3 / 34
2話 知の女神は微笑まない
しおりを挟む
「私は君に使役されるゾンビなのか?」
ニコラ・テスラと名乗る変態ドM執事に、『お前が私をゾンビとして復活させたのか』と問い掛ける。
「とんでもございません。我が君は、私めの唯一無二の主君であらせられます」
主君って……どうも話が噛み合っていない……。
この上なく怪しい青年の発言を信じるならば、私はゾンビではないそうだ。そういえばゾンビになってしまったら細かい思考ができなくなる、本能のままに赴く生物になると生物学者の友人ギースから聞いた事がある……正常に思考できているあたり、今の私の状態はゾンビというケースが当てはまらない。
であるならば……信じがたい事だけれど。
「まさか、【死者蘇生】の魔法を行使したのか?」
そんな思考に至る理由は、私が横たわっていた場所が棺桶だという点からだ。
いや、しかし死者蘇生は魂の行き先を管理する【死神種】の友、デスサイズ君の反魂の儀ですら実現できなかったはず。特定の魂を死界から呼び戻すまでは成功しても、物質として実体化できず肉体に定着する事も叶わなかった。時間経過に伴い、自我が薄れ魂そのものを消滅させてしまうに終わった研究分野だ。そんな魔法を目の前の変態マゾヒストが発動できるなんて、考えたくもない。
……いや、待って。もし仮に私の死体を【絶対零度魔法】か、あるいは【恒久仮死魔法】で腐らないように保存し……私が死去したアストラ歴3024年から時がずいぶん経っていれば、魔法研究も進み……あるいは死者蘇生魔法が可能になっていてもおかしくない。
そう、あれから数十年、数百年の時が流れ、あの魔導超大国であった『魔導制アストラ合衆国』ならばあるいは……転生者の脅威を跳ね除け、実現可能かもしれない。
しかしながら、そんな高等魔法をわざわざ私にかける必要性が理解できない。
お世辞にも私よりも死が悼まれる優秀な人材が、合衆国にはごまんといたはずだ。
だけれど【死者蘇生】魔法、この推察こそが今の私が導き出せる尤もらしい結論でもある。
故に、何がおかしくてニコニコしているのかわからないエセ執事に問う。
「今はアストラ歴何年?」
私の予測ではおよそ、50年から100年は経っているだろう。
そうなるとアストラ歴3070年以降は確実だ。
「アストラ歴1019年でございます、我が君」
「なっ……え……過去?」
2000年も過去にいる?
そんな、バカな。
どうして、なぜ?
「……」
信じられない事実に呆然としていた私だが、サッと距離を縮めて来たニコラ・テスラの気配を察知して、どこかへ飛翔しそうになった意識を引き締める。
「…………我が君。さしでがましい事を申すようですが、蒼薔薇の花がおぐしにかかっておりますので、お取りしま「いい。自分でやる」
彼の提案を最後まで聞かずに遮る。
変態ドMに触れられる筋合いはない。出会いがしらに私の手に口付けした変態なのだ。あまつさえ少女趣味全開のスカートまで着せた人物に……これは、なんだろうか、髪の毛が長い? 私の髪の毛が……って色がおかしい。
やはり復活の弊害で、色覚障害を患っているのか?
私の髪が、天上の色ガラスより降り注ぐ月光に反射して、眩い銀に輝いているなんて!?
「ぎ、銀髪……!?」
自分の髪の毛を手に取って良く観察する。
やはり私の目の調子がおかしいのか?
いや、この清水が流れるが如くサラサラとした見事な感触は、天然物では出せまい。ならば答えは一つ、目の前の男がおかしいのだ。
きっとコレは……人工毛髪であり、つまりはカツラ!
