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本編
115 戀(こい)という字を分析すれば、糸(いと)し糸(いと)しと言う心 ※R18
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ほんの少しの間インターバルを経たあとだけれど、一度逆襲に目覚めたエミリオの猛攻は凄かった。そういえば一番最初に魔力交換の交わりをしたときもそうだった気がする。
初めのうちこそエミリオの痴態を見たくて散々責めたと思っていたのに、気が付けば立場が逆転していたなあなんて。
しみじみとそんなことを思い出しつつも、頭の中とは裏腹に、身体はエミリオの獣のような突き上げに、打ち上げられた魚みたいに跳ねる自分の身体の制御が効かない。
「あンッ! あンッ! あンッ! ……んあああっ!」
「スイ! ああっ、いい、たまらない!」
じゅぼ、とか、ごぼ、とか、これ本当に人間同士の身体から出ている音なのかと思うほどのいやらしくも大きな音が寝室いっぱいに響いて、耳すら酩酊していくようだった。
最初は騎乗位で責めていたはずなのに、気が付けばエミリオに起き上がられて座位の形にもっていかれた。それで一度絶頂を迎えてナカに出されたあと、全く萎えないエミリオのご立派様に驚く間もなく正常位の形に押し倒される。
「スイ、手をこっちに」
スイは頭の後ろの枕を掴んだ両手をそっと外され、エミリオが自分の首に回させた。しっかりエミリオの首の裏で手を組んで、それを合図に、エミリオは再度律動を開始する。
「んひっ……! まだ、イッ……まだ、イッたばっかなのに……!」
「ん……、そうだな、イッたばかりだと、はあ、すぐ、気持ち良くなって、くる、だろ……?」
「ふあっ、ダメ、またイく、イく、からぁっ……!」
「はは……いいよ、何度でも、イッて、スイ……!」
動くたびにこれまで出された精液だか愛液だかもうさっぱりわからない淫猥な液体が、二人の繋がり合った部分からどろどろと流れ落ちてシーツに染みを広げていく。
ギンギンに太く固く張り詰めたエミリオの熱い雄茎が、これでもかというくらいにスイの膣内で暴れるため、イッてもイッても終わらない、まさにイキ地獄ってやつかもしれない。
「あぅっ、ひっ……すごっ……! すご、おく、すごっ……! エミさん、エミさぁん!」
「いい? 気持ちいいか、スイ?」
「あひっ……あっ、いい、きもち、いい、きもちいの、とまらないのぉ……!」
「はは、可愛いな……はあ、可愛い、スイ……!」
エミさんや。あたし今自分でもかなり情けないアヘ顔してると思うんだけど、これでも可愛いと言うんかお前は。
そんなエミリオこそへにゃりと笑いながらも、眉を寄せて今にもイキそうな顔をしていて、それがスイには胸がキュンキュンするくらい可愛く見えてならない。本当に可愛いのはお前だこのやろう。
ずっと見ていたい。最後の一瞬までその顔目に焼き付けたい。
この人が好きだ。
この人がいない世界なんてもう考えられない。
「エミさん、好きっ……! 好きぃっ……! ねえ、どこにもっ……行かないでぇっ……!」
「……っ、ス、スイ……!」
どこにも行かないで、なんて。そんな言葉、エミリオはスイの口から出るなんて思わなくて、思わず息を飲んだ。
自分のほうがスイを好き過ぎるのではないかと思っていた。彼女はいつも明るくて、エミリオのような男の不器用な情熱をさらりと受け止めて、流して、掌で遊ばせるみたいな、そんな風に扱うのが上手いと思っていた。
そういえば、エミリオが王都へ戻ったあと、思わず泣いてしまったとか言っていたっけ。エミリオをもう王都へ帰せなくなったとも言っていた。
スイ自身も離れたくないと思うほどにを愛してくれていたことを、こうして言葉にされて改めて実感して、エミリオは胸がぎゅうううと締め付けられるような愛おしさを感じて、思わずがばりとスイを抱きしめた。
