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受験
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2月になった。
月末には大学の試験がある。僕はとりあえず学校で言われた通りの勉強はしてきた。
受験の前夜、彼女からメッセージが届いていた。
「お互い頑張ろうね。」
振り返ってみると7ヶ月ぶりのメッセージだった。
「頑張ろう。きっと大丈夫だよ。」
僕はそう返した。
受験当日になり、僕は2つ隣の駅にある大学に向かった。試験が始まる前は少し緊張したが、初めて彼女と話した時の緊張に比べれば大したことはない。心理学部のため試験内容は小論文のみだった。
僕は人の気持ちには共感できないが、教科書的に理解することは得意なので、"いいこと"を上手に書き連ねた。
試験が終わり、答案用紙を教授が回収し終えると解散になった。
帰りに大学のキャンパスを眺めながら歩いていると、中庭の隅にある人気のないベンチの上で野良猫がぼんやりしているのを見つけた。
僕は彼女のことを考えた。試験の後はお互いメッセージを送らなかった。2週間後の合格発表までは学校に行く必要もなかったため、僕はいつものように日常を過ごした。
月末には大学の試験がある。僕はとりあえず学校で言われた通りの勉強はしてきた。
受験の前夜、彼女からメッセージが届いていた。
「お互い頑張ろうね。」
振り返ってみると7ヶ月ぶりのメッセージだった。
「頑張ろう。きっと大丈夫だよ。」
僕はそう返した。
受験当日になり、僕は2つ隣の駅にある大学に向かった。試験が始まる前は少し緊張したが、初めて彼女と話した時の緊張に比べれば大したことはない。心理学部のため試験内容は小論文のみだった。
僕は人の気持ちには共感できないが、教科書的に理解することは得意なので、"いいこと"を上手に書き連ねた。
試験が終わり、答案用紙を教授が回収し終えると解散になった。
帰りに大学のキャンパスを眺めながら歩いていると、中庭の隅にある人気のないベンチの上で野良猫がぼんやりしているのを見つけた。
僕は彼女のことを考えた。試験の後はお互いメッセージを送らなかった。2週間後の合格発表までは学校に行く必要もなかったため、僕はいつものように日常を過ごした。
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