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六章 あの子をお願いします
9 潜在的な力
しおりを挟む「こ、のぉっ!!」モルドはギドに斬りかかった。
最初の一撃は見事に躱され、隙を狙うギドの一撃は、青い光の奇文に阻まれた。
続けざまにモルドはギドに斬りかかると、今度は剣で受け止められ、競り合う形になる。
必死に力を込めるモルドに反し、ギドは片手で柄を握って耐え、モルドの様子を伺う。
モルドは気づいているか分からないが、エメリアの青い奇文が彼の身体に纏わりついていた。
「どうりで対抗できるわけだ」
ギドが状況を理解して剣に力を込めて払い、モルドの体制を崩して腹部に潜り込み左手で掌打を加えた。
力が加わると同時に赤黒い奇文も同時に放出され、モルドは宙に浮いて飛ばされた。
「う、あ……ぐっ……」
(――モルド君大丈夫!?)
悶絶するモルドに、ギドは近寄って来た。
「エメリア夫人のおかげでお前は俺に歯向かえるという訳だな」
紹介が無いままこのような状況になったが、どうやら話しかけている人がエメリアであるとモルドは分かった。
「愚かしい抗いだ。こんな所に来なければ平穏な日々を過ごせ、無駄に抗わねば楽に死ねたものを」
「ば、か、言わないで……ください」
ようやく話が出来るまで痛みが治まった。
「師匠を助けて何が悪いんですか。大事な人たちを助けようとして何が悪いんですか」
ギリギリまで近寄るギドに一矢報いる期を、モルドは伺い、それに合わせて話を始めた。
「……何も感じない、何も欲がない。そんな生きてるか死んでるか分からないあなたに、何を言っても分からないとは思うけど、大事な人達を救いたいから、ここへ来たんだぁぁっ!!」
横たわった姿勢のまま、斬りつけた。
今のモルドには最善の策だと思えたが、呆気なくギドに阻まれた。
ギドはモルドの腕を斬り落とす勢いで払い斬ろうとしたが、またも腕に青い奇文が盾となった。
(残念だけど、やらせないよ)
ギドにもエメリアの声が聞こえた。奇文同士が接触したことで声が聞こえるのだとギドは思った。
「確かに残念だ。腕はな」
その言葉で、モルドもエメリアも一番無防備な場所に気づいた。
そんな間でさえ、ギドは容赦なく、力強くモルドの腹部を蹴り飛ばした。
空中で環具を手放し、行き着いた先で息苦しさに悶え、腹部を抑え、嘔吐した。
(モルド君、しっかり!)
呼吸も状態も安定するのに時間が掛かる。
「お前は若いが故に行動が手に取るように分かる。些細な挑発にもすぐに乗り、感情任せに行動を起こす。その年頃はいつの時代、誰もが同じだ。俺も家族をある国の連中に殺された。とはいえ、不当な扱いの果て、心が砕けた果ての自殺だがな。その時の俺も今のお前と同じだ。足掻いても敵わないのに恨み、憎み、対抗しようとした。ただその時の俺と今のお前とでは環境に大きな違いはある。今、お前は足掻かなければ死ぬ。足掻いても死ぬ。どうするかお前が選べ」
言いながら迫るギドに、モルドは恐怖を抱いた。
最中、デビッド達がいた場所で激しい暴風のような蠢く音した。
「どうやら、向こうは終わったみたいだな」
(随分余裕ね。デビッド達がシャイナを助けたかもしれないのに)
「どちらでもいい。例え、すぐこの場を逃れても、また捕まえてしまえばいいだけだ」
デビッド達の様子を伺おうとせず、ギドはモルドの方へ歩みを進めた。
◇◇◇◇◇
デビッドとダイクが詠唱を終えたのは同時であった。
二人の秘術が同時に発生する事で、シャイナもデビッドも淡く白い光に包まれた。
暫くして、シャイナの周りで発生していた奇文のうねりは、上空に昇り、瞬く間に爆発して粉々になった奇文を周囲に散らした。
一方、調詩により護られたデビッドは、視界が霞んでしまう程に疲弊し、四つん這いになって息を切らせていた。
「……ダイ……ク、すまん」
視線を向けた先で、ダイクは気を失い倒れていた。
「ったく……また同じことを」
ハーネックの時と同じように、気を失う二人の元へ必死で寄った。
