167 / 234
番外編【性癖という武器】2自身の傾向
しおりを挟む
※紗々の作品傾向は、作者(折原さゆみ)の作品傾向と同じと考えてください。この作品で紹介していない作品もありますので、ご注意ください。とはいえ、この作品は完全フィクションになりますので、実在の人物、会社、団体等は関係ありませんので、その辺はご理解ください。紗々=作者ではございません。
さて、自室にやってきたはいいが、どうしたものか。パソコンの電源を入れたはいいが、その後画面はデスクトップのまま止まっている。いつものように執筆画面を開くことなく考えこんでいた。
「ここら辺で一度、私の性癖やら小説の傾向を把握しておくか」
私も小説の執筆を初めて早7年。社会人になってから始めたこの趣味は、案外長く続いていた。毎日とはいかないものの、定期的に新作や続編を投稿しているので、これはなかなかすごいことではなかろうか。
そこで、今回、過去の自作を振り返ろうと思う。先ほどの大鷹さんとの会話にもあったように、自作を読み、自らの傾向を知っていくことにしよう。
やることが決まれば、まずはメモ用にいつもの執筆画面を開く。何事もメモを取ることが大切だ。あとで振り返るのに役にたつ。
「まずは、私の今までの話のタイトルを書きだしてみるか」
小説投稿サイトに投稿した作品を確認するためにネットでサイトを開き、ログインする。マイページを見ると、私の作品がずらりと表示される。
「ううん。ハーレム物が多いって大鷹さんは言っていたけど、そんなに多くはないな。むしろ、【不老不死】と【ショタ】が多いな」
基本的に短編はその時に思いついたネタで書いているので、ハーレム物は少なく、純愛が多い気がする。書きだしていくと、なんとなく気づいていた私の性癖が見えてくる。
ここからはこの二つについて考えていく。私がなぜ、それらが好きなのか。
【不老不死】というのは、人類の憧れである。人間、いや生物には死のプログラムが設定されている。永遠に生きられる生物はいないだろう。【不死】というもの自体がファンタジー設定なのだ。寿命は生物によって違うが、それでも死は誰にでも平等に訪れる。
人間だと現在、114歳くらいが限界だ。それ以上の年齢を重ねた老人はいない、と思われる。科学技術が進み、もしかしたら【不死】が可能になるかもしれないが、おそらく、私が生きている間には実現しないだろう。
ファンタジーだからこそ、好きなのかもしれない。魔法や超能力も好きなので、現実ではありえない設定が好きだからこその【不老不死】好きなのだろう。
【不死】も無理だが、【不老】も不可能だ。どうしても死にゆくプロセスで人間の身体は年齢を重ねていくと老いていく。見た目が悪くなり、体力も落ちてくる。それを最盛期のまま保つことができるならば、これほどうれしいことはないだろう。それが願望として創作として使われているのだろう。
永遠の命の【不死】と年を取らない【不老】。この二つが合わさって【不老不死】。ないもの同士が組み合わさった憧れの塊だ。創作にはもってこいの題材でもある。かくいう私も、不老不死がテーマの作品やキャラクターが出てくる作品を複数執筆していた。
他者の作品でも、不老不死のキャラクターは大抵、好きになってしまう。
かといって、自分が不老不死になりたいかというと、微妙なところだ。どの作品でも、不老不死キャラクターは、自らの特性を疎んじている。もし可能なら、有言の命、年相応に老いる身体になりたいと願っている者も多い印象だ。
他の人間との違いに苦しむ姿、容姿に対してやけに達観した姿がキャラとして私は好きだ。見た目が若いのに話し方が年寄り臭いのもギャップがあって萌えである。
自作でも不老不死という設定のキャラがいるのだが、それと多作のキャラは同じではないと考えている。自作のキャラは見た目が若いと言っても、小学生や中学生、高校生などの未成年ではないので、ギャップがない。それに、話し方も私が話しているのと同じような感じが多いので、自作キャラの不老不死キャラで萌えることはない。