「我が君、手鏡をどうぞ」
どこから取りだしたのか不明だが、髪についた花弁を取るのに役立つアイテムをそっと手渡される。
手鏡一つをとっても現世の物とは思えない程に精巧で美しい茨の装飾が施されいる、なんて感動している場合でもない。非常に身の危険を感じる状況なのだ。
死んだと思って、目覚めれば。見知らぬ男にキスされ、いつの間にか少女服を着せられていたのだ。おまけに人工の毛髪を頭に被せられているなんて……その男が今は2000年前だとうそぶき、何食わぬ顔でやけに豪奢な手鏡を渡してくる。ドMが権力者だと匂わすには十分すぎる物ばかり……。
そんな人物に次は何をされるかわかったものではないと、ビクビクしてしまう。
どうにか現状を正確に把握し、切りぬけないといけない。
拉致監禁の類である可能性も否めないし。そういえば……【死霊術種】の中には、死んでしまったお気に入りの素体をゾンビ化させ、異常なまでの愛を注ぎこんでは、完全支配の元で長い間監禁するような人物が多いとか。
これには理由がある。
例えば愛した存在の命が、何らかの原因で長くない場合だ。病に侵されているケースや種族差による寿命の格差。理由は様々だが、死んでからゾンビ化させるより、生きているうちに仮死化してゾンビ化させた方が、知能が高いまま記憶が定着しやすいという研究結果が出ている。
ゆえに【死霊術種】の間では求婚の言葉が『殺してもなお、君を愛そう』でありコレに応える側は『死んでも貴方と一緒よ』が通例で、もちろん即日にどちらかが殺される事もあるそうだ。友人の死霊学者であるニーニャがそうであったように。
だけど、このニコラ・テスラの場合はそのケースが当てはまらない。
なぜなら、私は歴史研究に没頭するあまり恋人はいなかったし、そもそもこんな人物と恋仲になった覚えはないし……ゾンビ化してロリ服を着せられ、愛でられる理由もないのだ。つまりは一方的に歪んだ愛の押し付け。
そもそも、私はゾンビではないはず。
落ち着くのだ、私。
なんとか自分が持ち得る知識を総動員して、冷静さを取り戻そう……としても、ダメなものはダメだった。
とにかく、怖すぎる。
目の前の男は危険人物だ。
私の警戒心を、この変態ドMエセ執事に悟られてはならない。
内心に募る恐怖心を押し殺し、何事もなさげに手鏡を見る。
そこに映るは、萎えた自分の顔であるはずなのに――
「女神か!」
もう辛抱できなかった。
誰ですか、この美少女は!
「なんで、私が、女神になってる!?」
私の顔は地味めな部類だったはず。
それが何故か、鏡には銀髪紅眼の少女が映っていた。
目鼻顔立ちは少し幼いがくっきりとしており、もはや造形美の頂点を超えたと表現しても過言ではない美しさを誇っている。純白な肌に際立つ桜色の唇はほのかな色気をはらみ、同時に柔く無垢な潤いがある。何より、夕日のような切なさを帯びた深紅の双眸は、目の合った者の世界を朱に染めてしまう程に強烈な魅力を放っていた。
ほんと女神ですか……?
「お言葉ですが我が君。【女神】は我が君より三位界、格下の存在でございます」
はい?
女神が私より格下だって?
「謙遜にしましても、それはあまりにも誤った見識なので嫌味と捉われかねない言動でございます。ですので、どうかご自分の品位を落としかねるお言葉はお慎みください」
隣で何やら諫言してくる変態の声が煩わしい。
一体、この変態は私に何をしでかしたというのだ。
もう何が何だか……事態は私の理解の範疇をとうに超えていた。
ニコラ・テスラと名乗る変態ドM執事に、『お前が私をゾンビとして復活させたのか』と問い掛ける。
「とんでもございません。我が君は、私めの唯一無二の主君であらせられます」
主君って……どうも話が噛み合っていない……。
この上なく怪しい青年の発言を信じるならば、私はゾンビではないそうだ。そういえばゾンビになってしまったら細かい思考ができなくなる、本能のままに赴く生物になると生物学者の友人ギースから聞いた事がある……正常に思考できているあたり、今の私の状態はゾンビというケースが当てはまらない。
であるならば……信じがたい事だけれど。
「まさか、【死者蘇生】の魔法を行使したのか?」
そんな思考に至る理由は、私が横たわっていた場所が棺桶だという点からだ。
いや、しかし死者蘇生は魂の行き先を管理する【死神種】の友、デスサイズ君の反魂の儀ですら実現できなかったはず。特定の魂を死界から呼び戻すまでは成功しても、物質として実体化できず肉体に定着する事も叶わなかった。時間経過に伴い、自我が薄れ魂そのものを消滅させてしまうに終わった研究分野だ。そんな魔法を目の前の変態マゾヒストが発動できるなんて、考えたくもない。
……いや、待って。もし仮に私の死体を【絶対零度魔法】か、あるいは【恒久仮死魔法】で腐らないように保存し……私が死去したアストラ歴3024年から時がずいぶん経っていれば、魔法研究も進み……あるいは死者蘇生魔法が可能になっていてもおかしくない。
そう、あれから数十年、数百年の時が流れ、あの魔導超大国であった『魔導制アストラ合衆国』ならばあるいは……転生者の脅威を跳ね除け、実現可能かもしれない。
しかしながら、そんな高等魔法をわざわざ私にかける必要性が理解できない。
お世辞にも私よりも死が悼まれる優秀な人材が、合衆国にはごまんといたはずだ。
だけれど【死者蘇生】魔法、この推察こそが今の私が導き出せる尤もらしい結論でもある。
故に、何がおかしくてニコニコしているのかわからないエセ執事に問う。
「今はアストラ歴何年?」
私の予測ではおよそ、50年から100年は経っているだろう。
そうなるとアストラ歴3070年以降は確実だ。
「アストラ歴1019年でございます、我が君」
「なっ……え……過去?」
2000年も過去にいる?
そんな、バカな。
どうして、なぜ?