「スイ……! ああ、スイ、俺も、離れたくない! 嫌だと言っても、離れないからな……!」
「エミさん、エミさぁんっ!」
こっちこそ、と思った。その美しい長い黒髪で、俺の事をどこにも行けないくらいに縛り付けてほしい。
そのままスイの足を肩に抱えるようにして、上から押しつぶすように何度も何度も奥を突く。腰を引いた時に縋り付くみたいにまとわりつく膣壁に応えるみたいに再度押し進める。
「スイがいないと生きていけない……!」
返事はないが、エミリオのその言葉に応えるみたいに、抱きしめ返すスイの指がエミリオの肩に食い込む。だがその痛みすらも可愛くて、狂おしいくらいに愛おしかった。
ぶしゅり、ぶしゅりと隙間から精液混じりの潮を噴かせて、それでもまだ足りないとばかりに、エミリオを締め付け始めるスイ。エミリオはその蕩けて半開きになった唇に口付けた。
「んふぁっ……ん、んぅう……っ、は、えみ、しゃ……! しゅき、愛ひてぅ……っ!」
「ん、俺も、俺もだ、スイ……! んん、ちゅ、はっ、んんぅ……っ!」
もう目の前のお互いしか感じられないしどうでもよかった。ちらほらと魔力が完全回復した合図の光がちらちらと舞い始めたのも気づかないまま、二人は夢中になって絶頂まで駆け上っていく。
荒い息遣い、嬌声、呻き、淫らな水音を響かせて、ベッドをぎしぎしと軋ませながら、もう何度目かの絶頂を迎える。
背筋を通るゾクゾクとした快感に、スイはがくがくと身体を振るわせて、最奥を貫くエミリオをこれ以上ないくらいに締め付ける。残らず搾り取ろうとするような膣圧に耐えに耐え、ついにエミリオはスイの子宮奥深くに勢いよく射精した。
その煮えたぎった精液の熱を感じながら、スイは意識が遠のく。
セックスで気を失うなんて、処女じゃあるまいし、あたしときたら。
そんなあほなと自分で呆れ、目の前にあるキスしたままのエミリオの顔を、ああやっぱりイケメンだなあと惚れ直しつつ、視界の隅にキラキラと輝く物をとらえながら、スイはふえふえと意識を飛ばしていた。
初めのうちこそエミリオの痴態を見たくて散々責めたと思っていたのに、気が付けば立場が逆転していたなあなんて。
しみじみとそんなことを思い出しつつも、頭の中とは裏腹に、身体はエミリオの獣のような突き上げに、打ち上げられた魚みたいに跳ねる自分の身体の制御が効かない。
「あンッ! あンッ! あンッ! ……んあああっ!」
「スイ! ああっ、いい、たまらない!」
じゅぼ、とか、ごぼ、とか、これ本当に人間同士の身体から出ている音なのかと思うほどのいやらしくも大きな音が寝室いっぱいに響いて、耳すら酩酊していくようだった。
最初は騎乗位で責めていたはずなのに、気が付けばエミリオに起き上がられて座位の形にもっていかれた。それで一度絶頂を迎えてナカに出されたあと、全く萎えないエミリオのご立派様に驚く間もなく正常位の形に押し倒される。
「スイ、手をこっちに」
スイは頭の後ろの枕を掴んだ両手をそっと外され、エミリオが自分の首に回させた。しっかりエミリオの首の裏で手を組んで、それを合図に、エミリオは再度律動を開始する。
「んひっ……! まだ、イッ……まだ、イッたばっかなのに……!」
「ん……、そうだな、イッたばかりだと、はあ、すぐ、気持ち良くなって、くる、だろ……?」
「ふあっ、ダメ、またイく、イく、からぁっ……!」
「はは……いいよ、何度でも、イッて、スイ……!」
動くたびにこれまで出された精液だか愛液だかもうさっぱりわからない淫猥な液体が、二人の繋がり合った部分からどろどろと流れ落ちてシーツに染みを広げていく。
ギンギンに太く固く張り詰めたエミリオの熱い雄茎が、これでもかというくらいにスイの膣内で暴れるため、イッてもイッても終わらない、まさにイキ地獄ってやつかもしれない。