話し方で言えば、私はどちらかというと、敬語キャラを書くのが好きだ。好きというか、大鷹さんにもつい使ってしまっているが、コミュ障キャラの位置付けとして使うことが多い。敬語を話していれば、基本的に他人とのコミュニケーションがなんとかなる。経験からくる話し方だ。敬語キャラは普段の自分を重ねて書きやすい。
続いて【ショタ】である。どこかで話したような気がするが、私は小学生から中学生くらいの子供が好きだ。
ロリコンとまではいかないにしても、それに近い性癖を持っているのかもしれない。つい、街で見かけると、目で追ってしまうくらいには好きだ。二次元にもたくさんのショタは登場する。
しかし、イケメンは二次元(大鷹さん以外)に限るが、ショタに関しては現実が一番だと思っている。二次元でとてつもなく可愛いショタは多数存在するが、三次元(現実)と比較してしまうと、やはり私としては三次元が勝ってしまう。
子供が可愛いことは言うまでもない。なので、【ショタ】に関してはそこまで変な性癖ではないだろう。そういうことにしておく。
「それにしても、世間受けしそうにないなあ」
どちらも、世間的にはあまり受けが良くない印象だ。どうせなら、流行の異世界転生やハーレム物が好きで好きで書きまくって、大儲けという感じがよかった。
ちなみにハーレム物は、読み返しては見たがあまり世間の求めるハーレム物ではなかった。ということで、私の商業化への道は遠のくばかりだ。
「ああ、大事なことを忘れていた」
BL(ボーイズラブ)
私の性癖を語る上で最重要事項を忘れていた。パソコンの画面に打ち込み、文字をあえて大きくしておいた。入力を終えた画面に満足した私は、大きく伸びをしていったん休憩することにした。
さて、自室にやってきたはいいが、どうしたものか。パソコンの電源を入れたはいいが、その後画面はデスクトップのまま止まっている。いつものように執筆画面を開くことなく考えこんでいた。
「ここら辺で一度、私の性癖やら小説の傾向を把握しておくか」
私も小説の執筆を初めて早7年。社会人になってから始めたこの趣味は、案外長く続いていた。毎日とはいかないものの、定期的に新作や続編を投稿しているので、これはなかなかすごいことではなかろうか。
そこで、今回、過去の自作を振り返ろうと思う。先ほどの大鷹さんとの会話にもあったように、自作を読み、自らの傾向を知っていくことにしよう。
やることが決まれば、まずはメモ用にいつもの執筆画面を開く。何事もメモを取ることが大切だ。あとで振り返るのに役にたつ。
「まずは、私の今までの話のタイトルを書きだしてみるか」
小説投稿サイトに投稿した作品を確認するためにネットでサイトを開き、ログインする。マイページを見ると、私の作品がずらりと表示される。
「ううん。ハーレム物が多いって大鷹さんは言っていたけど、そんなに多くはないな。むしろ、【不老不死】と【ショタ】が多いな」
基本的に短編はその時に思いついたネタで書いているので、ハーレム物は少なく、純愛が多い気がする。書きだしていくと、なんとなく気づいていた私の性癖が見えてくる。
ここからはこの二つについて考えていく。私がなぜ、それらが好きなのか。
【不老不死】というのは、人類の憧れである。人間、いや生物には死のプログラムが設定されている。永遠に生きられる生物はいないだろう。【不死】というもの自体がファンタジー設定なのだ。寿命は生物によって違うが、それでも死は誰にでも平等に訪れる。
人間だと現在、114歳くらいが限界だ。それ以上の年齢を重ねた老人はいない、と思われる。科学技術が進み、もしかしたら【不死】が可能になるかもしれないが、おそらく、私が生きている間には実現しないだろう。
ファンタジーだからこそ、好きなのかもしれない。魔法や超能力も好きなので、現実ではありえない設定が好きだからこその【不老不死】好きなのだろう。
【不死】も無理だが、【不老】も不可能だ。どうしても死にゆくプロセスで人間の身体は年齢を重ねていくと老いていく。見た目が悪くなり、体力も落ちてくる。それを最盛期のまま保つことができるならば、これほどうれしいことはないだろう。それが願望として創作として使われているのだろう。
