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好きなタイプに近づいた

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俺達は席を元に戻して、教科書を出した。次は俺の大好きなな日本史の授業だから気合いを入れる。しかも日本史を担当する先生は美人なのだ。だから余計に集中する。まぁなぜかよく当てられるっていうのもあるが。

すると先生が入ってきた。相変わらず歩き方といい佇まいが上品だ。噂ではどこかのお徐エサまなんじゃないかと言われている。そういえ噂が流れても不思議じゃないくらいお嬢様感がある。

「それじゃ授業を始めますわ」

今日は平安時代をやる。まぁ俺は日本史に関する本はよく読んでいるから大体は分かる。しかも平安時代なら覚えることが少なくて楽だ。文化史は大変だけどな。ちなみにうちの学校は進学校だから授業の進みが早い。

清楚で上品な笑顔携えながら、関先生は日本史の流れを説明し始めた。俺は需要ポイントの出来事だけをノートに写し、先生の話に集中することにした。

「嵯峨天皇の時に機密保持のために設置された官はなんだったでしょう。尾関くん答えてくださいまし」

先生ににっこりと微笑まれて、指名された。周りからは嫉妬視線を浴びるが今さらなので気にしない。よく指名されるのは大体の問題が答えられて、スムーズに授業が進むからだろう。機密保持するためなぜこの機関ができたか。それは薬子の変だ。つまり蔵人頭だ。

「蔵人頭です」

「正解ですわ。ちなみにこの時期に設置されたもうひとつの冷外官は検非違使ですわ。ここで問題です。嵯峨天皇の時代の格式はなに格式でしょう。長濵さん答えてくださいまし」

長濵さんは立ち上がると、クラス中の注目を集めた。すごいな、立つだけテミンなの視線が長濵さんに集中している。それだけ華があるってことだろう。これが二次元のヒロインのような雰囲気を持つ長濵さんの実力か。

「弘仁格式です」

すると先生は上品な笑顔を見せて、さすがですわと言った。長濵さんみたいな芸能人並みの美少女でも嫉妬せずに評価するのはなかなかできることてはない。これが大人で美人の余裕ってやつか。きっと自分に自信を持っているから嫉妬などしないのだろう。

「ちなみに三代格式のことを類聚三代格式といいますわ。覚えておいた方がいいですわね」

その後十分くらい軽く文化史をやって授業が終った。俺は文化史はあまり得意ではなく暗記に頼っている。平安時代の政治史は好きなんだけどなぁー。どろどろしていて人間の負の側面が見えてなかなか面白い。

すると長濵さんが横を向いて笑顔で話しかけてきた。

「尾関くん歴史はさすがだね。答えられない問題今までみたことがないくらいだよ」

長濵さんの笑顔可愛すぎる。でも森田にしか見せないめを細めた笑顔を俺にも見せてほしい。長濵さんの特別に俺はなりたいのだろう。

「まぁ文化史の問題を当てられないだけで、文化史とか知らないことが多いぞ。まぁテスト前には覚えているんだが」

「へぇーそうなんだ。でもそれ以外なら答えられるってこと?」

「まぁ歴史の本を読みまくってるからな。高校レベルなら答えられるぞ」

ちなみに俺は本だけではなく論文も読み漁っている。自分の推論とか立てるのが好きだからな。だから早く大学に入って論文をかきたいと思っている。まぁ本物の研究者には叶わないけど。一応大学は史学科を目指している。
 
「私より歴史の知識は持っているんだね。歴史って結構膨大だからその記憶力を持っていれば他のことにも生かせるんじゃない?」

あれてことは、長濵さんの好きなタイプに近づいているってことだよな。なにそれ嬉しい。歴史の本を読みまくっていてよかったとこの日ほど思ったことはないな。

「まぁそうなるな。記憶力に関しては好きだからアップしてるって言うのもあるから他のに生かせるかどうかは微妙だな」

これで歴史の話とかできたら最高なんだが。長濵さんが歴史に興味があればできるな。

「今度歴史クイズしようね。私実は戦国時代が好きでゲームもよくやるんだよ。なかなか歴好きな同級生がいなくて尾関くんみたいな日とを探していたんだー」

まさか長濵さんが戦国時代好きだとは嬉しいな。これで歴史にていて話せて知識もだすことができる。

それと歴史クイズか、やったことないがボッチだったし。まぁでも長濵さんでも負ける気がしないな。俺に勝てるやつは歴史の研究者くらいだ。なんか黒子のバスケを思い出したわ。

「いいぞ。今度やろうか」

また一個楽しみができた。話していたらクラスの大半が移動していたので俺たちも慌てて移動した。

そして移動してる最中本能寺の変を黒幕について話していた。

「俺は本能寺は豊臣秀吉が黒幕だと思うんだが、いくらなんでも引き返すのが速すぎる。予めこなることが分かってないと無理だと思うんだよ」

「私もそう思うなぁー。勝者が都合よく歴史を変えられるし。秀吉さんは大きい野望があったからね」

そんなことを話していると、教室に着いたので、俺たちは各自の席に座った。その時他の奴等からの視線が痛かったが、楽しかったこともありそんなに気にならなかった。

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