「あぅっ、ひっ……すごっ……! すご、おく、すごっ……! エミさん、エミさぁん!」
「いい? 気持ちいいか、スイ?」
「あひっ……あっ、いい、きもち、いい、きもちいの、とまらないのぉ……!」
「はは、可愛いな……はあ、可愛い、スイ……!」
エミさんや。あたし今自分でもかなり情けないアヘ顔してると思うんだけど、これでも可愛いと言うんかお前は。
そんなエミリオこそへにゃりと笑いながらも、眉を寄せて今にもイキそうな顔をしていて、それがスイには胸がキュンキュンするくらい可愛く見えてならない。本当に可愛いのはお前だこのやろう。
ずっと見ていたい。最後の一瞬までその顔目に焼き付けたい。
この人が好きだ。
この人がいない世界なんてもう考えられない。
「エミさん、好きっ……! 好きぃっ……! ねえ、どこにもっ……行かないでぇっ……!」
「……っ、ス、スイ……!」
どこにも行かないで、なんて。そんな言葉、エミリオはスイの口から出るなんて思わなくて、思わず息を飲んだ。
自分のほうがスイを好き過ぎるのではないかと思っていた。彼女はいつも明るくて、エミリオのような男の不器用な情熱をさらりと受け止めて、流して、掌で遊ばせるみたいな、そんな風に扱うのが上手いと思っていた。
そういえば、エミリオが王都へ戻ったあと、思わず泣いてしまったとか言っていたっけ。エミリオをもう王都へ帰せなくなったとも言っていた。
スイ自身も離れたくないと思うほどにを愛してくれていたことを、こうして言葉にされて改めて実感して、エミリオは胸がぎゅうううと締め付けられるような愛おしさを感じて、思わずがばりとスイを抱きしめた。
「スイ……! ああ、スイ、俺も、離れたくない! 嫌だと言っても、離れないからな……!」
「エミさん、エミさぁんっ!」
こっちこそ、と思った。その美しい長い黒髪で、俺の事をどこにも行けないくらいに縛り付けてほしい。
そのままスイの足を肩に抱えるようにして、上から押しつぶすように何度も何度も奥を突く。腰を引いた時に縋り付くみたいにまとわりつく膣壁に応えるみたいに再度押し進める。
「スイがいないと生きていけない……!」
返事はないが、エミリオのその言葉に応えるみたいに、抱きしめ返すスイの指がエミリオの肩に食い込む。だがその痛みすらも可愛くて、狂おしいくらいに愛おしかった。
ぶしゅり、ぶしゅりと隙間から精液混じりの潮を噴かせて、それでもまだ足りないとばかりに、エミリオを締め付け始めるスイ。エミリオはその蕩けて半開きになった唇に口付けた。
「んふぁっ……ん、んぅう……っ、は、えみ、しゃ……! しゅき、愛ひてぅ……っ!」
「ん、俺も、俺もだ、スイ……! んん、ちゅ、はっ、んんぅ……っ!」
もう目の前のお互いしか感じられないしどうでもよかった。ちらほらと魔力が完全回復した合図の光がちらちらと舞い始めたのも気づかないまま、二人は夢中になって絶頂まで駆け上っていく。
荒い息遣い、嬌声、呻き、淫らな水音を響かせて、ベッドをぎしぎしと軋ませながら、もう何度目かの絶頂を迎える。
背筋を通るゾクゾクとした快感に、スイはがくがくと身体を振るわせて、最奥を貫くエミリオをこれ以上ないくらいに締め付ける。残らず搾り取ろうとするような膣圧に耐えに耐え、ついにエミリオはスイの子宮奥深くに勢いよく射精した。
その煮えたぎった精液の熱を感じながら、スイは意識が遠のく。
セックスで気を失うなんて、処女じゃあるまいし、あたしときたら。
そんなあほなと自分で呆れ、目の前にあるキスしたままのエミリオの顔を、ああやっぱりイケメンだなあと惚れ直しつつ、視界の隅にキラキラと輝く物をとらえながら、スイはふえふえと意識を飛ばしていた。
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