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重要人物等

神人カーナ/High-Human Karna

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古代、竜人族の王族出身のハイヒューマンの元王子。
本名はカウニスだが他種族に嫁入りする際にカーナに改名した。

竜人族の王と、一角獣人族の姫だった第二妃の母親との間に生まれたハーフ。
上に正妃との間に生まれている純正竜人族の母親違いの兄がいた。

黒髪と琥珀色の瞳を持つ、優美な青年もしくは少女。

魔力は虹色を帯びた真珠色。

聖なる芳香として新鮮な桃に似た香りを発する。

先祖返りで竜ではなく蛇体の巨大な黄金の鱗の龍と、仔馬サイズの小型の白い一角獣、両方に変化する。

龍に変化した後に人型に戻ると男性体に、一角獣に変化した後に戻ると女性体になる。

古代、両性具有や中性、無性だったハイヒューマンが男女の性別に分かれる過渡期の存在。

称号は「天空の支配者」「円環大陸人類の祖」「魔力使いの祖」「カレイド王国守護者」など多岐に渡る。

本来なら元祖「聖女」だが、事情があって聖なる魔力が使えないペナルティを負っている。



後に竜人族の「姫」として魚人族の王子クレイス=トオンと婚姻を結び、夫と同じトオンの名前を持つ息子を創成の揺籠で創るが、その実の息子から求愛される凶事に遭う。

息子トオンは父親を殺害し魚人族の国を掌握。
カーナは身を守るため祖国に逃げた。

息子トオンは母カーナを手に入れるためカーナの祖国、竜人族の国に魔手を伸ばすが、カーナの兄の国王に討たれ、後に円環大陸西部の小国カーナ王国となる土地に亡骸を封印される。

息子トオンは実父と自分を殺した伯父への怨念と、母カーナへの執着を残したまま邪悪な魔力を垂れ流す化石となって土地を穢すことになる。

カーナは現在も永遠の国で健在で、亡き夫、息子の冥福を祈る日々を送っているとされる。


後に円環大陸・北部の「カレイド王国」建国を支援し、建国の祖のハイエルフと、後に中興の祖となった女勇者とよしみを得る。

その縁から、カレイド王国の守護者としても知られている。


現在、円環大陸においてもっとも古いハイヒューマンのひとり。

魔力使いたちの祖のひとりとして信仰されることがある。


古の時代に第二子を女性体の肉体で懐妊するも、危険な境遇から身を守るため黄金龍に変身した際、男性体に戻りかけて胎児を失いかけた。

自ら腹を抉って胎児を取り出し子供は無事出産できたが、代わりに女性体は〝子宮〟を失うことになった。
神人カーナが男性体と女性体で年齢が異なるのは、子宮を失ったことに起因する。

子供はその後、竜人族の王だった異母兄に託され後の王となり、良き王として国を治めた。
この王の末裔はやがて進化した種族ハイヒューマンから人間へと劣化して、円環大陸の黒髪の種族に因子が受け継がれている。






※キャラ的にはヨシュア、ハスミンのプロトタイプにあたるキャラ。男性的側面がヨシュアへ、女性的側面がハスミンに分化したという……
龍とユニコーンが表裏一体なのは東洋思想からヒントを得て。
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