ダイクの身体を引っ張ってシャイナの元まで辿り着くと、デビッドはモルドの事を気に掛けた。しかし、体力も完全に消耗し、油断すれば意識が飛んでしまいそうなほどである。
相手はギド。
連唱中にギドが攻めてきてモルドが相手しに向かったのは見えたが、どう考えても負けるのは想像がつく。
エメリアがいた所で、奇文による補助が限界。
秘術も使えない。
打つ手がなく、歯痒い思いに苛立っていた時だった。
「お前達師弟の抗いにも感謝しないといけないな」
まさしくハーネックの声だ。
デビッドは周囲を見回すも、「その必要は無い」と言われ、デビッドの眼前にハーネックが現れた。
「おいおい元師匠、勘弁してくれよ」
絶体絶命の窮地にデビッドは肝を冷やした。
しかし、ハーネックの目的は別にあった。
「今のお前に価値などないよ。私は好条件の約束を交わしたからね、モルド君にはここで死なれては困るのだよ」
「あんた、モルドに何をした」
「人聞きが悪い。彼はお前達、いや、捕らわれた全ての人間を救うがために私と約束を交わしたのだよ。涙ぐましい弱者の妄言。約束の相手が私でなければそう罵って笑えるのだが、相手が私なのでね。あの愚か者を消すために手を焼かねばならんのだよ」
どうしてそこまでハーネックがモルドに執着するか、デビッドは訊いた。
ハーネックが告げた約束の内容を耳にすると、デビッドは驚きのあまり黙った。
「さあ、役目を終えた役者はさっさと退席したまえ」
ハーネックが人差し指でダイクを指差すと、彼の環具が宙に浮いた。更に指を動かして環具を揺らすと、三人は淡く白い光に包まれた。
「待てハーネック!」
「五月蠅いよお前」
中指と親指を擦って鳴らすと、光の球体は眩しく白く光り、限界まで光ると、みるみるうちに輝きが治まり、やがて消えると三人の姿もなくなっていた。
ハーネックは地面に溶けこみ、黒紫色の奇文の塊はモルド達がいる方へと向かった。
◇◇◇◇◇
ギドはモルドの傍まで歩み寄ると、蹲る彼を蹴って仰向けにした。
未だに悶絶するモルドの胸部目掛けて剣の切っ先を向けた。
「これで終わりだ」
力強く剣はモルドの胸部目掛けて落とされたが、青い光の奇文が切っ先を受け止めていた。
(この子は殺させない)
エメリアは必死に抗ったが、いつまでも持ちそうにない。それ程ギドの奇文が強い。
「なら無駄に励め」両手で柄を握った。「さっさと打開策を練らないとこいつが死ぬぞ!」
ギドの突き刺す力が増すと、エメリアの悶える声が漏れた。
状況はかなり不利。
エメリアの力尽きる時、モルドは刺殺される。
誰も手助けの当てが無い中、モルドもエメリアも死を覚悟した。
「おいおい止めてくれないか。私の親愛なるモルド君を虐めるのは」
ギドは声に驚いて後方を振り返り、切っ先を声の主に向けた。
そこには呑み込んだはずのハーネックが立っていた。
「いいねぇ。お前の驚く顔など貴重だ」
「呑まれたはずだ。なぜいる」
「確かに私はお前の奇文に呑まれたよ。いやぁ、体験してみて分かった。自分が何かにユルユルと溶け込む事は実に嫌なものだと。どれだけ力を入れようと感覚がないのだからね。ああ、でも安心するといい。痛みはないよ」
「質問を変えた方が良かったか? なぜあなたがここに居るのだと訊いているのだが」
ハーネックは余裕の笑みを絶やさなかった。
「お前がデビッドに仕向けた娘がいるだろ? アレに手を掛け過ぎたためにデビッドは無理を承知で連唱を使った。いやぁ、あの怠け癖の治らんボンクラが、大した技を使えるものだと思ったよ。奴の負担を軽減しようと管理官長も調詩を唱えていた。デビッドは優秀な者と巡り合う縁があるのだろうな」
「御託はいい。シャイナ=ホークスを奴に当てたこととあなたがここにいる理由を教えてもらおうか」
「なに、その秘術の力を吸収したまでの事だよ。お前がシャイナ=ホークスを暴走させる手を打つ前に、私がお前の奇文を利用して竜巻を起こしただけだ。すると、躍起になったあの二人は秘術を唱えるのに励む。秘術というのは標的とした奇文には絶大な効果を発揮するが、私のような存在が曖昧な奇文体に加え、標的にすらならない惰弱者には影響は乏しいものなのだよ。ただね、私には乏しいが……」
答えを導いた発言。ギドは悟ったが、ハーネックは続けた。
「標的がお前の奇文なのだから当然反応する。相反する性質の力がぶつかった時、それぞれが中和して消滅するのではなく、どちらにも属しない中和された奇文になってから消える。まあそうなれば理解できるだろうが、消える前に中和された奇文を吸収させてもらったよ。完治ではないが、ある程度は動けるようになった」
手振りを加えての説明が終わった。
「だがそれでは俺に勝った事にはならん。やたらとこの青年に肩入れしているが、エメリア=ホークスが入った所で使えん事に変わりない。この局面、どう乗り切るというのだ?」
「勝算となるモノに気づけないのは、お前がまだ人間の身体であるからだろうな」
ギドは眉間に皺を寄せ、疑念を露わにした。
「私がなぜ、モルド君に肩入れするか分かるかね?」
苦しみと痛みが少し治まったモルドは、ここへ来る前の約束を思い出した。しかしハーネックから告げられた言葉は違った。
「それは、彼には潜在する【奇文干渉能力】。まあ、私が命名したのだがね、その言葉に合致する特異性が備わっているのだよ」
モルドはエメリアに事情を求めたが、どうやらエメリアは知らないらしい。
「出任せもここまでくると見苦しいものだ。そのような力が存在するなど、ありはせん」
「勿論だ。“真っ当な人間”が世に残した文献に、“異常な奇文体”が気づいた出来事など理解できようものかね?」
確かに、今のハーネックにのみ気づけることもあるだろう。その一つではあるが、奇文と秘術の相殺作用から中和された奇文を吸収する芸当を成し得たのだから。
ギドは警戒した。
「いやはや、随分妙だと思ったのだよ。素質も無いのに私と巨大絵画で一仕事終えた後、現実世界で自我を保てたり、お前の奇文が潜むホークス家で何の変哲もなく弟子を続けれる。ここからは結果論による後付けだが。駆け出しとはいえ、これ程悪性の高い世界で平然していられる。更には墨壺に入れた奇文の盾の持続時間も長い。他にも色々妙な点はいくつかあるがね、お前がシャイナ=ホークスを攫った夜、モルド君の身体に入った時に確信したよ。彼はかなり異質な人間だとね。いやぁ、デビッドが羨ましいよ。素人ながら天才の妻を娶り、弟子は有能な堅物に特異体質の生真面目。嫉妬してしまう」
悠然と語るハーネックの様子に、ギドは呆れた。
「……それで? 結局はどのように有能であれ、ここまで満身創痍なら才能は宝の持ち腐れだろ」
ハーネックは不敵な笑みを浮かべた。
「私がそこまで無策に行動すると思うかね?」
突然、ハーネックの身体の輪郭が歪むと、ギドはそれが身代わりだと気づいた。
モルドの方を向くと、モルドの環具を持ったハーネックがすぐ傍に座っていた。
「エメリア夫人、邪魔なので此方に入ってくれたまえ」
エメリアの反論を待たず、環具をモルドの手に当てると、環具は青く輝いた。途端、ハーネックの全身が瞬時に溶け、モルドの全身に流れた。
ギドはハーネックへの警戒心が増し、距離をとって剣を構えた。
黒紫色の奇文を纏ったモルドは立ち上がり、不思議そうに自身の様子を伺った。
「何をした。ハーネック」
けして身体の主導権を支配されたわけではないと分かる。
モルドは咄嗟に青く光る環具を落とさないようにポケットの中へ入れた。
(さっきも言ったはずだ。君は潜在的な奇文干渉能力が備わっていると。その力を刺激し、私の奇文で力の底上げをしているのだよ。短時間だが、ギドよりも力は上だ)
視線をギドに向けると、(奴と同じように剣を出したまえ)と、ハーネックに命令された。
モルドは不本意ながらも剣を想像して手に力を込めると、黒紫色の剣が出現した。
(これが君の干渉能力。どんな武器も思いのままだ。さっさと奴とケリをつけろ)
小癪だが、ハーネックとの協力しか事態を打開できる手はない。
モルドは再びギドと対峙した。
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