僕を裏切らないと約束してください。浮気をしたら精算書を突きつけますよ?

ゆずは

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竜司と子猫の長い一日

僕が竜司さんのことを改めて変態さんだと思った件

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「のぞみ、力抜いておけよ」
「んっ」

 お尻に、なにか硬いものが入ってきた。
 無機物みたいなそれは、多分さっき見た注射器みたいなものの先っぽ。それは奥まで入ることはなかったけど、かわりに生ぬるいお湯のような――――多分お湯が、僕の中に流し込まれた。

「んぅっ」
「もう一本。のぞみ、尻に力入れて」
「んんぅっ」

 シャワーで洗われたことは何度かあった。
 その時はおくことなく、すぐにぼたぼた流れていったから、お腹が苦しくなるとかなかった。ただちょっと、恥ずかしさと気持ち悪さがあっただけ。
 でも竜司さんは、注射器みたいなもので二回くらい僕の中にお湯らしきものを入れてから、ディルドみたいなものでをしてきた。

「りゅ…じさん、おなか、おもい…っ」
「もう少し」

 ……ディルドまで用意されてる竜司さんちのお風呂場…って、かなり、あれ、だと思う。

「ん、じゃあ、出して、のぞみ」
「ひうんっ」

 遠慮なくディルドが抜かれた。
 くっぱり開いた後孔から太腿を伝ってお湯が流れていく。

「力入れてたらお湯が出てこないぞ」

 笑いを含んだ声を響かせながら、竜司さんの指がもっと僕の後孔を広げてきた。
 ぼたぼた、お湯が落ちる。

「……はずかしぃっ」
「プルプル震えて可愛いが?」
「……竜司さん、変態さんだ……っ」
「ああ。そりゃ自覚してる。こんな性癖なもんでな。相手を探すにも苦労する」

 相手。
 探すの?

 ぞわりと胸が苦しくなった。
 竜司さん、ここを使うのは僕だけって言ったのに。

「やだぁ……」
「のぞみ?」
「りゅうじさん、ほかのひと、さがさないで…っ」
「のぞみ」

 竜司さんにとって迷惑な言葉だったけど、竜司さんは怒ることなく、なんだか嬉しそうに笑って、僕の背中をべろりと舐めた。

「この先ここを使うのは、のぞみだけって言っただろ?」
「うん…っ」
「だから不安になるな。のぞみが自分から『洗って』って強請るくらいにしてやるから」
「うー……っ、やっぱり変態さんだ……っっ」
「だろうな。……ほら、二回目だ」
「まだやるの…?」
「やるんだよ」

 流れてくるものがなくなったら、二回目、って。

「うー……おなか……っ」
「可愛いな」

 どこに可愛い要素があるのかさっぱり分からなかったけど、二回目も注射器二本分くらいのお湯を入れられて、同じように栓をされた。

「熱くないか?」
「ん……うん……」

 シャワーから落ちてくるお湯の温度もそんなに高くはないから、のぼせる心配はなさそう。
 もうそれよりお腹の中のほうが気になる。
 は……は……って口で息をしていたら、竜司さんが栓にしてるディルドをぐりって動かしてきた。

「ひゃん…っ」
「はぁ……可愛い。嫌って言えばやめたのにな」
「……ん、う、だ、って」
「ん?」

 ちゅ、って、うなじを吸われた。

「りゅうじさんが、する、っていった、から」
「俺がやるって言ったら全部受け入れるのか?」
「……だ、め?」

 目をそらしていた鏡を見たら、竜司さんの目と視線が合う。
 初対面で受け入れ過ぎなんだろうか…って不安になったら、竜司さんは僕に笑って見せて、うなじにもう一度キスをした。

「嬉しいよ」

 …そう言って、キスをしながら片手で乳首をひねり上げてきた。

「やん……っっ」
「気持ちいい?」
「んぅ、いい、いいっ」
「可愛いな、のぞみ」

 竜司さん、可愛いしか言わない。
 嫌じゃ……ないけどさ。

「そろそろいいか」
「あふ…っ」

 ぐりぐりしてたディルドが思い切り抜かれた。
 ぶしゃ…って最初よりも勢いよくお湯が出てきて、体が震えた。
 ひくひくする後孔に、竜司さんのゴツゴツした男らしい指が入ってきて、そこを広げた。中に残っていたお湯が、たらたら落ちてくる。

「ローション、我慢な。明日のぞみ用の買うから」
「うん…」

 棚に置かれたボトルを一つ取り出して、蓋を開ける音がした。
 ぬちゃ、ぬちゃって音がしてきて、甘い匂いが鼻につく。
 ……ボディソープといいローションといい、ここでそれを使った(使われた)人は、甘い匂いが好みだったんだ……って思って、胸の中がぐずぐずと痛んだ。
 でも、今日だけ。
 明日は、僕のためのものを、買うから。
 ………明日。
 ………なんで、僕用のものが必要なんだったっけ?
 ………僕が、泣いたから。
 ………僕以外の人を、竜司さんが抱くんだと思ったら、すごく、嫌な気持ちになったから。

 僕は、竜司さんの――――

 何か、大事なことに思い至った気がしたのに、ぬらりと後孔に入ってきた指に思考が霧散した。

「ひゃぁっ」
「溶けてるな」
「あ、あ、あっ」
「のぞみ、わかる?俺の指、四本入ってるぞ」
「あ、や、そんなの、わかんな…いっ」
「熱くてうねってる。のぞみ、俺が欲しいか?」

 お尻の中を指でかき回されて、それに感じて震える背中を舐められて。舌が離れたと思ったら、片手で顎を掴まれて顔をあげられて、また鏡と向かい合った。
 …だらしない顔をした僕と目があって、でも、すごく気持ちよさそうで。

「のぞみ」

 ぐちょぐちょって、お尻から音がする。
 熱くて硬いものが太腿とか指を咥え込んでる後孔をつついてくる。
 顎を掴んでた指が、開けっ放しの僕の口の中に入ってきて、舌を撫でる。

「あ……っ、ほひぃ、りゅ、ひはん、いれ……っ、ああ……!!!」

 まともに喋れない。
 でも、あっさり抜かれた指のかわりに、僕が欲しかったものが、ずぐん…って奥まで入ってきた。

「ひ………っ、ひぅっ、ぅ、ん、んぁっ」
「あー……、しまった」

 竜司さんの言葉が耳を素通りしてく。
 なにか困ったような声だったけど、僕はそれどころじゃなかった。




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