ブラックな職場で働いていた聖女は超高待遇を提示してきた隣国に引き抜かれます

京月

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第五話

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 バーバア視点


「やっと見つけたわよホーサ」


 そう呟くバーバアはかなりやつれていた。バーバア今まで一度も国を出たことがなく長旅による疲労と急激な環境の変化によるストレスで肌はあれ顔をげっそりとしていた。


 そんなバーバアだが遂にホーサを見つけたことでそんな疲れもなんのその、みるみる元気になりホーサに用件を伝える。


「ホーサ!あなたのせいでどれだけ私が苦労したと思っているの!?」


『そうなんですか、それは確かに大変でしたね』


「なんでそんなに他人事なのよ!!」


『そんな時もあると思います』


「まぁいいわ、それよりもホーサすぐに国に帰って来なさい!!これは命令よ!」


『どんな時も自分らしくを貫くのがこれからの成功に繋がると思います』


「ホーサ!さっきから私の話をちゃんと聞いているの!?しっかりとした会話をしなさい!!」


『それでは今日はこの辺で~女神マリアはあなたに祝福を』


「ちょっとホーサ!急にいなくなったけどどこに行ったの?」


 バーバアは映像魔法の画面が切り替わりホーサが映らなくなったことに気付かないままホーサを探し続ける。バーバアはかなり世間知らずなところがあり映像魔法というものを知らなかったため周りから見ると映像魔法に話しかけているおかしな人にしか見えない。


「ママーあのおばさんなんか変だよ」


「こら指さしちゃダメ」


 そんな親子の会話など気にせずバーバアはホーサを探す旅を再開する。


「待ってなさいホーサ!すぐにあなたを見つけ出すわ!!」


 バーバアがホーサを見つけるのはまだ先の話。
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