永遠の命の【不死】と年を取らない【不老】。この二つが合わさって【不老不死】。ないもの同士が組み合わさった憧れの塊だ。創作にはもってこいの題材でもある。かくいう私も、不老不死がテーマの作品やキャラクターが出てくる作品を複数執筆していた。
他者の作品でも、不老不死のキャラクターは大抵、好きになってしまう。
かといって、自分が不老不死になりたいかというと、微妙なところだ。どの作品でも、不老不死キャラクターは、自らの特性を疎んじている。もし可能なら、有言の命、年相応に老いる身体になりたいと願っている者も多い印象だ。
他の人間との違いに苦しむ姿、容姿に対してやけに達観した姿がキャラとして私は好きだ。見た目が若いのに話し方が年寄り臭いのもギャップがあって萌えである。
自作でも不老不死という設定のキャラがいるのだが、それと多作のキャラは同じではないと考えている。自作のキャラは見た目が若いと言っても、小学生や中学生、高校生などの未成年ではないので、ギャップがない。それに、話し方も私が話しているのと同じような感じが多いので、自作キャラの不老不死キャラで萌えることはない。
話し方で言えば、私はどちらかというと、敬語キャラを書くのが好きだ。好きというか、大鷹さんにもつい使ってしまっているが、コミュ障キャラの位置付けとして使うことが多い。敬語を話していれば、基本的に他人とのコミュニケーションがなんとかなる。経験からくる話し方だ。敬語キャラは普段の自分を重ねて書きやすい。
続いて【ショタ】である。どこかで話したような気がするが、私は小学生から中学生くらいの子供が好きだ。
ロリコンとまではいかないにしても、それに近い性癖を持っているのかもしれない。つい、街で見かけると、目で追ってしまうくらいには好きだ。二次元にもたくさんのショタは登場する。
しかし、イケメンは二次元(大鷹さん以外)に限るが、ショタに関しては現実が一番だと思っている。二次元でとてつもなく可愛いショタは多数存在するが、三次元(現実)と比較してしまうと、やはり私としては三次元が勝ってしまう。
子供が可愛いことは言うまでもない。なので、【ショタ】に関してはそこまで変な性癖ではないだろう。そういうことにしておく。
「それにしても、世間受けしそうにないなあ」
どちらも、世間的にはあまり受けが良くない印象だ。どうせなら、流行の異世界転生やハーレム物が好きで好きで書きまくって、大儲けという感じがよかった。
ちなみにハーレム物は、読み返しては見たがあまり世間の求めるハーレム物ではなかった。ということで、私の商業化への道は遠のくばかりだ。
「ああ、大事なことを忘れていた」
BL(ボーイズラブ)
私の性癖を語る上で最重要事項を忘れていた。パソコンの画面に打ち込み、文字をあえて大きくしておいた。入力を終えた画面に満足した私は、大きく伸びをしていったん休憩することにした。
0
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
みのりすい
恋愛
「ボディタッチくらいするよね。女の子同士だもん」
三崎早月、15歳。小佐田未沙、14歳。
クラスメイトの二人は、お互いにタイプが違ったこともあり、ほとんど交流がなかった。
中学三年生の春、そんな二人の関係が、少しだけ、動き出す。
※百合作品として執筆しましたが、男性キャラクターも多数おり、BL要素、NL要素もございます。悪しからずご了承ください。また、軽度ですが性描写を含みます。
12/11 ”原田巴について”投稿開始。→12/13 別作品として投稿しました。ご迷惑をおかけします。
身体だけの関係です 原田巴について
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/734700789
作者ツイッター: twitter/minori_sui
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる