次とくる料理を慣れた手つきで皆にサーブし、きちんと自分も美味しく食べ、話にも花を咲かせるという器用さを見せてくれました。
本当に美味しそうに食べているので、好きな味なのでしょう。
見ているだけで幸せな気分になれます。
遠慮ないコナーに対しても、同じように遠慮のない返しをする様を見ていると、気分を害してはいなさそうです。
コナーもコナーです。
アサヒは私の伴侶であり、夫人です。
にもかかわらず、すでに私と同じような扱い……つまり、友人枠に入れてしまっている様子。
駄目とは言いませんが、実際会うのは2度目ですよ?早すぎませんか?
気に入ったのはわかりますが、もう少し友人の伴侶、という位置づけでいて欲しかったのが正直な気持ちです。
なので、アサヒのこととなれば、私もつい、色々と口を開いてしまい、『ちょっと、もうその辺にしてくれる?あなたからの惚気は聞き飽きたわ』などと言われる始末。
アサヒの喜ぶ姿を目に入れるのはとても楽しいですが、私自身が楽しんでいるか、と言ったら素直に頷くことが出来ませんでした。
料理に対しても、その、美味しいんでしょうが正直私の口には合わないものが多かったのです。
偏食が激しいと言われようとも、出されたものはきちんと食べていますよ?
大人ですからね。
子供の頃は何かとつけて如何に食べないことの理由を考えてたりもしましたが、今は口にしています。
それは、作ってくれた人に対しての礼儀だとも思えますが、その方が“楽だ”と知ってしまったから。
食に対して、私はそこまで欲がないのか、それとも偏食だからこその意地なのか。
その両方なのかもしれませんが、『食べたいものがあったら言って欲しい』と言われても、これが食べたいあれが食べたいと口にしたことはありません。
結果、それがまた“好みでないもの”を引き当てる要因になっているのだとしても、です。
私の好む食べ物は、あるにはあります。
ですが、容姿が先行し、今までの恋人たちは、“好きそう”という勝手な想像で全く好きじゃないものを頼んでくれたりすることが多々あり。
それに対して、“好きではない”“美味しくない”などと口にすれば、怒るか泣くかのどちらかだろうと思うと面倒この上ないと、私も私で“ありがとう”“嬉しいよ”と返していました。
私の我を通すことより、面倒をいかに避けるかを優先していました。
相手の要望に答えることで相手が満足すればそれでいい、そう思っていたのです。
アサヒがフレイに頼んだものは、“甘めのたまご料理”と“香辛料を抜いた鳥の照り焼き”でした。
もしかしなくとも、それは……。
「なあ、オリバー」
「はい、なんです?アサヒ」
「お前の好きな食い物とか味とか、フレイさん知らねえの?一番長く付き合ってたんだろ?」
「半年ほどお付き合いしましたが、言ってはいない……ですね。知らないかもしれません」
「けどさ、一緒に食べてたらどういうのが好みかってわかるだろ?」
「そうでしょうか?」
想像力が先行し、確かめもされませんでした。
私も苦手だとは言いませんでしたし、あえて好きな食べ物を言いはしませんでした。
『こういうの好きだよね』と言われて、好きとも嫌いとも返してません。
『ありがとうございます』と返してきました。
アサヒのは、わかりますよ。
大抵なんだって美味しそうに食べますが、『うっま!』っと言ったものはアサヒが好きな味なのでしょう。
それに、私と違ってなんでも美味しそうに食べますし、ソフィアの作ったものに関しては、全てに対して『美味かった』と口にしてます。
ジンジャープリンを『こういうの好き』とも言ってましたので、香りの良いものや、隠し味、アクセント等が効いた料理が好きなのでしょう。
今日も様々な香草が使われている料理を『うっま!』と言いながら食べてますし。
「え?わかるだろ?……お前、フレイさんの好きな味とか料理とか知らねえの?」
「いいえ。彼の行きたい店に合わせていましたから好きな店の味は好きなんでしょうけれど、私は残さず食べていましたから」
「残さずって、おまえいつも出されたもんは残さず食うじゃん。そうじゃなくてさあ───あ、来た!
おー、想像以上だ、すげー美味そう」
甘い香りのするふんわりしたオムレツをフレイが運んできました。
「どうぞ、召し上がれ。甘めっていうから甘めなんだけれど……その、結構甘めかも」
微妙な顔付きで差し出すフレイに対してアサヒはとても満足そうに頷きました。
「うんうん、良い良い、香りからして多分好きな味だ」
「ふふっ、そう?なら良かった」
ほっとした顔付きでフレイがその場を離れる中、アサヒはナイフとフォークで切り分け始めました。
「アサヒ、私の分はいいわ」
「俺もちょっと食休みで」
「そっか?わかった」
それを聞いたアサヒは、大きめにカットしたオムレツを私の前に差し出してきます。
「ほら」
「ありがとうございます」
「お前のために頼んだんだからちゃんと食え。折角美味い店に来たんだから。……っうっま。やっぱ出汁が美味いな!」
そう言って、アサヒは私の半分にも満たない大きさのオムレツを頬張り、満足そうに笑顔を向けて来ました。
私のため。
確かに、私はふんわりしたたまご料理が好きですし、甘めの味付けが好きです。
ですが、アサヒにも、私が好きな食べ物を言ったことはなかったはずです。
『一緒に食べていたら、どういうのが好みかわかるだろ?』と、アサヒはそう言ってましたが、それは、私に対してもそうなのだと、ようやく確信が持てました。
私は驚きのあまり、一瞬自分の手が止まってしまいました。
「───ねえ」
「あ?」
「あなた、本当にいい子ねえ」
「………そりゃ、どうも?」
アサヒはわかっていなさそうですね。
ですが、コナーが驚くのも無理ありません。
私ですらとても驚いています。
「旭さんの好きなものじゃなかったんですね……」
マナト君の言葉で、アサヒの顔が赤らみました。
本当に可愛らしい人です。
「え?まあ……だって、こいつさっきから全部微妙な顔して食ってるから。味は確かって言ってたけど、それってコナーの言葉だろ?俺は確かにすげー美味いって思うけど、こいつの味覚には合ってねえし。美味い店来てんだから、ちゃんと美味いって思う物食わなきゃもったいねえだろ。せっかくのご馳走なんだし」
「そう……ですね」
アサヒの言う通りですね。
私も、ふんわりとしたオムレツを口に運びました。
甘いオムレツは普段と違う風味で口にするのははじめてでしたが、とても美味しいです。
「ああ、本当ですね、これは、美味しいです」
「だよな?よかった」
私が美味しい、と口にすると、アサヒは安心したような笑顔を向けてきます。
理想や想像じゃなく、普段から私のことを良く見ていて、そして、それをそのまま受け入れているのでしょう。
アサヒといると、毎日新しい発見があり、その度に、またアサヒをもっと好きになるのです。
コナーがなんとも言えない顔で私たちを見つめてきますが、気にすることではありませんね。
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