「……」
信じられない事実に呆然としていた私だが、サッと距離を縮めて来たニコラ・テスラの気配を察知して、どこかへ飛翔しそうになった意識を引き締める。
「…………我が君。さしでがましい事を申すようですが、蒼薔薇の花がおぐしにかかっておりますので、お取りしま「いい。自分でやる」
彼の提案を最後まで聞かずに遮る。
変態ドMに触れられる筋合いはない。出会いがしらに私の手に口付けした変態なのだ。あまつさえ少女趣味全開のスカートまで着せた人物に……これは、なんだろうか、髪の毛が長い? 私の髪の毛が……って色がおかしい。
やはり復活の弊害で、色覚障害を患っているのか?
私の髪が、天上の色ガラスより降り注ぐ月光に反射して、眩い銀に輝いているなんて!?
「ぎ、銀髪……!?」
自分の髪の毛を手に取って良く観察する。
やはり私の目の調子がおかしいのか?
いや、この清水が流れるが如くサラサラとした見事な感触は、天然物では出せまい。ならば答えは一つ、目の前の男がおかしいのだ。
きっとコレは……人工毛髪であり、つまりはカツラ!
「我が君、手鏡をどうぞ」
どこから取りだしたのか不明だが、髪についた花弁を取るのに役立つアイテムをそっと手渡される。
手鏡一つをとっても現世の物とは思えない程に精巧で美しい茨の装飾が施されいる、なんて感動している場合でもない。非常に身の危険を感じる状況なのだ。
死んだと思って、目覚めれば。見知らぬ男にキスされ、いつの間にか少女服を着せられていたのだ。おまけに人工の毛髪を頭に被せられているなんて……その男が今は2000年前だとうそぶき、何食わぬ顔でやけに豪奢な手鏡を渡してくる。ドMが権力者だと匂わすには十分すぎる物ばかり……。
そんな人物に次は何をされるかわかったものではないと、ビクビクしてしまう。
どうにか現状を正確に把握し、切りぬけないといけない。
拉致監禁の類である可能性も否めないし。そういえば……【死霊術種】の中には、死んでしまったお気に入りの素体をゾンビ化させ、異常なまでの愛を注ぎこんでは、完全支配の元で長い間監禁するような人物が多いとか。
これには理由がある。
例えば愛した存在の命が、何らかの原因で長くない場合だ。病に侵されているケースや種族差による寿命の格差。理由は様々だが、死んでからゾンビ化させるより、生きているうちに仮死化してゾンビ化させた方が、知能が高いまま記憶が定着しやすいという研究結果が出ている。
ゆえに【死霊術種】の間では求婚の言葉が『殺してもなお、君を愛そう』でありコレに応える側は『死んでも貴方と一緒よ』が通例で、もちろん即日にどちらかが殺される事もあるそうだ。友人の死霊学者であるニーニャがそうであったように。
だけど、このニコラ・テスラの場合はそのケースが当てはまらない。
なぜなら、私は歴史研究に没頭するあまり恋人はいなかったし、そもそもこんな人物と恋仲になった覚えはないし……ゾンビ化してロリ服を着せられ、愛でられる理由もないのだ。つまりは一方的に歪んだ愛の押し付け。
そもそも、私はゾンビではないはず。
落ち着くのだ、私。
なんとか自分が持ち得る知識を総動員して、冷静さを取り戻そう……としても、ダメなものはダメだった。
とにかく、怖すぎる。
目の前の男は危険人物だ。
私の警戒心を、この変態ドMエセ執事に悟られてはならない。
内心に募る恐怖心を押し殺し、何事もなさげに手鏡を見る。
そこに映るは、萎えた自分の顔であるはずなのに――
「女神か!」
もう辛抱できなかった。
誰ですか、この美少女は!
「なんで、私が、女神になってる!?」
私の顔は地味めな部類だったはず。
それが何故か、鏡には銀髪紅眼の少女が映っていた。
目鼻顔立ちは少し幼いがくっきりとしており、もはや造形美の頂点を超えたと表現しても過言ではない美しさを誇っている。純白な肌に際立つ桜色の唇はほのかな色気をはらみ、同時に柔く無垢な潤いがある。何より、夕日のような切なさを帯びた深紅の双眸は、目の合った者の世界を朱に染めてしまう程に強烈な魅力を放っていた。
ほんと女神ですか……?
「お言葉ですが我が君。【女神】は我が君より三位界、格下の存在でございます」
はい?
女神が私より格下だって?
「謙遜にしましても、それはあまりにも誤った見識なので嫌味と捉われかねない言動でございます。ですので、どうかご自分の品位を落としかねるお言葉はお慎みください」
隣で何やら諫言してくる変態の声が煩わしい。
一体、この変態は私に何をしでかしたというのだ。
もう何が何だか……事態は私の理解の範疇をとうに超えていた。
10
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
本物の聖女なら本気出してみろと言われたので本気出したら国が滅びました(笑
リオール
恋愛
タイトルが完全なネタバレ(苦笑
勢いで書きました。
何でも許せるかた向け。
ギャグテイストで始まりシリアスに終わります。
恋愛の甘さは皆無です。
全7話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる